ナワリヌイをプーチンが殺したとして、西側大手メディアは一斉にプーチン非難プロパガンダキャンペーンを開始したようだ。日本もロシア国内の抗議デモなど御多分にもれず積極的に報道している。

今度はスペインで亡命ロシア兵士が射殺(暗殺)されたとのこと。もちろん犯人はロシアだ、と明確に言ってはいないがそういうイメージで報道している。

ロシアはそんなことを今やる理由があるのだろうか。先日のブログ記事に次のように書いた。

 

 

「(ナワリヌイが)プーチンの政敵であってもことさら今排除する理由がない。大統領選挙といっても圧倒的な支持者を持つプーチンにとって、ナワリヌイが邪魔ということはあり得ない。

つまり、この時期にプーチンが政敵を抹殺する理由がないのです。

むしろ、このナワリヌイに死んでもらうと得をするのは誰かを考えれば自ずとこの事件の構図が見えてくるというもの。ウクライナ侵攻初期に起こったブチャ虐殺事件に類似しているともいえるでしょう。タッカー・カールソンのプーチンインタビューの強烈さに我を忘れたアメリカの所業でしょう。」

 

ナワリヌイが何者なのか徐々に分かってきているが、ロシアのネオナチのようでCIAやMI6との関りがあることが明らかになり、かつ女房のユリアも同様に英米諜報機関に飼われているようだ。

大手メディアからの洗脳に騙されない為のブログが怪しいユリアのことを書いている。

 

 

「…やはり、彼女は只者ではなかったようです。

すでに夫が死亡する前から 反ロシア政府の活動をしているイギリス在住のロシア人富豪と親密な仲だと言われています。

(Xの記事として)

ミュンヘン安全保障会議スキャンダル..!! 

1. アレクセイ・ナワリヌイ氏の妻、ユリア・ナワラヤ氏が、なぜまったく偶然に、世界の指導者が集まるミュンヘン安全保障会議に出席しているのでしょうか? 

2. ミュンヘン安全保障会議はナワリヌイ氏の死で始まった(あるいはナワリヌイ氏がたまたま会議開始の日にちょうど死亡しただけか)。 

3. 米国国務省が2021年から未亡人と呼び始めたユリア・ナワルナヤさんは、夫の死の日とMSCの初日にミュンヘンにいて、ナワリヌイさんの死を悼む準備万端の演説を行っていた。プーチン大統領と彼の友人たちは個人的な責任を負うだろう」と彼女は壇上から述べた。 

4. そして、長い長い演説の後、ナヴァルナヤはナンシー・ペロシ(米の元下院議長)に近づき、キスをして笑顔で感謝の意を表した。何のために? もしかしたら、CIAに特別な感謝を送り、彼女を自由にして彼氏と公然と暮らせるようにするかもしれない。 

5. 写真 - 右側は彼女とロンドンを拠点とする噂のボーイフレンド、ロシアの億万長者の反体制派ユージン・チチバーキンです。 ユリア・ナヴァルナヤは一石二鳥だった。 

a.彼女はCIAを通じて夫のアレクセイ・ナワリヌイを排除した 

b.彼女は脚光を浴びている。彼女は必死になって脚光を浴びたかった 

しかしこのロシアの大統領選前で安全保障会議の時という世界の注目を浴び、且つウクライナが決定的に要所で敗北し、タッカー・カールソン氏のプーチン氏へのインタビュー動画が世界中で様々な言語に翻訳され、10億回再生されているという悪いニュースを覆い隠すにはドンピシャなタイミングでこの事件が起きたことを考えると、夫人やMI6あるいはCIA関係者による殺人の線のほうがかなり怪しいのかな と個人的には思います。
(引用終わり)

 

以上のようにユリアの怪しさが綴られていますが、これを見てもナワリヌイの死亡が前もって計画されていたことを示唆しているのではないでしょうか。

 

更にシェルリさんがナワリヌイについて、この男はテレビで報じられるほど大物ではないとも言っています。

「アレクセイ・ナワルヌイ氏は2020年の「ノビチョク」騒ぎでは かなり話題になりましたが、体調回復後、ロシアに戻って刑務所に収監されてからは 特に話題にのぼることもなく、ロシア国民からも、また、世界からも、ほぼ「忘れられた存在」でした。

ですから、表で西側メディアの脚光を浴びて活動していた時でさえ、支持率2%だった方が ここ最近は もはや「ナワルヌイって誰だったっけ?」という位の知名度に落ちていたかと思います。

今年の3月に大統領選を控えるプーチン氏にとっては ナワルヌイ氏は これっぽっちも"脅威"には なりえない存在なわけで、そんな人を殺しても メリットは全く無いですね。」

 

最近見始めたばかりですが、イタリアに住む日本人主婦のYoutubeも言っています。

 

 

要するにプーチンにはナワリヌイを殺す理由など全くないわけです。ましてやスペインの亡命ロシア兵士など。

しかし、西側は「プーチンがやった」「プーチンが殺した」と大騒ぎするのは単なるプロパガンダ、しかもこれまでノルドストリーム爆破も原発砲撃も病院等砲撃もブチャ虐殺もみんな自分たちでやっておきながらロシアのせいにしてきたわけで、この汚いプロパガンダは心ある人々にはもう通用しないのです。

 

しかし、西側はなんとかプーチンの仕業にしたい。ナワリヌイを殺す理由、メリットなど全くないのにプーチンの仕業にしたい。

そこで苦し紛れに持ち込んでくる理由が「プーチンは狂っている!」というしょうもない理由なのです。

逆に言うとこういう理由でしか説明できない。つまり、こんなことを言いだすのはプーチンの仕業でないことを逆証明しているもんでしょう。

タッカー・カールソンのプーチンインタビューを見れば、プーチンが狂人などと誰が思うでしょうか。

 

でも、日本にはまだそういうプーチンは狂人だ、としたい輩がいるんですねえ。笑うしかない代物です。

いつもの農と島のありんくりんブログです。

防衛省防衛研究所のロシア研究・主任研究官である山添博史という男までプーチンはマッドだと言っているようです。アホですね。こんな男に税金で給料を払うなんて無駄もいいところです。

 

 

なぜプーチンはナワリヌイを殺したのか、なぜ平然と暗殺を積み重ねられるのか、どうして暗殺という陰湿な宮廷政治のような手法を好むのか、この特異な独裁者を知らないと理解できないでしょう。
それを知るために、彼の源流に遡ってみます。
私はプーチンを西欧的合理主義の枠の外にいる人物だと思っています。
なぜこのような奇怪な人物が生まれたのでしょうか。

西欧の国際政治学者たちは、プーチンを妄想性パーソナリティとして理解しようとしました。
 

たとえば、防衛省防衛研究所山添博史氏(ロシア研究・主任研究官)はこのように述べています。

「「そうした狂気を計算高く「演出している」というものです。恐怖心を煽ることで、「プーチンの要求をある程度飲まないと、第三次世界大戦が勃発する」と周囲に思わせる。計算された狂気、計算された非合理さです。Madman Theory(狂人理論)というのがありますが、その可能性もあるでしょう」(山添博史3月4日)

 

ただしマッドマンセオリはマッドではない者がマッドのふりをしているというのが大前提で、ほんもののマッドマンなら話は別です。

一つは、本当に精神状態に異変が起きていて、狂気の独裁者になっている可能性です。忠実な部下を含め全員をつるし上げて、誰も逆らえないようにして「俺だけの世界」を実現するヒトラーのようなイメージです。
このパターンだった場合、もう戦争の勝ち負けは関係ない。ロシアの安全も国民生活も関係ない。全てを懸けて、ウクライナを叩き潰す。必要だったら核のボタンも押す。……そういう狂気の独裁者になっているのであれば、非常に怖いです」(山添博史前掲)

 

たぶんプーチンは、西欧的合理主義の範疇でいえば真マッドです。
しかも一般人ではなく、世界有数の軍事力を持ち、独裁権力を意のままに操り、しかも権力内部に有力な反対派がいない孤立型マッドマンです。

この山添氏の分析は、半分当たっていて半分はずれているような気がします。
西欧的分析でプーチンを見ているからです。
その結果、プーチンの神秘主義の霧がかかった反西欧主義、ロシア国粋主義が、この異様な独裁者の根っこにあることを見逃すからです。

そしてこの男は、KGBでありながらマルクス・レーニン主義者とは無縁のロシア特有の奇怪な思想の集合体でした。

2022年9月30日のプーチンの4州併合演説はその特徴をよく現しています。

その特徴とはこのようなものです。

①「西側は、ロシアを「攻撃、弱体化、分割」しようとしており、その背景にある動機は「新植民地主義システム」を維持し、そこから得られる利益を獲得し続けることだ」とするように、強い被害者意識とそれからくる反西欧主義です。

ちなみにこのあたりのプーチンの西側への呪詛は、西側社会にも存在する反米反グローバリズム思想と好一対ですから、彼らは揃ってプーチンをグローバリズムと戦う「光の戦士」などという尊称を奉っています。

②したがってウクライナ戦争とは、「偉大なロシア」を西側に抹殺されないための防衛戦争であって、「ロシアの言語や文化を守る戦い」なのだと位置づけます。そしてそのロシア精神の中心にあるのが、ロシア正教です。

③プーチンは西側の民主主義システムを全面的に否定します。

(引用終わり)

 

反西欧主義や西の民主主義システム否定者はマッドなんだと、つまりありんくりん氏は、プーチンは真マッドだとまで言ってのけます。だからナワリヌイを殺す理由、メリットなど全くなくてもキチガイだから殺しなど簡単にやってしまうのだと。そんなプーチン理解しかできないからマッドと呼ぶしかなくなってしまうのです。

もうプーチンがマッドではなく、ありんくりん氏や山添のほうがマッドに見えてきます。

 

また、別の評論家勢古浩爾氏もプーチンが殺したと言っています。国際政治評論家でもなんでもない評論家ですが。「人に認められなくてもいい 不安な時代の承認論」とか「定年バカ」など勢古浩爾氏の本は何冊も読んでいてとても好きな作家なんですが。国際政治には全く疎いようです。

 

「2月16日の夜遅く、ヤフーニュースの見出しの項目に「ナワリヌイ氏、死亡」の文字を見つけ、驚いた。わたしの第一感は、当然、「殺されたな」というものだった。

3月17日に大統領選が迫っているタイミングで、そんな露骨な殺人をやればプーチンに不利に決まっているではないかという学者がいるが、そんな常識的判断はかれらにはまったく通用しないのである。かれらに恥意識は皆無だし、いまやテレビカメラも弁護士も群衆も、YouTubeの1億回再生も怖くないのだ。」

 

勢古氏もウクライナ戦争についてもう2年にもなるというのに何も学んでこなかったようで、英米の諜報機関の謀略など全く無いように思っているようです。まさにロシアが悪い、プーチンはマッドだと信じ込んでいるようです。

だから、ナワリヌイがプーチンに対抗する英雄(CIAが作り上げた幻像!)だと思い込んで、次のようなナワリヌイの言葉を引用して感激してしまうのです。

  英雄の演技をするナワリヌイ 

まさか仲間に殺されるとは思わなかっただろうに

「僕が命を狙われたのは、僕らが信じられないほど強いからだ。(略)僕らが持っている巨大な力は悪い連中に押しつぶされている。本当は強いのに僕らに自覚がないからだ。悪が勝つのはひとえに善人が何もしないから。行動をやめるな」

カッコいい!

でもね「僕が命を狙われたのは」反プーチンとして死んでもらえばCIAかMI6が利用価値があると思ったからだよ。

 

何でもプーチンの仕業にする杜撰な英米謀略も、平気でプーチンをマッド扱いしたり、ナワリヌイの見え透いた英雄気取りの言葉に感激する輩がいるからこそ成り立っているわけですね。