衆院補選東京15区、本当は小池都知事が出馬したかったのだろうが、イスラム学者の飯山陽が候補者となって、アラビア語対決しようよ、とけしかけられておじけづいたのか乙武洋匡というトンデモ候補を推してきた。
もちろん、小池の不出馬はそんな下らない理由じゃないと思うが、未だにカイロ大卒業という学歴詐称問題が付いて回る。もし、小池が補選に立候補したら更に学歴詐称問題がクローズアップされたことだろう。
といってもなぜかマスコミは小池に甘いから又もや「報道しない自由」を駆使して有権者には知らせないようにするに違いないが、出馬すれば、元側近小島敏郎による学歴詐称告発はかなり影響を及ぼしたに違いない。
小池と蜜月時代の小島敏郎
小島敏郎が月刊文藝春秋に「私は学歴詐称工作に加担してしまった」との手記を掲載したのだが、小島は元環境省のキャリア官僚で、小池氏が特別顧問を務める「都民ファーストの会」事務総長も務めるなど小池氏の最側近として知られてきた人物だ。つまり小池の仲間なのだ。
元々この小島は一癖も二癖もある「ワル」で、小池に取り入ってきたわけで、そんな男が親分を「告発」したとは、まさに裏切り。つまり、この二人の関係が何らかの問題で壊れたということだろう。
小池は非情な女だから、何かについて小島を切って捨てる必要が出てきた、それに腹を立てた小島が小池が一番触れられたくないところを突いて逆襲に出た、なんて勝手に想像する。
評論家の山崎行太郎が昔こんなことを書いていた。（私のブログでも引用していた。）
「小島敏郎の正体 小池知事顧問=小島敏郎とアリババ。
小池百合子都知事が、<<豊洲市場移転問題>>で、頑強に移転反対、築地存続に拘っているのは、小池百合子のバックに、小島敏郎という脱原発派で、築地存続派の共産党系の環境論者=小島敏郎が、「座長」として控えているからだ。小島敏郎は、現在は青山学院大教授という肩書きだが、元々は環境庁の役人であり、退職後の「天下りの肩書き」である。本来は共産党系の官僚である。
豊洲移転延期や豊洲移転白紙撤回を、実質的に取り仕切り、画策しているのは、この男である。豊洲移転反対の確信犯なのである。
おそらく、豊洲地下水のモニタリング調査の不正調査を指示したのもこの男だろう。あらゆる策謀を駆使して、豊洲移転白紙撤回に向けて動いているのである。この男の正体を暴き出さない限り、<<豊洲市場移転問題>>は、進展しない。「アリババ売却」も、この男が画策しているのだろう。」
小池告発では善人ぶっている小島だが、本当はかなり胡散臭い男が小池を告発したのだから逆に「面白い」のである。
補選について今日は飯山陽氏について書きたかった。
LGBT法案（別名変態擁護法）が通ってしまったことに怒り狂った百田尚樹氏が思わず自民党を潰すために新党宣言をしてできたのが「日本保守党」。
昔からの仲間だった有本香氏が中心となって政党作りをしてきて、今回の衆院補選でやはり有本らの仲間であるイスラム学者の飯山陽を候補者として担ぎ上げた。
左から飯山陽、有本香、百田尚樹
YouTubeを見ると、もう大いに盛り上がって当選するのは確実だと騒いでいるが、そうは問屋が卸さないだろう。
私は小池の都民ファーストの会の力が大きいと思っているから、というのも都民ファーストの会の支援者は政治になんてなんの関心もない単なる小池ファンクラブのようなものだからパワーは相当ある。
というのも、都民ファースト支援者に政治のことを訴えたって意味がないんだから乙武が当選の最有力候補なのである。残念ながら。
といいながら、私は飯山陽を全く応援しない。
保守学者としていいことは言っているようだが、有本香同様ウクライナ戦争に関しては、西側やゼレンスキーを応援し、イスラエル戦争では堂々とイスラエルの側に立つという国際政治については全くナンセンスな考えの持ち主だからだ。
つまり飯山陽はそこらのネトウヨレベルの浅い見方しかできていない。国際政治学者としての見識は何もないといっていい。
飯山陽はイスラエル戦争について以下のように書いている。
「ハマスは「弱きパレスチナ人を守る正義の味方」どころか、パレスチナ人を自ら殺しているのだ。
ハマスは子供や女性を「人間の盾」として利用することも厭わない。イスラエル軍は今回の作戦でも、ガザの学校や病院にハマスの「テロ・トンネル」の入り口があるのを多く確認したと報告している。ハマスは弱者を隠れ蓑にする卑怯者でもある。
つまりハマスの指導者は、女性や子供を人間の盾として利用したことを「有効な戦略」として堂々と認め、正当化しているのだ。ハマスこそ、正真正銘のチャイルドキラーなのである。
イスラエル批判はハマスの思う壺
ハマスは「弱きパレスチナ人を守る正義の味方」などでは全くない。パレスチナ人から搾取し、「正義」のためにはパレスチナの子供や女性を平然と利用する残虐なテロ組織だ。ハマスがイスラエルの殲滅を目標に掲げ、イスラエルの一般民衆を無差別攻撃し、今回の攻撃でもイスラエルの子供や女性を殺していることも忘れてはならない。
…本当にパレスチナ人をかわいそうだと思うならば、怒りを向けるべきはハマスである。メディアの偏向報道と印象操作にまんまと騙されてイスラエルに怒りを向けても、パレスチナの人々が「解放」されることはない。イスラエルに怒りを向けることは、テロ組織ハマスの思惑通りでもある。世界の世論がイスラエルを非難しハマスに同情的になれば、ハマスの思う壺だ。」
また次のようにも書いている。
「＜奇妙なことに、世界中で右派も左派もテロ被害に遭ったイスラエルに抗議している。しかし、ガザ住民を本当に苦しめているのはハマスであり、イスラエルが軍事作戦を停止してもパレスチナは解放されない＞
10月７日にイスラム過激派組織ハマスがイスラエルに対する無差別テロ攻撃で１２００人以上を惨殺して以来、先進国の首都や主要都市で大規模な反イスラエルデモが続発した。日本も例外ではない。都内にあるイスラエル大使館前では連日、イスラエルを非難するデモが行われ、全国各地でも同種のデモや集会が続いている。
奇妙なことに、世界中のデモの多くはテロの被害に遭ったイスラエルに抗議している。日本のイスラエル大使館前のデモ参加者も「パレスチナ解放」「虐殺やめろ」「皆殺しやめろ」などと書かれたビラを掲げている。イスラエルの軍事作戦はハマスのインフラ破壊とハマスに拉致された約２４０人の人質奪還を目的としているが、彼らはそれをパレスチナ人の「虐殺」と見なし、対ハマス軍事作戦の停止が「パレスチナ解放」につながると思っているらしい。
しかし残念ながら、イスラエルが軍事作戦を停止してもパレスチナは解放されない。
ガザ地区を武力で実効支配しているのはハマスだ。地下に５００㌔にも及ぶトンネルを掘ったと自ら主張し、そこに換気システムを整備し、武器を持ち込み戦闘員が隠れたり、移動したりするのに使用してきた。
トンネルの出入り口は病院や学校、子供の遊び場、モスクなどに作られ、それらの場所にはロケットランチャーが設置され、イスラエルへの無差別テロ攻撃に利用され、パレスチナ人の生活をも脅かしてきた。ハマスはガザを巨大なテロインフラへと変貌させたが、一般人が身を隠すシェルターは１つもない。一般人の安全を守るのはハマスではなく国連の責任だ、というのがハマスの主張だ。
イスラエルへ向けて発射するロケット弾の一部は誤射でガザ地区内に落下し、多くのパレスチナ人の命が失われてきた。これを「イスラエルがパレスチナ人を殺した」と発表しているのが、「ガザ保健当局」と称するハマス傘下の組織にほかならない。
パレスチナ人の病人や子供を「人間の盾」として利用し、ロケット弾の誤射で殺害し、抗議する人を弾圧し、重税をかけ自らは私腹を肥やしてきたハマスが、世界の人々と反イスラエルで連帯する。この倒錯に、なぜか多くの人は気付かない。
ハマスが残存する限り、パレスチナの人々は利用され、搾取され、死に追いやられる。イスラエルに見当違いな抗議や攻撃を続けたところで、パレスチナは決して解放されはしない。」
確かにハマスはテロリスト集団かもしれないが、そのテロリスト集団を利用してガザ地区のパレスチナ人をせん滅しようとしているのはイスラエル政府だ。そういう目配りは全くなく、単にテロリスト集団ハマスを非難するだけだ。つまり飯山の言い分はイスラエル政府そのままだ。
この語り口はウクライナ戦争でも同じで、ウクライナや西側のプロパガンダを繰り返すのみだ。
飯山のツイート
2022.2.24
「ウクライナのゼレンスキー大統領は最後の最後まで「我々は平和を望む」と言いロシアに対話を呼びかけたが、ロシアはこれをガン無視し、軍事侵攻に踏み切った。ロシアは安保理メンバーであり、同じく安保理メンバーである中国もロシアの行動を容認。国連はもはや、あっち系同盟の蛮行を制御できない。」
2022.2.25
「日本の「専門家」が、ロシアのウクライナ侵攻を「ロシア系住民を守るため」「当然の権利」云々とひたすら擁護する中、ロシア人の中に侵攻を非難する人がいる。しかし彼らは当局に拘束される。ロシアでは表現の自由が保障されていないからだ。日本の「専門家」が擁護し、仲間になりたがる国の実態。」
ウクライナとイスラエル以外にはほとんど飯山氏の見解に同意するが、国際政治に関しては伊藤貫氏などの分析をなぜ学ばないのか不思議なのである。
飯山陽氏が当選すれば日本保守党も勢いづくことだろうが、ウクライナとイスラエルに関しては賛成できないので余り応援する気にはなれないのである。
まあ乙武が落選し維新も落選すれば、立憲でも構わないと思っている。できるなら参政党に一番頑張ってほしいな。