昨日紹介した「百々峰便り」の「世紀の戦争犯罪―「ウクライナ軍によるカホフカ湖ダムの爆破」 を考察する」(2023.6.18)記事の後半は、ウクライナ軍による驚くべき臓器売買の実態が描かれていた。

 

 

「百々峰便り」(元岐阜大学教授寺島隆吉)を読んだ方には二番煎じになるが、普通は記事中で紹介されたブログはスルーする方も多いのではと思うので、「ウクライナ軍による臓器売買の実態」について紹介したい。

 

臓器売買といえば中国だが、他の国でも相当ひどく行われているらしい。金儲けのためだが、自主的に臓器を売るのでなく、犯罪つまり誘拐殺人として臓器を取り出し売買するとなると普通の犯罪以上に陰惨で極悪極まりないといえる。

そんな臓器売買がクライナ軍のなかで広がっているというのだ。大手メディアは絶対に報道しないだろう。

「百々峰便り」によると、このウクライナによる臓器狩りはウクライナ戦争後に始まったことではなく、ロシア侵攻以前の2014年からドンバス住民や他地域でもウクライナが行っていたという。

まさに何でも金に換えてしまって恥じないゼレンスキーの国、腐敗国家ウクライナの面目躍如(悪という面でだが)ということだろう。

 

以下「百々峰便り」より。

「…いまウクライナ軍のなかに広がっている「戦死した兵士から臓器を取り出し、それを密かに売りさばく」行為も、徐々に明らかにされつつあります。

 

キエフ、キエフ臓器売買に抗議するポスター
 

 以下の記事はそれを報告したものです。この著者(デボラ・アームストロング記者)も女性であることに注目してください。

“When You See It, You Won’t Forgive”: Part III of an Investigative Report on Human Trafficking in Ukraine
「それを見れば、だれも許さないだろう:ウクライナにおける人身/臓器の売買についての調査報告(第3部)」
http://tmmethod.blog.fc2.com/blog-entry-1366.html(『翻訳NEWS』2023-03-29)

 これも長い記事なので一部しか引用できませんが、時間のあるかたはぜひ全文を読んでい頂きたいと思います。


「…ウクライナにおける人身売買に関する私の調査報告書第1部、第2部をお読みいただいた方は、必ずしも同意していないウクライナ兵や民間人からの臓器摘出を目撃した、あるいは参加したと主張する人々の証言をすでにお読みになっているはずだ。
 戦場での臓器狩りが、少なくとも1990年代後半から行われていたことは、2009年の欧州評議会(PACE)のディック・マーティ副議長による「コソボにおける人々に対する非人道的な扱いと違法な臓器売買」報告書で、すでにお読みいただいた通りだ。
 そして、戦場での臓器狩りは少なくとも1990年代後半から行われていたことは、ロシア内務大臣顧問のウラジミール・オフチンスキー博士によれば、コソボで臓器移植プログラムの先頭に立った同じ人たちが、現在ウクライナで臓器移植作業を指揮していると言われていることも、お読みいただいた通りだ。
 ウクライナでこのような事業がより円滑に行われるためには、何が必要なのだろうか。第1部の証言者によると、ドナーの体から臓器を取り出して搬送するまでの時間は最短で7分、外科医は、実質的にはベルトコンベアのように遺体を処理しなければならないので、スピードが重視されるとのことだ。
 おそらく、ウクライナの法律を改正すれば、この手順をより効率化し、本人がすでに亡くなっている場合の同意の必要性など、お役所仕事の一部を切り捨てることができるだろう。
 ロシアがウクライナ国境を越え、2022年2月24日に特別軍事作戦(SMO)を開始するわずか2カ月前の2021年12月16日、まさにそのようなことが起こっていた。


 こうしてウクライナでは、法律が改悪され(後述)、簡単に臓器売買がおこなうことが可能になりました。しかも戦場ではたくさんの兵士の遺体から臓器が取り去られ、その遺体は家族に返されなくなりました。

キエフ市内で、「兵士の遺体を返せ!」と抗議する家族
 

 そこで2023年1月14日、ウクライナの首都キエフで行われた大規模な抗議活動の動画がSNSで拡散され始めました。
 先述の記事によれば、抗議者の大半は女性ですが、中には男性の姿も確認できます。女性たちは、ウクライナ軍第24師団の未亡人や妻たちであることが確認されています。その集会の動画は下記URLで見ることができます。
https://www.youtube.com/watch?v=73lI9NZZvrA(約1分)



   兵士の遺体を返せと叫ぶ家族
 

 この家族の抗議を傍証する事実として先述の記事は、次のような説明を付けています。
「つまり、この法律は条文を読めばわかるように、故人の同意なしに、簡単に臓器を摘出することができる。戦闘が激しく混乱し、近親者の所在が不明な戦場において、それがどのように機能するかは、想像に難くない。特に、ある情報筋によれば、戦場では遺体は150ドルから200ドルで売られ、たった1つの遺体から採取された臓器の総額は1000万ドルに達することもあるそうだ。
 さらに、ロシアのメディアやロシアのブログなどで、ウクライナ東部の人々が臓器をすべて摘出されて大量に埋葬されたとの報道が多数なされている。このような話は西側では嘲笑され、「ロシアの偽情報」として退けられるが、びっくりするほど多くの報道がある。
 セルゲイ・ペレホドというブロガーは、国籍は不明だが(おそらくロシア人かウクライナ人)、2014年だけで起こった悲惨な発見のリストをまとめている。

以下は、彼が指摘した残虐行為の一部である。
1)9月24日、ドネツク人民共和国(DPR)の民兵は、ロウアー・クリンカとコムナールの集落で墓を発見し、そのうちの2つの墓には撃たれた男女の遺体が、3つ目には内臓のない40人の遺体があったことにショックを受けた。実際、アメリカ資本の『モスクワ・タイムズ』でさえ、このことを報道したほどである。
2)5月5日、ウクライナでは「兵士の臓器が大量に摘出されている 」という噂が飛び交った。公式発表では、死者5名、負傷者12名と発表されたが、救急車の出入りが激しく、犠牲者はその2~3倍は、いたのではないかと思われるほどだった。
 実際、少なくとも48人が労働組合ビルに追い込まれ、生きたまま焼かれたり、撃たれたり、殴り殺されたりしたオデッサ大虐殺は、そのわずか3日前の5月2日に起きており、この連載の第1部に登場する目撃者の一人は、この大虐殺後に多くの臓器を採取した、と言っている。
3)5月20日、カラチュンの丘付近で夜間偵察活動中の民兵が、「腹が引き裂かれた」ウクライナ国家警備隊兵士180人の遺体を発見した。
 少し離れたトロイツク墓地付近では、さらに300体の遺体が発見され、埋葬されず、臓器が取り除かれていた。地元の人々は、赤十字の車や専門的な機器を持った外国人医師を見たと報告している。
 ウクライナのメディアはその日、カラチュンの丘で激しい戦闘があったことを報じたが、ロシアのメディア以外ではほとんど確認できない。」

 

上記の2)では、2014年のクーデター直後に、オデッサ市の労働組合会館でおこなわれた「クーデター抗議集会」への参加者を焼き殺したり、この大虐殺後に多くの臓器が採取されたという事実についてもふれています。
 これはオリバー・ストーン監督のドキュメンタリー『ウクライナ・オン・ファイア』『乗っ取られたウクライナ』ですら触れられていない衝撃的事実です。NHKの野原記者が、このような事実を知らなかったとしても、当然かも知れません。

 先述の記事では、さらに次のような事実も指摘していました。
「臓器が摘出された遺体が発見されたという報道の多くはロシア側から発信されているように見えるが、ウクライナでの臓器狩りについては、2000年代から世界中で多くの記事が発表されている
 ロシアのSMO(特別軍事作戦)が始まるまでは、このような記事は簡単に見つけることができた。そして突然、西側の主流メディアは、このような記事を「ロシアの偽情報 」と呼ぶようになった。

 

 このように欧米ではウクライナにおける臓器売買は公然の秘密だったのです。ところがドンバス住民を救うためにロシア軍がSMO(特別軍事作戦Z)を始めてからは、このような報道はまったく姿を消しました。それでも、そのような報道はまだ少しながら続いていました。それを先述の記事で、デボラ記者は次のように説明しています。
 

「また、ジュネーブ安全保障セクター・ガバナンスセンター(DCAF)が2015年に発表したもう一つ調査では、ウクライナは臓器狩りを含む人身売買の「発地、通過そして到達国」であると結論付けている。
 ロシアのSMO(特別軍事作戦)が始まった後、西側のニュースはウクライナでの違法な臓器狩りの報道はほぼしなくなった。しかし、2022年3月、BBCは、数千人のウクライナの子どもたちが行方不明になっており、人身売買業者の手に落ちた恐れがあると報じた。
 2022年2月、ドイツの国防大臣クリスティーネ・ランブレヒトは、ウクライナが移動式火葬場を完備した野戦病院を受け取ることになると述べた。ウクライナに武器を送ることに反対していたランブレヒトは、「ウクライナ戦争への、ベルリンの対応をめぐる監視の目が厳しくなる中で」今年1月に辞任した。 
 野戦病院と火葬場のニュースは、ウクライナ軍に深刻な動揺をもたらしたと報道されたが、やがて西側の主要メディアは、火葬場はロシアが運営し、ロシア軍の犠牲者数を隠すために使われたと主張する記事で、もちきりになった。」

 

つまり、以前からウクライナは、臓器狩りを含む人身売買の「出発点、通過点、そして到達点」として有名だったわけです。これはウクライナが一種の「テロ国家」だということを改めて示すものです。
 ところが、このような事実は、ロシアのSMOが始まった直後から、西側のニュースから姿を消しました。そして新たに現れたのが「ロシアとプーチン大統領の悪魔化」でした。

 このようなテロ国家に、岸田政権は、憲法違反という批判を避けるため、「砲弾をアメリカに売る」ことによって、軍事援助を続けようとしています。
 が、臓器売買に日本も参加することによって、間接的にキエフ援助をする民間人もいます。その恐るべき実態を先述の記事は次のように伝えていました。
 

「2022年10月、アジアニュースネットワークは、外国人ドナーとの移植を仲介する東京のNPO法人を通じて、経済的に苦しいウクライナ人が腎臓を売買される臓器提供者として確認されたという記事を掲載した。
 この記事は、ウクライナ語のウェブサイトで、腎臓を売りたい人にお金を提供する書き込みが出現していることが触れられている。このような投稿は、2020年のCovid19以降、4倍の頻度で出現するようになったと記事は述べている。
 投稿には、売買したい臓器の年齢、血液型、種類、そして価格が記載されている。「完璧に健康な20歳!」などと、臓器の「質」も記載されている。また、電話番号や住所などの連絡先も記載されている。
 この記事によると、これらの投稿は、ロシアのSMO(特別軍事作戦Z)が始まった後も、途切れることなく表示され続けたという。
 神経科医を名乗る人物のある投稿には、「経済的苦境に陥っているのなら、あなたの腎臓を買います」と書かれていた。彼は、アメリカやインドだけでなく「日本にも拠点がある」とも付け加えていた。

「家が買える!」と謳った投稿もあった。記事によると、あるウクライナ人女性は、58歳の日本人女性に提供された腎臓の対価として15,000ドルを受け取ったという。ひとりのトルコ国籍の人物は臓器の売買に関与したとして、ウクライナ当局に逮捕された。」


 この記事では、トルコ国籍の人物の臓器売買をキエフ政権が取り締まったかのように書かれていますが、そもそも臓器売買を大幅に「自由化」したのは、ゼレンスキー大統領の国会決議だったのです。
 しかも、このような事実を、NHKを初めとする大手メディアは報道しないのですから、ほとんどの日本人は知る由もありません。天下の「前衛」を自称しているはずの新聞「赤旗」ですら、このことを指摘していないのですから。」

(引用終わり)

 

 ウクライナにおいて臓器移植に関する法律が改悪されたことについて、デボラ・アームストロング記者の記述は次の通り。

「…ウクライナ議会のヴェルホフナラダの305人の議員は、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領によって法に署名され、翌日発効した法案第5831号を可決することに投票しました。法律の全文「人体解剖学的材料の移植を規制するウクライナの特定の立法行為の改正について」はウクライナ語で見ることができます。

2021年の法律では、書面による同意がなくても臓器を故人から取り除くことができ、本人が死亡している場合は同意が必須ではなくなりました。さらに、書面による同意は、公証人の認証や署名を必要としなくなりました。ドナーは認可された移植コーディネーターに同意を与えることができ、同意は電子形式で与えることができます。

故人が同意を与えなかった場合、移植コーディネーターは故人の配偶者からまたは両親、兄弟、子供などの近親者から同意を得ることになっています。家族が見つからない場合、コーディネーターは故人を埋葬する人から同意を得ることができます。軍の死の場合、それは部隊司令官が兵士の臓器の除去に同意することができることを意味します。

法律はまた、内縁関係の配偶者が故人からの臓器の除去を防ぐことはできないことを明確にし、無関係の代表者(内縁関係の配偶者や代理家族など)に同意を与えることを許可する人の権利を奪います。(後略)」

 

ゼレンスキーはこの非人道的な臓器売買が容易にできるようにわざわざ法律を改悪したわけである。

他国からは金と武器をせびり、自国からはロシア軍と戦った兵士の臓器からも儲けようとしているウクライナはなんという非人道的なトンデモ国家であることか。

 

そして何より問題なのは、この百々峰便りが指摘(デボラ・アームストロング記者が記述)しているように、ウクライナ戦争が始まる前は西側は、ウクライナの臓器売買を堂々と報道していたということ、そして侵攻後に西側メディアは、報道しないか「ロシアの偽情報」と呼ぶようになったといことである。

 

つまり、「ロシアは悪魔の独裁国家、ウクライナは善の民主国家」と捻じ曲げたいがために、ウクライナの悪魔的所業は、全部「存在しない」か「ロシアの偽情報」としてしまったのである。

それは、ウクライナ国家がネオナチに牛耳られていることを一切報じないとか、ブチャ虐殺、病院、教会、学校へのミサイル攻撃、原発砲撃、最近ではダム爆破等々みんなウクライナの仕業であるにも関わらず、メディアはすべてロシアのやったことと恥ずかしげもなく報道することに通じている。

 

「ロシアは悪魔の独裁国家、ウクライナは善の民主国家」と西側が決めてくれたおかげで、ゼレンスキーは何をやってもロシアのせいにできることになったから、ウクライナは犯罪フリーの国家となったのである。

だから、今更デボラ・アームストロング記者がこのようなウクライナ軍の臓器売買について記事を書いても、ゼレンスキーにとっては何の痛みもない、ロシア工作員の捏造記事だ、と言えば終わりなのだ。後は西側メディアがこの記事をクズ箱に放り込んでくれるのだから。

 

こんなトンデモ国に日本は何兆円もの復興計画を立てているように報じられ、日本で食うや食わずの国民の税金をこんな悪行なら何でもそろっている、やっている腐敗国家につぎ込もうとしているのである。

 

ゼレンスキーとその仲間ネオナチたちは笑いが止まらないのではないか。おそらくウクライナが負けても莫大な蓄財を果たしたゼレンスキーとその仲間はどこかの国(イスラエル?)に亡命すればいいのである。

アメリカは東条英機にしたような戦犯として裁判にかけることなどしないだろう。

 

戦争犯罪人としてゼレンスキーを裁判に掛けるのは、無駄に殺されたウクライナ兵士の家族その他である。そして、彼らは亡命を許さず、イタリアのファシスト・ムッソリーニのようにするかもしれない。

 

  

              ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

 

     吊るされるムッソリーニ