フィリピンとインドネシアで相次ぐ大地震と火山大噴火、特別大きな被害は報告されていないが、あの地域では昔から大地震と火山噴火が起きているので現地の人は心配していることだろう。

 

「フィリピン南部のミンダナオ島の沖合で12月2日に発生したマグニチュード7.6の大きな地震では、これまでに住民1人が死亡し、4人がけがをしました。震源地の近くでは3日夜にもマグニチュード6.6の地震が発生していて、フィリピン当局は住民に警戒を呼びかけています。」

 

「インドネシア・スマトラ島にあるマラピ火山が12月3日午後に噴火し、地元当局は4日、11人の死亡を確認したと発表した。

インドネシア・スマトラ島マラピ火山噴火

 当局の発表によると山頂から高さ3000メートルほどに至る噴煙が確認された。マラピ火山では過去にも大規模な噴火があった。今年も火山活動の増加が確認され、当局は火口や山頂から半径3キロ・メートル以内に立ち入らないよう求めていた。」

 

地震と火山の発生原因について、遠い他国のことだからか余り解説がなされていない。あるいはもうプレートが沈み込みといういつものバカバカしい説明に終始するだけなので、面倒だから専門家に聞きに行きもしないのか。

私は、いわゆる地震専門家らは、地震についてはプレートで説明できるが、火山噴火をプレートで説明できないので、沈黙しているのではないかと勘繰ってしまう。

 

地震爆発論の石田理論からすれば、両方とも同一原理で説明できてしまうのです。

つまり地震も噴火も地下のマグマに関連するガスの爆発現象であり、地下で水素の「解離ガス」が爆発すれば、「地震」が発生し、地表近くで爆発すれば、「火山噴火」となるというだけの違いだ。

 

「M6から8に至るような大地震、巨大地震は、プレートの重圧による地殻の歪みから発生するのではなく、コア(地球中心核)からの火山活動、マグマの上昇に伴う火山ガス爆発が原因なのであります。」(石田地震学より)

 

日本でも世界でも昔の方が地震学は説明力(直感的かもしれないが)があった、と石田昭博士は述べる。

例えば、

当時(昭和初期)の地震原因は、「岩漿(マグマ)貫入理論」(石本巳四雄)と呼ばれるもので、マグマに関連するものとして捉えられており、火山噴火と地震は同一原因の可能性が指摘されていたそうだ。

東京帝大地震研究所 石本巳四雄博士

「…事実は地震発生と同時に地殻が小地塊に分裂し、その各々が運動を開始し、その中に於いて最も相互運動の烈しかった場所に我々の目に触れる断層が出現したかの如く見られるのである。そしてここに地塊運動を発生する原因を考へなければならなくなって來た。

関東大地震に於いて前述の如く地変としては殆んど土地の隆起のみで大断層の出現はなかったがあれほどの災害を齎した地震動が発生されたのだ。これらの現象を綜合しで考へてみると、地形変動と地震波動発生の間には因果関係があるものではなくて、いずれも地下に存在する一原因から誘導されて一方には地形の変形を起し、他方には地震波動を発生する機巧を考へればよいのであって結局我々の知識経験に基づく判断に拠る外ないのである。

自分はこの問題の解決として地塊下に横たわる岩漿を考へ、その運動をもって地震出現の根源とするものである。

とか

「アイザック・ニュートン卿(1730)も、地震がガスと関連しているという見解に同意を示し、次のように述べている。

「硫黄質の蒸気が地球の内部に充満していて鉱物を刺激している。時には着火し、突然閃光と爆発音を発する。これが地下の空洞に閉じ込められると鉱山の爆発さながらに空洞を破裂させ、大地に大きな振動を与える。」1771年の『エンサイクロペディア・ブリタニカ』の初版には、次の見出し語が収められている

「地震<自然史>。大地の広い範囲にわたる激しい振動または揺れ。雷のような音を伴うことが多く、時には火、水、風などの噴出を伴う。気学を見よ。」

石田氏の解説

ギリシャ時代のセネカも近代科学の基礎を構築したニュートンも、又哲学者カントまでも、地震現象は地中におけるガスの動きと密接に関係していると見ていました。それが今では、弾性反撥説一色になってしまっています。地中のガスのことなど現代の地震学者は(トーマス・ゴールド博士は別として)全く考慮しておりません。本当に不思議な態度に思えてなりません。

ここまで完璧に意思統一されてしまったのは、地震計の発明、コンピューターの出現、インバージョン法の誤用、マントル固体論の誤用、プレートテクトニクス理論の出現などが大きな影響を与えているのでしょう。」

 

地震や火山噴火の原因を正しく解明できなくなったのは、石田博士も書く通り、弾性反発説(活断層理論)やプレートテクトニクス理論が幅を利かせて過去の研究を顧みなくなったことに原因があるのです。

 

石田氏は次のようにも書かれています。

地震学者が地震現象に目を向けなくなったのは、アメリカ生まれの弾性反撥説が出てきてからです。強いアメリカの独善主義は国際政治の面だけでなく、地震学の面でも幅を利かせているかのようです。トーマス・ゴールド博士はウイーンで生まれ、アメリカへ移った人です。プレート説一色のアメリカでは異端の学者といえるでしょう。プレートの運動の原因が解明されない限り、弾性反撥説は認知できないと言っていますが、プレートを移動させる力の合理的説明がないままに、プレート論、弾性反撥説が砂漠を行く戦車のごとくまかり通っています。」

 

トーマス・ゴールド博士における地震に関する説

地震は地球深層の情報源
ダイヤモンドの起源を探ることによって、地球深部を垣問見ることができた。地球深部では、岩石の間隙をぬって流れる液体や気体の流体がさまざまな鉱物を分配し、地表にまで噴き上がるほどの高い圧力を生み出すことを見てきた。地震に伴うさまざまな現象は、別のかたちで深層の出来事に関する情報をもたらしてくれるが、これもどうやら流体の動きにつながるようである。

詳細はどうであれ、地震は深層におけるある条件を反映していることは明らかで、地球がいまだに完全には静謐な状態に達していないことを示している。深層では何ごとかが進行していて、浅部の地殼を動かす力、おそらく地殻を破壊、転位、粉砕する力がつくり出されているのである。その力が何かという詳細はいまだに判明していないが、深部から上昇してくるガスの動きが、これと密接な関わりをもつことを物語る証拠はいくらもある。
 地震に伴う現象を研究することによって、地震の多くは大きな噴出現象であると考えられることがわかってきた。この噴出は、火山噴火やダイヤモンド・パイプの噴出といった一つの地点に限定されたものではなく、ガスの噴出のように時には広大な範囲にわたって起こるものである。地震や地震に伴う現象の解明につながる事実の宝庫を、さらに詳しく探ってみることにする。

 

これまでは、強大な圧力で地下深くに閉じ込められている"蒸気"が時折地表付近に入り込んできて地震が起こるという考えがごく一般的であった。アリストテレス以来、地震に関する古典的な文献のほとんどがこの考えにのっとっており、古代の地震の詳細な記録には地震時あるいはその前後に炎、臭気、水中の泡あるいは爆発というかたちでガスの噴出が認められたことを記しているものが多い。

 

地震に関する今日の見解はこれとはまったく異なっている。見解が交替して地震についての文献がそれまでとはまったく異なる考え方をとるようになったのは一九〇〇年頃になってからのことである。地震計が発明されたのもこの頃で、それ以来、地震時における地面の動きを計測して詳しい推測や計算が可能となった。その結果、地震は力の加えられた岩石が破壊し突然ずれるという破断の動きであり、この過程によって、岩石中に歪エネルギーの一部が解放されるということが明らかになった。しかし、地殼の岩石に歪を与え地殻を揺さぶる力が何であるのかは明らかにされなかったし、今日でも不明のままである。(中略)

地震計が発明されたため、たとえ震源から遠く離れている地点であっても、記録をもとに極めて詳細に研究することができるようになった。地震学のテーマがいっせいに開花し、地震そのものばかりではなく、地球内部の構造についても大量の情報が得られるようになった。
 

この方面の研究が成功を収めたことと裏腹に、地震のもつもう一つの面から注意がそらされてしまったように思われる。大衆向けの出版物では地震時の様子の目撃談が目にふれることはあっても、科学論文の中でとりあげられることはもはやなくなった。昨今の目撃談は、大昔に記録されたものと非常に似通っている。昔の記録にある噴火、炎、臭気、異常音、窒息、泥まじりの水の噴出などはいずれも現在も見られる現象である。地震は今も昔もその性質を変えていないが、研究者が注意をほかに移しただけなのである。
「弾性反発説」と呼ばれる新しい学説をもってすれば、上記の諸現象を研究する必要はなくなるのであろうか。地震によって口を開けた割れ目を通って流体が地中から噴き出すことなど、取るに足らない副次的な出来事なのであろうか。岩石中に蓄積した歪が最終的に破断に至ることが地震の根本的な原因であり、その他の現象はすべてそれから派生する結果にすぎないのであろうか。
以上の考えは、歪の蓄積や地殻プレートの運動の原因が解明されない限り、せいぜい一部を説明しているにすぎない。

 

 断層線上で発生する地震や蓄積したエネルギーの急激な解放のための地震であっても、すべて原因を歪の蓄積に伴う突然の破断や弾性反発だけでは説明できないと考える証拠はいろいろある。そのような見方にうまく適合する第一の事実として、各種の前兆現象がある。これは多くの大地震の数カ月前か数週間前、あるいは数日前から特徴的に発生するものであり、歪がしだいに蓄積していくということではうまく説明することができない。

次の事実としては、地震によって時折地下の体積が大きく変化することが挙げられる、この変化は地震の最中に地表が大きく陥没するというかたちで現われることが最も多いが、地震によって間隙が埋められ体積が激減して陥没したと考えざるをえない。海岸付近で発生する大地震がしばしばひき起こす巨大な津波は、地殼の広い範囲にわたって体積が大きくしかも突然変化したと考えなければ説明がつかない。硬い岩石を圧縮したり、液体のマグマが下から移動してきたとしても、そのような突然の大きな変化を説明することはできない。岩石よりはるかに圧縮性の高い物質が関与しているはずであり、それはガスをおいて他にはない。

第三番目の事実は、噴き出したガスの化学的性質である。このガスは、その地域の岩石内の間隙に含まれていることが予想されるものとはまったくかけ離れた性質をもっていることがある。地震地域で炎が認められた場合、従来からの見解では地層中に胚胎している炭化水素堆積物から可燃性のガスが上昇してきたと解釈されている。しかし、火成岩地域の割れ目から直接立ち昇る炎については、このような説明はあてはまらない。

(引用終わり)

 

 現在の定説地震学(活断層理論とプレートテクトニクス理論)は現実の地震や火山噴火を全く説明できていません。そのため、この理論に当てはまらない場合、いとも簡単に地下深くを見てきたことのように勝手に想像し、おとぎ話を作り上げるのです。早いもん勝ちで一旦作り話を世に広めればみんなそれに従うのです。作り話なので、科学的検証に堪えないものばかりですが、地殻なんぞ誰も見たことがないからみんなで嘘話を信じた振りをする訳です。

 

 

 これって今のmRNAワクチンのデタラメさと似ています。mRNAワクチンは危険、「ワクチンは万病の元」として様々な人が後遺症に苦しんでも、ワクチン推進派学者は、それは「嘘、そんな事実はない」と言っておけばお終いと、とても不道徳で科学者としての誠実さや責任を果たそうとしない。mRNAワクチンの危険性が指摘されたら堂々と議論や研究を続ければいいのですが、それは別の疚しい(悪徳)な理由からやろうとしません。

地震学もいかに定説地震学が破綻しても、地震爆発論には見向きもしないのです。地震爆発論が怪しげなものなら無視しても構わないのですが、この地震爆発論のほうが昔の研究を正統に引き継いでいる理論なのであり、真摯に両者が議論すべきものなのです。定説地震学者たちは地球温暖化co2説を唱える気候学者同様研究が金にならなければやらないのです。そして、これまで学んだ定説を捨てる勇気などないのです。

 

この地震爆発論については過去記事も少し書いていますので、そちらもぜひ参考にしてください。

 

 

そして、南海トラフ大地震で心配している方も少し心配する気持ちを下ろしてください。

というのもそもそも「南海トラフ」なんぞはないし、そんなものが地震を引き起こすことはないのですから。

といっても地震は何処でも起きるもの。「南海トラフ」というプレートテクトニクス理論を否定したからといって、四国で大地震が起きないと言っているのではありません。南海トラフが圧迫して歪みを蓄積して地震を起こしそうだぁーなんて心配は無用だということです。