今日のミヤネ屋でやっていたが、ネットでは前からこの話が話題となっていた。

下らないといえば下らないのだが、みんな真の問題から目をそらしている気がする。

これは以前記事に書いた名古屋市の貧相給食に通底する。

 

学校給食『ふりかけ持参』アリ?ナシ?市教委はOK 一方「せっかくの塩分計算が無意味に」など問題視も

(関テレ)

■「ふりかけ持参したい」中学生の要望でOKに

兵庫県川西市の中学校で給食にふりかけを持参することが認められました。しかし、これに異議を唱える声が上がりました。

こちら、兵庫県川西市の市立川西中学校。食べ盛りの生徒たちにとって、待ちに待った給食の時間です。1人の生徒が取り出したのは、家から持ってきた「ふりかけ」。ご飯にかけて食べています。 

【ふりかけを持参した生徒】

「ふりかけオッケーになってからずっと持ってきています。食べられるご飯の量が増えました」

川西市では、中学校の給食にふりかけを持参することをOKとしています。2023年6月、川西市長と中学生との「意見交流会」が開かれ、複数の生徒が「給食のご飯が残ってもったいないので、ふりかけの持参を認めてほしい」と要望しました。 それを受け、川西市教育委員会は2023年9月から、「市販品で未開封のもの」「友達などへは渡さない」などを条件に「ふりかけの持参」を認めました。

■市議会では問題指摘 街の人からは賛成の声も

しかし、その後、議会からこの決定を問題視する声が上がりました。

【川西市・黒田美智議員】

「私はものすごく驚きました。栄養バランスと徹底した衛生管理・食中毒などの事故が起こらないように管理をされている。そこに全くお家から違う食べ物を持って入るということが、こんなにスムーズに行なわれてしまったことに対する、危機感と脅威です」

給食にふりかけを持参することについて、街の人に話を聞くと、多くの賛成の声が上がりました。

【街の人】

「ふりかけ賛成です。(栄養)バランスが崩れるじゃないですけど、そんなのもあるのかもしれないけど。やっぱり食べないより食べた方が…と思ってしまいます」 「私も小さい頃、白ご飯すごく苦手だったので、ふりかけあったら食べやすくなると思うのでいいと思う」 「既製品を持っていく分には食中毒は起こりにくいのかなと思いますし、食事を残さないっていうことにつながるんだったらいいのかなと思います」

■栄養士は“塩分量”の問題を指摘 

学校給食の現場に携わっていた専門家は、「ふりかけの塩分量」に問題があると指摘します。

【淑徳大学看護栄養学部客員教授 田中延子さん】

「日本中の栄養士たちが非常に気をつけているのが、将来の生活習慣病を少なくしようということで、食塩量をすごく減らしているのですよね。そこで献立作成も非常に苦労していると思うのですが、そこにふりかけをかけてしまうと、ちょっと問題があるなっていうふうには思います」

■反対の市議は「OKまでのプロセスに問題」

また、川西市は、28品目のアレルゲンに対応した給食も生徒に提供しています。それなのに、生徒がふりかけを持参すれば、間違ってアレルギーのある生徒の口に入る恐れがあると黒田議員は指摘します。

【川西市・黒田美智議員】

「家から持ってきたものをバラバラとふりかけて食べてしまう。そしたら何か起こった時に、例えばそれはもしかしたらアレルギーかも分かりません。もしかしたら、ロタやノロの風邪が流行っている時に食中毒というちょっと公益的な話だと、そうなっていくんやけど、経路が分からなくなってしまうんですね」

さらに黒田市議は、教育委員会はふりかけ持参を、栄養士などと十分に議論せずに最終決定したと、プロセスを問題視しています。

【川西市・黒田美智議員】

「ふりかけが丸かバツかって言ったら、そんなの、バツになんかしませんよ。例えば『白いご飯残っているよね』っていう訴えがあったら『あら、本当だ』って。『どうして残ったんだろうね。じゃあどうしたら残らないんだろうね』みたいなことを子どもたちも話し合いもするし、もちろん調理の専門家であったり、栄養教諭や管理栄養士さんたちとも意見交換をする。こんなことどうだろうとか」

賛成、反対と様々な声が上がる給食のふりかけ問題。川西市は、これまで大きなトラブルはなく、「ふりかけ持参をこのまま認めていく」ということです。

街の子ども50人に聞いてみた 給食に“ふりかけ持参”アリ?ナシか?

 

街の小中学生50人に「給食にふりかけを持っていきたいかどうか?」とアンケートを取ると、持っていきたいが66パーセント、持っていかないが34パーセントでした。 持っていきたいと答えた子どもたちは、「白ご飯だけじゃ飽きてくる」「おかずが少ないから」、持っていかないと答えた子どもたちからは、「おかずの味の邪魔になる」「しょっぱい」といった回答がありました。

■実際にふりかけ持参の頻度はどのくらい?

ふりかけ持参が認められた川西市では、給食にふりかけを持参する頻度はどのくらいなのかを調査しました。

「ふりかけを毎日持参している」はおよそ7パーセント、「時々または何度か持参した」はあわせておよそ16パーセント、「持参したことがない」はおよそ77パーセントでした。 賛否が分かれる給食のふりかけ持参。より議論が深められことが期待されます。 (関西テレビ「newsランナー」2024年3月4日放送)

(引用終わり)

 

川西市の黒田美智市会議員は全くどうでもいいことに憤り、バツが悪くなったから余計意固地になって話をずらしまくる。

普通は「なぜ、なぜ」繰り返せばすぐに原因と解決策が出てくるものだ。

中学生はなぜふりかけを持ってきていいか、と先生に要望を出したのか。

それは想像すれば容易に答えが出る。

複数の生徒が「給食のご飯が残ってもったいないので、ふりかけの持参を認めてほしい」

いじらしいじゃないか。「ご飯が残ってもったいない」って、「おかずが少ない」と直接的に言おうとしない。関係者に配慮しているのだ。

 

「おかず」が少ないから、ご飯が余ってしまうのである。しかし、お腹がすいているからご飯も食べたい。おかずがない。だから、この中学生は苦肉の策として思いついた。「ふりかけ」を掛ければ食べられる、と。そしてこれは過大な要求じゃない、家から持参すればいいだけの話だ。

そして先生も了解したのである。

 

テレビのスクショに答えが書いてあるではないか。「白いご飯だけじゃ飽きてくるから」「おかずが少ない」と。「白いご飯だけじゃ飽きてくるから」も「おかずが少ない」ということを言っているのである。

 

こんな単純な話をややこしくしたのは、ここの市会議員のおばさんだ。

「私はものすごく驚きました。栄養バランスと徹底した衛生管理・食中毒などの事故が起こらないように管理をされている。そこに全くお家から違う食べ物を持って入るということが、こんなにスムーズに行なわれてしまったことに対する、危機感と脅威です」

本当のところ何が目的でこんなことを言うのか、理解できない。自分の存在感を示したいだけなのか、給食提供会社の回し者なのか?

 

こいつが余計なことを言わなければ、普通なら「ふりかけ」問題が「おかずの少なさ」問題に発展するはずなのだ。

給食費は家庭の負担だ。それが低く抑えられているのに、物価高でろくな給食が与えられないのだ。

しかし、それなら、市が給食費補助をすればいい。でも予算が少ないから、学校も市も「おかずが少ない」論議に発展させたくない。だから、このバカおばさん市議のいちゃもんに乗って市は予算不足を誤魔化したのである。

 

つまり、国は国債を発行できる(できてもやらない狂った財務省!)から財源問題はないのだが、地方自治体は国債は発行できないから市債を発行するしかないが、それは返さないといけないからおいそれと発行できない。(国債なら返さなくてもよい)

だから、成長が止まった地方自治体は少ない予算のやりくりしかできないから、「おかずが少ない」と言われて、「分かりました。すこしおかずを増やすよう補助額を多くしましょう」とはならないのである。

だから、「おかずが少ない」から「ふりかけ」で我慢する生徒の要望を聞きながら、バカ議員のどうでもいい論議については、市は勝手に言わせておくのである。

 

これは大きくいうと市の問題ではなく、国の問題なのだ。国が地方を成長させる政策をもっと取らないといけないのにそうしないということと、成長しないなら地方交付税交付金を潤沢に地方に流すべきなのだ。財源など問題ないのだ。地方交付税交付金を増やすという国家意思だけが財源なのである。

子育てとか大学授業料無償化の前に小中学校の給食費を無償化にすべきなのだ。

 

前に名古屋市の貧相な給食問題を記事にした。(2019.12.25)

とてもひどかったようだ。

 

当時考えたことは余り本質を突いていなかった。

しかし、給食が貧しいのは、日本の貧しさの象徴ともいえるだろう。別に贅沢な飯を用意しろなんていっていない、刑務所よりはいいものを、と言っているだけだ。

そして、ふりかけ問題をきっかけに、塩分過多なんぞと矮小化せずに、大きな意味での国家の役割を考えていくべきなのである。

それにしても、このバカ議員「俺を無視して勝手に決めた」なんて、何様だと思っているのか。子供のことをまず考えろよ。