TSMCが熊本県菊陽町に巨大な半導体製造工場を作った理由の一つは豊富な水の存在があるようだ。よく知らないが半導体製造に大量の水が必要とされるらしい。

 

 

しかし、台湾では「TSMCは台湾で水を吸い上げまくったあげく、水が枯渇し、もうこれ以上水を吸い上げられない。地元の住民は健康被害で反対運動を起こしている。」そしてTSMCが台湾で工場を作るのに水不足と汚染で3か所も建設を諦めたと深田萌絵氏は書いている。

 

 

「…今の第一工場だけで年間400万トンも水を使う台湾では水不足でTSMCが建設を諦めた工場が三つある。これらの工場を合わせると年間に9000万トンもの水をくみ上げることになる。それだけくみ上げたら、熊本の水は枯渇する。

これまで菊陽町の全ての工場が使う地下水の量は400万トンだったが、来年からは、それに加えて第一工場だけでも400万トン使用する。そこにさらに三つの工場が完成したら9000万トン使うことになる。(後述)

台湾で水不足のために断念した半導体工場と同じものが建設されるとすれば、年間9000万トンもの水の汲み上げに熊本が耐えられるのか。そのことをきちんと情報開示しなければならない。

熊本県は地下水の資源は増えているから大丈夫だと言いながら、市民には水が足りないからと節水をお願いしているのである。いまだに市民には節水しろと言いながら、工場建設を懸念する国民には、熊本は水が余っているからTSMCが幾らでも使っても良いという印象操作をしているのである。

半導体工場は古いレガシィのラインほど水使用量は少ないが、7ナノ、5ナノ、3ナノと最先端に行く毎に使用量が倍になる。プロセス幅が細くなればなるほど大量に使う。3ナノ、2ナノは20ナノの十倍使うと言われている。

それが熊本の環境に対して、どれほど深刻な影響を与えるのかを情報公開していないのだ。それどころか、熊本の観測井戸は県がインチキをしている。雨が降った後に水位を計測し、そうでない時には計測していない。大雨で水が増えている時に計測して、きちんとやっているというアリバイだけを作っている。熊本はいま箝口令が出ていて、都合の良い情報しか上がってこないようになっている。地元の人は、騙そうとしている、ふざけていると怒っている。

市民には節水を呼びかけ、大企業には水を好きなだけ使わせる。熊本の県知事や市長などTSMC利権にあり付いている人たちが推進している。そして嘘ばかりついている。」

 

TSMCの半導体製造工場がどのくらい激しく水を使うのかもう少し詳しく見てみよう。

 

 

「半導体工場はかなりの水を使う。『TSMC 莫大な水の利用』というタイトルで、TSMCが年々どれぐらいの水を使っているのかのグラフがある。2020年は1日19万トン、2023年は約30万トンも使っている。2027年には1日42万トン、年間約1.5億トンの水を使うと言われている。

 

 

TSMCの工場が水を使いすぎて頓挫したプロジェクトがある。台湾の水利局は、TSMCのために台中に144の予備井戸を掘った。水の消費量は1日10万トン。1日10万トンも水を使うと、台中市の水の供給能力の6.5%を占める。水をどれぐらい取れるのかを台湾の水利局が調べたが、こんなにもTSMCの水消費が増えると想像してなかったので、TSMC拡張計画の一つの中華拡張プロジェクトが、水が足りないから無理だと立ち消えになってしまった。

 

 

もし水の使用量が1日10万トンの工場が日本に来たらどうなるのか。どこに行くのかを熊本の地元の人は心配している。今でも台湾の水資源の供給能力が限界だと言われていて、菊陽町でいま建設中のジャスム工場が1日1.2万トン、年間438万トンの地下水を使うと言われている。

1.2万トンというのは日本の報道の数字。仮に台湾で建設をされる予定だった3つの工場が全部日本に来れば、1日当たり水の汲み上げ量24万トン、年間約9000万、1億トンぐらいの水を持っていかれてしまう。

それだけの水を使われて本当に大丈夫なのか。本当にそれで熊本はもつのか。熊本市は水道にほぼ地下水を使っているが、汚染されたらどうするのか。それを熊本市長や県知事は考えているかと疑問に思っている方もいる。

 

 

TSMCが工場建設中に起きたことを深田氏が伝える。

「熊本の菊陽町は水資源が豊富な街なので、井戸を掘り井戸水を牛に飲ませていたが、水が突然枯れてしまった。調べたところ、TSMCの工場建設が開始されてから、水位が20m弱ぐらい下がったので、水が汲みあげられなくなったことが分かった。

TSMCは工場の敷地内で無分別に井戸を掘りまくっている。九州中のボーリング会社を雇い井戸を掘っているので、ボーリングの相場が3倍ぐらいにまではね上がっている。これまで井戸を掘ってきた人たちが、いつの間にこんなにボーリングの価格が上がったのかと戸惑っている。」

 

更に深田氏はTSMC工場の有害物質排出についても明らかにしようとしないと警鐘を鳴らす。

「TSMCは企業秘密として、その有害物質を全く公表していない。環境団体が熊本市や県に問い合わせ、TSMCがどのような物質を排出するのか調べたのかと尋ねたところ、企業秘密なのでそういったことは把握しておりませんと言われた。

TSMC工場の排水口から排出された水が、下水道を通り涵養や坪井川に流れて地下水に戻されたり、有明海に放出される。その時にどれだけの有害物質が排出されるのか、企業秘密だから教えられないというのがTSMCの対応なのだ。」

 

そして熊本県の環境影響評価の在り方にも深田氏は疑問を呈す。

「…もうすでに第二工場の利用地が取得されていて、第一工場と第二工場を合わせてかなり大きなヘクタール数になるので、本来だったら環境アセスメント(環境保全の対象)である。熊本県の旧条例に従って環境影響評価を行わなければならなかったのだが、どうも熊本県の議会とか県知事とかなり関係が良いので、なんと熊本県はこのTSMCの第二工場のために環境条例を変更し、環境影響評価から逃れられるように違法行為の合法化をしてやった。

これはもう確実にTSMC第二工場をここで作る気だ。経産省からの内諾も決まっているからこそ、こうして、こそこそと法律を変え、環境が悪化することを知りながら、環境影響評価法に穴をあけて誘致しているのだ。

そういうことをやる一方で熊本県議会は、TSMCは環境問題を起こしていないという台湾政府からの情報をもらったと発表し、とにかく隠蔽しようとしている。

本当にTSMCが環境を汚染しないのだったら、きちんと環境影響評価を行い住民に情報開示しなければいけない。それをわざわざ法律までも変え、違法行為の合法化に熊本県みずからが加担するという異常事態が起こっている。

環境基準を守る企業ならば、堂々と環境影響評価を行い、環境に影響がないことを確認したと発表すればいいのだ。何かやましいことがあるから隠していると、普通はそう思う。」

 

こんな大きな問題を抱えているTSMCに知ってか知らずか日本政府は1兆円もの大金をくれてやるとは随分熊本県民をバカにしている。今回の水の無駄使いと環境汚染という物理的被害は菊陽町民と熊本県民のみが負う。だからといって日本国民も無視したり他人事と思ってはならない。

この話には必ず利権や政治的な闇があるからこういう馬鹿げたことも平気でブルトーザーの如く押しつぶしていくのである。しかし、ワクチン後遺症と同じで政府が絡むと必ず問題は無かったことにされ、マスコミも提灯記事や報道しかしないから、問題は隠ぺいされ続けるだろう。

深田萌絵氏のような追及は本当に貴重なのである。

 

だから深田氏は訳の分からない弾圧を受けて、またもや検察権力によって逮捕寸前まで行ったのだ。

TSMC工場の闇を暴いたから権力が弾圧したのだ。

日本政府というのは大人しくなどない。アメリカのCIAや中国のようなひどいことを日本の国家権力も、善良な市民やまともなジャーナリスト(深田氏はジャーナリストではないがその働きはジャーナリストそのもの)に対して、不法な圧力を加えてくるのである。

 

「ナニワの激オコおばちゃん」ブログより 2021年8月8日

「たかが一般人の深田萌絵氏をホンマに起訴するんか?東京地検。やることがセコいで、Sさん。」

 今、深田萌絵さんが訴えてはる話は2点あって、一つは、「中国」人の日本人戸籍乗っ取り=背乗りを許すな、というのと、もう一つは、台湾TSMCに日本の半導体技術を渡すな、ということです。そして背乗りの件に関しては、名誉棄損で東京地検に取り調べを受け、起訴されそうな雲行きです、と。

えっ?「名誉棄損」ごときで東京地検が動くやなんて、よっぽどでない限り無理やで、というのが大方の話やそうです。で、深田さんは最初に警察で言われたのが「この件は雲の上から命令が来た」と。それ、ガースーのことか?とも言われています。知らんけど。」