先日おや?っと思ったニュースがあった。
沖縄のことだが、暴力団に「みかじめ料」を払ったことを理由に警察が那覇市内の飲食店を家宅捜索したとのこと。
えっ!「みかじめ料」を要求した暴力団が家宅捜索されたんじゃないの?「みかじめ料」を払った飲食店は被害者じゃないの?
沖縄最大の歓楽街で一斉捜索 みかじめ料渡した疑い
「県警は昨夜(7月5日)暴力団に「みかじめ料」として金銭を提供した疑いで那覇市内の飲食店を家宅捜索しました。
5日午後9時前捜査員や機動隊あわせて150人が那覇市松山にあるバーやクラブなど18の飲食店に捜索に入りました。
関係者によりますと捜索を受けた店舗は暴力団に用心棒代などといったいわゆる「みかじめ料」を払っていた県の暴力団排除条例違反の疑いが持たれています。
県の暴排条例は暴力団に対し金品を渡したり便宜を図ることを禁止していて県警は飲食店からのみかじめ料が暴力団の資金源の一つになっているとみて取り締まりを強化しています。
県警は関連する証拠品を押収するとともに店の関係者から事情を聴くなど暴力団の資金源の実態解明を進める方針です。」
別のニュースとして。
「宮城県警は、暴力団へのみかじめ料や用心棒代の取り締まりを強化します。暴力団員に加えて、店側にも罰則が科されます。…県警は「暴力団の伝統的な資金源を断つことで、暴力団の排除を推進してきたい」としています。改正案は、2023年2月の県議会定例会に提出され、7月1日に施行される予定です。」
おそらく警察庁の方針として、みかじめ料を払った店も犯罪だという条例を全国に作らせているのかもしれない。
しかし、飲食店も板挟みの状態ではないのか。そりゃあ暴力団からみかじめ料を要求されて断固拒否するのはカッコいいことだけど、工藤会のような武闘派暴力団もいるし、そんなところからみかじめ料を要求されたら怖くてつい払ってしまうのではないか。みかじめ料が支払いの許容範囲ならまあいいか、と。
警察はそういう店が暴力団をつけ上がらせるといいたいんだろう。
しかし、犯罪扱いにしなくてもいいんじゃないのか。どっちかといえば被害者だ。
警察の現実無視ではないのか。
みかじめ料なんて払うから暴力団がつけあがる。だから払う奴が悪い。払う奴を締め上げて脅せば暴力団の資金源は断つことができるという理屈だ。つまり、暴力団を締め上げるより、弱い飲食店を締め上げる方が資金源を断てるという変な考え方だ。
理屈は分かるが理屈通りはいかない。理屈通りに行くなら、警察なんていらないってもんだろう。
談合なんかも同じ理屈だ。必要な談合というものもあるんだ。
話は逸(そ)れるが、警察はよく変な理屈を考える。
センターラインをわざと引かない道路を作るのも警察だ。つまりセンターラインがない方が危険を感じてスピードを控えるから事故が減るという理屈。事故の恐怖心に訴えるという嫌らしい発想だ。
そのおかげで堂々と道の真ん中を猛スピードで走る横着自動車がはびこる。
ではこれ、つまり被害者を加害者にして脅して犯罪を防ぐという馬鹿げた理屈を「振り込め詐欺」に当てはめてみよう。この発想が如何にバカバカしいかが分かるというもんだ。
振り込め詐欺で騙されて払う金は暴力団の資金源だ。この資金源は振り込め詐欺に騙されるからだ。
いつまで経っても騙されるバカな老人たちがいるから振り込め詐欺は後を絶たないんだ。
騙されたら逮捕されることにしたら、騙されないようにもっと気を引き締めるはずだ。
だから先日1000万円騙された80歳のばあさんを逮捕しよう。そしてこれを大々的に宣伝するのだ。こうすればボケたジジババも少しは振り込め詐欺に騙されなくなるだろう、ってか。バカ野郎!
みかじめ料を払う奴が悪い。振り込め詐欺で騙される奴が悪い。いじめられる奴が悪い。等々。
加害者より被害者がしっかりしていれば問題は起きないって発想。一見まともなようでいて、発想がそもそもいびつなんじゃないのか。
そうそう、国家的な「みかじめ料」を要求する国があったっけ。
日本政府は今やアメリカのATMに堕している。つまり、日本を中国から守ってやる代わりに金を出せ、ウクライナ復興もお前が金を出せと。これはアメリカという暴力団の資金源に日本がなっているのと同じではないのか。
日本政府もアメリカにみかじめ料を払っているのではないか。
バイデン組長に子分扱いされる岸田 アメリカという組織暴力団!
ということは日本政府は被害者だけどアメリカという暴力団の資金源になっているから日本が悪い、逮捕されないといかんなぁということ。
それは結構当たっているかもしれない。アメリカのみかじめ料要求に毅然たる態度で拒否すべきなんだ。主権国家なんだから。理屈ではね、実際は違うけど。本気で拒否したら安倍元首相暗殺みたいになるけどね。