以下に紹介するコラム「米国社会の状況はこれまでになく悪い …そしてさらに悪化の一途を辿っている…」は米国の作家でジャーナリストのマイケル・スナイダーが書いたもので、如何に米国社会で犯罪がひどくなってしまったか、そしてそれを「私たちの社会が悪夢と化したのは、何十年にもわたって私たちが集団で行ってきた無数の決断のせいである。」と糾弾している。
確かに最近のアメリカ社会の犯罪増加は目を覆うばかりのようだが、それは単に貧困や人種、移民、銃・薬物等々により引き起こされているだけでなく、左翼政治と左翼イデオロギーが、何故か米国の犯罪者に甘く、警察に厳しく犯罪者に寛容、つまり犯罪者を好んで増加させようとわざわざ取り組んでいるように思えるのである。
トランプ前大統領を訴追したNY州検察官アルヴィン・ブラッグはわざわざ犯罪者を野放しにすることを公然と方針にしている。
以前トランプ訴追のブログ記事を書いたが、そこから再度引用する。
米NY州マンハッタン地区検察官、なるべく起訴をしない新方針を発表
米NY州のマンハッタン地区に就任した新検事のアルビン・ブラッグ氏は、就任後わずか数日で新たな起訴、保釈、司法取引、量刑に関する方針を発表した。同検事は、市の安全性を高め刑事司法制度をより公正にすると述べているが、新しい方針は警察組合幹部からの批判に直面している。
米『フォックスニュース』によると、2022年に新しくマンハッタン地区の検察として就任したブラッグ検事は、従来の法執行手順を覆し、犯罪者を刑務所に送らず、起訴を追求する際に、「服役に代わる手段」を強調する方針を明らかにした。
服役を免れないのは、殺人、人の死が関わる犯罪、あるいは重罪に限定される。武装強盗のような重大犯罪は軽犯罪に格下げされることになり、釈放される可能性が出てきている。
ブラッグ氏は、「刑期ではなく、説明責任」に焦点を当てることで、「安全性と公平性という目標」を求めているとし、自身の改革が「より安全なものになる」と主張している。また、被告人の人種も考慮されることを望んでいる。
ブラッグ検事は、一部の不法侵入罪、逮捕に抵抗した罪、不正乗車、売春などをほぼ起訴しないことにしている。武装強盗のほか、店や一般の家の収納庫からの窃盗、あるいは麻薬取引などの罪も軽くするという。
米『CNN』によると、軽犯罪の場合、「出頭命令」を出すことが法律で義務づけられているが、その場合、犯罪者の救済を目的とした服役以外の解決方法や地域密着型の更生プログラムを提供するとしている。検察はまた、犯罪を起訴することを拒否することができるようになる。ブラッグ検事は、「公判前勾留を非常に深刻な事件に限定したい」と考えている。
(引用終わり)
異常と言うしかない。そして不思議なのは、このアルヴィン・ブラッグ検事、NY州市民の選挙で選ばれたようなのである。組織犯罪の黒幕かマフィアのリーダーがこの狂った検事を選んだのではない。市民がこの基地外を選んだのである。
ということは、犯罪を許容し、街が犯罪で汚染されることを市民が望んだということを意味する。
南米やアフリカと違い選挙民は組織犯罪の黒幕から金を貰ったわけではあるまい。自主的に投票して犯罪者を多くしてもらうためにこの異常な検察官を選んだのである。
そんなつもりはなかったなんてNY市民は言い訳できるのだろうか。こういう犯罪に甘い異常な検察官はカルフォルニアやその他の州にたくさんおり、このアルヴィン・ブラッグもそういう種類(極左検事)の検事ということは選挙前からわかっていたはずである。
だから犯罪や暴力の多い「住みやすい街?犯罪者と共生!多文化共生!」。そういう危険な、いやスリル溢れる街にしてくれる検察官をNY市民はわざわざ選んだのである。(もしそんな奴は選んでいないと市民が反論するなら、もしかすると選挙不正装置が働いたのかもしれない。大いにありうることだ。大統領選挙だって簡単に機械で集計不正をしてしまうのだから)
しかし、カルフォルニアや左翼が強い州は住民が政治家(もちろん民主党)を選び、その政治家が社会の治安を悪化させる方策を打ち出しているわけだが、いつまでもそういう議員が選ばれるということは、住民が治安悪化を望んでいるというしかないのである。
これから紹介するマイケル・スナイダーも言っている。
「多くの人々が、米国社会の構造が着実に崩壊していることにショックを受けているようだが、実は、これは誰にとっても驚くべきことではない。私たちが目の当たりにしているのは、因果の法則が作用しているだけなのだ。」
つまり、降ってわいたことでもなんでもない、災害でもなんでもない、因果の法則が作用しているだけなのだ、つまり、そういう社会(犯罪に甘く、犯罪をしても罰せず、治安の悪化に手を打たず、警察予算を削り、犯罪者を捕まえない、捕まえたら検事は即釈放させる等々)は望んだ結果、因果の法則により当然起きたことなんだと。
しかし、日本人からすると、犯罪者に甘い社会、治安の悪化を喜ぶ社会を「良き社会」なんて思わないのに、アメリカはどうなっているのだろうと思うしかない。
といっても、島田という有名作家が安倍元首相暗殺は成功して良かった、と堂々と言う日本になっているようだから、日本のアメリカ化もそう遠くはないかもしれない。
米国社会の状況はこれまでになく悪い …そしてさらに悪化の一途を辿っている…
byマイケル・スナイダー 2023年4月21日(「End Of The American Dream」より)
(このコラムは「賀茂川耕助のブログ」からの引用である。)
多くの人々が、米国社会の構造が着実に崩壊していることにショックを受けているようだが、実は、これは誰にとっても驚くべきことではない。私たちが目の当たりにしているのは、因果の法則が作用しているだけなのだ。
私たちはこの国が築いた価値観を捨て、古い価値観と正反対の新しい「価値観」に置き換えている。だから今、私たちは自分たちで作り出した地獄のような場所に住んでいるのである。想像しうる限りのあらゆる悪がこの社会で爆発的に蔓延し、犯罪率は全国で急上昇している。
一例を挙げよう。
今週初め、CashAppの創設者ボブ・リー氏がサンフランシスコの最も裕福な地域のひとつを歩いているとき、残酷にも刺殺された。
2児の父であるリー氏(43歳)は、火曜日未明、出張中に進歩的な都市サンフランシスコの一等地であるリンコンヒル地区を散策中、胸部を複数回ナイフで刺された。 彼はおそらく、サンフランシスコの「安全な」地域なら深夜に歩いてもまだ大丈夫だと思ったのだろう。
残念ながら、街全体が犯罪者で溢れかえっており、2023年の今のところ、暴力犯罪は昨年よりもさらに問題になっている。
パンデミック以来、ゴールデンシティでは犯罪が急増している。昨年1年間で殺人は20%、強盗は14%、放火は6%、暴行は2%増加した。
この時点で、誰も真実を否定することはできない。
サンフランシスコは全米で最も繁栄している都市の一つだが、その都市は膨大な現金で満ちているにもかかわらず暴力犯罪は完全に制御不能な状態にある。
実際、TwitterのCEOであるイーロン・マスクは、個人的に「ひどい暴行を受けた人」を「たくさん」知っていると言っている。
TwitterとTeslaのCEOであるイ―ロン・マスクは、リー氏の殺害後の無法状態に対して、技術業界のリーダーの中でも批判的な立場に立ちTwitterにこう書き込んだ。「多くの私の知り合いがひどい暴行を受けている」
「SF(サンフランシスコ)の凶悪犯罪は恐ろく、犯人が捕まってもすぐに釈放されることが多い」
なぜこれほど多くの政治家が、凶悪犯罪者を路上に戻すことが良い考えだと信じているのか、私にはまったく理解できない。
ロサンゼルスでは、ロサンゼルスの刑務所を「脱刑務所化」するという信じられないほど愚かな計画が現在検討されている。
ロサンゼルス郡の監督委員会は、保釈金が5万ドル以下の人を掲示して釈放することにより、刑務所を「脱刑務所化」する計画を検討していることが市の文書で明らかになった。ロサンゼルス郡は、「ロサンゼルス郡刑務所の囚人減少と脱刑務所化のために行動可能な次のステップを取る」と題する議題が理事会の火曜日の会議に追加されたことが、Fox Newsで明らかにされた。
この施策は、スーパーバイザーのLindsey HorvathとHilda Solis(ともに民主党)が提出したもので、パブリックコメントは1件のみ添付されている。
この計画がロサンゼルスの暴力犯罪率に何をもたらすと思うだろうか?
答えは明白だ。
すべての決断には結果が伴う。私たちの社会が悪夢と化したのは、何十年にもわたって私たちが集団で行ってきた無数の決断のせいである。
今、全米で法と秩序が崩壊しており、犯罪者は以前にも増して大胆になってきている。例えばシアトルで強盗団が起こした事件を見てほしい。
リンウッド警察署 (LPD)は、アルダーウッドモールのApple販売店から400以上の電子機器を持ち去った強盗は、隣接するエスプレッソマシン店のトイレの壁を切り開いて侵入したことを確認した。 隣の店のオーナーは、50万ドルの盗難は、店が閉まっている間に起こったので誰も怪我をしなかったのが幸いだと言った。
言うまでもなく、東海岸でも犯罪は大規模な問題になっている。
ニューヨークでは自動車盗難が「昨年32%増という驚異的な伸びを見せた」。
報告書によれば、自動車の盗難はパンデミック時に急増し、パンデミック前のレベルには戻っていないという。ニューヨークにおける自動車の大規模窃盗は、昨年32%増と、他のどの重罪よりも驚異的に増加した。Sewellによると、盗難の多くはブロンクスとマンハッタン北部で起こっている。
エリック・アダムス(NY市長)は、犯罪をコントロールするために選ばれたのではないのか?
明らかに今のところうまくいってはいない。
しかし、もちろん、この危機は、ある腐敗した政治家グループを追い出して、その代わりに別の腐敗した政治家グループを迎え入れることで解決できるものではない。
悲しいことに米国の問題はもっと深いところにある。
何百万人、何千万人もの若いアメリカ人が、この時点で完全に現実を歪めてしまっている。彼らの多くは、毎日何時間も携帯電話やコンピュータ、テレビを見ている。事実上、彼らが消費しているすべての「プログラミング」は、彼らが世界をある特定の方法で見るように訓練するもので、それがしばしば極めて悲劇的な結果を招いている。
ナッシュビルで起きた恐ろしい銃乱射事件のわずか数日後、別の若者が「コロラド州の3つの学校と教会を攻撃する」ことを計画していた。
オードリー・ヘイルがナッシュビルのコベナント・スクールで6人を殺害したわずか4日後に、コロラド州の3つの学校と教会を攻撃する計画を詳述したマニフェストを当局が回収し、トランスジェンダーのティーンが拘留されている。
リリーという名前を使い、逮捕文書では女性の代名詞で呼ばれた19歳のウィリアム・ウィットワースは3月31日に逮捕された。警察の介入が間に合ったことに感謝すべきだろう。
しかし、全体として、今年の最初の3カ月間、米国内の教会に対する暴力的な攻撃は、2022年の同じ3カ月間に比べて288%増加した…。
2023年1月から3月にかけての教会への襲撃は69回で、昨年同時期の24回と比較すると288%の増加となっている。放火、爆破予告、破壊行為、冒涜行為など、反キリスト教的な襲撃が増えており、29州の礼拝堂に被害が及んでいる。
悲しいことに、これはほんの始まりに過ぎない。
私たちの社会の「価値観」が変容し続ける中、さらなる混乱は避けられない。そして、最大の殺人者は、私たちの街を徘徊している暴力的な犯罪者たちではない。
今日中にSubstackの有料会員向けに掲載する爆弾記事で詳しく説明するが、最大の殺人者は、この国中の権力の中枢を徘徊する者たちである。上から下まで我々の社会全体が大きな悪に染まっている。
アメリカが早く軌道修正を選ぶことを願おう、なぜなら今のまま進んだら、私たちにとって結果が良くなることはないのだから。
(引用終わり)
「最大の殺人者は、この国中の権力の中枢を徘徊する者たちである。上から下まで我々の社会全体が大きな悪に染まっている。」という中身を読みたいが、有料記事でしか読めないようなので残念だ。