マリウポリが陥落し、セベルドネツクの大釜も閉じて、ロシア軍によるドンバス全域の制圧も間もなくとなっている。ということはウクライナ軍兵士も多数死亡し、捕虜も大量に生まれていることだろう。

ウクライナ軍の前線では、武器・弾薬、食料も届かず、厭戦気分が蔓延している。

 

櫻井ジャーナルより。(2022.6.11)

ウクライナ軍の兵士はロシア軍/ドンバス軍との戦闘で毎日100名から200名が殺されているとウォロディミル・ゼレンスキー大統領の顧問を務めるミハイロ・ポドリャックはBBCに語ったという。

 ウクライナ側の抵抗は7月いっぱいで終わり、ロシア軍は8月にドンバス全域を制圧できるとドイツの情報機関「BND(連邦情報局)」は分析​しているとドイツのシュピーゲル誌は伝えている。」

 

そのウクライナ軍兵士の捕虜がゼレンスキーに怨嗟の声を発して訴えている。

「ロシアは我々の敵ではない 我々の敵はお前だ!」ウクライナ軍捕虜からゼレンスキーへのメッセージ - YouTubeと題した動画だ。

 

「マタタビの羅針盤」さんが、ロシアが発信する動画に日本語字幕を丁寧につけてくれて、ロシア側情報の理解の大きな助けとなっている。

短いので見ていただければすぐにわかるが、文字起こしをしてみた。23人のウクライナ捕虜が短く言葉を発している。

 

「ウォロディミル・ゼレンスキー!」

「我々はお前に訴える」

「我々はウクライナ軍の兵士と将校だ」

「お前は我々を死なせるために投入した」

「大砲の餌のように」

「嘘をつき、我々を犯罪的な命令に従わせ」

「ドンバスの自国民と戦わせた」

「お前は我々の祖国を死体で埋め尽くした」

「家を燃やした」

「学校、病院、教会を爆撃し」

「ウクライナ人から平和な生活を奪った」

「お前は我々を動物のように見捨てた」

「食糧もなく」

「衣服もなく」

「コミュニケーションもなしで」

(ゼレンスキーが登場して)

「私は誰だ?」

「お前は殺人者であり、虐殺者であり」

「略奪者であり、裏切り者だ」

「殺人者であり、ファシストだ」

「お前には許しは与えられない」

「お前は我々の国を破壊した」

「お前はその責任を取ることになるだろう」

「ロシアは我々の敵ではない」

「我々の敵は、お前だ!」(全員で)

(引用終り)

 

この動画もプロパガンダだ、どっもどっち、嘘を捕虜に演じさせているに過ぎないと言われるかもしれない。ロシアのプロパガンダと言うだろう。

しかし、ウクライナ兵捕虜の発言を吟味してみよう。

 

「お前は我々を死なせるために投入した」「大砲の餌のように」「嘘をつき、我々を犯罪的な命令に従わせ」「ドンバスの自国民と戦わせた」「お前は我々の祖国を死体で埋め尽くした」「家を燃やした」「学校、病院、教会を爆撃し」「ウクライナ人から平和な生活を奪った」「お前は我々を動物のように見捨てた」

等々は全くの真実ではないか。

アメリカがやるようなプロパガンダの嘘・捏造ではない。

これまでの流れ及びロシアのプロパガンダであっても嘘や捏造はしてこなかったことからすれば、これは真実をウクライナ捕虜に語らせた。当然ロシアが編集したものであるが。

ウクライナとゼレンスキーに絶望する捕虜たちの真剣なまなざしが、その発せられる言葉に真実の重みを与えている。

 

独立国ならば、外的から侵略されたら、武器を持って戦うことは当然だ。ウクライナ国民もそう思ってロシア侵攻時に、ウクライナ国民の義務として武器を持って、ロシア軍に立ち向かっていったのだ。

しかし、ウクライナ国民は8年間のドンバス内戦を全く知らされていなかったようだ。ウクライナ軍ネオナチ・アゾフ連隊が、ドンバス住民の住居を砲撃し、破壊し、多くの住民を殺戮したことを知らされていなかった。

だから「嘘をつき、我々を犯罪的な命令に従わせ」「ドンバスの自国民と戦わせた」という言葉は、ゼレンスキーは我々を騙していたんだ、という怒りの言葉なのだ。

 

ウクライナ国民にとって、ウクライナのために死ぬことは理解できても、ゼレンスキーのために死ぬ、ということはもうあり得ないのである。

まさに、ゼレンスキーの「私は誰だ?」という問いには、「お前は殺人者であり、虐殺者であり」「略奪者であり、裏切り者だ」「殺人者であり、ファシストだ」「お前には許しは与えられない」「お前は我々の国を破壊した」「お前はその責任を取ることになるだろう」

「我々の敵はお前だ!」

という答えしかあり得ないのである。

 

このエセ英雄ゼレンスキーの資産を見ておこう。

2021年に明るみに出た「パンドラ文書」が暴露したファイルには、ゼレンスキー大統領が就任後2年間で8億5000万ドル(約1100億円超)の蓄財をなしていたことも含まれていた。
あまつさえロシアのウクライナ侵攻以後も、ゼレンスキー大統領の資産は毎月1億ドルのペースで膨れ上がっている。(「宮崎正弘の国際情勢解題」より)

2.24開戦後、約3か月半経つから、計算上その間資産は455億円の増加となり、これまでの資産に加えると、約1555億円超となる。

こりゃあゼレンスキー、戦争はやめられまへんなぁ!

 

 

<追伸>

私ごとですが、昨日右目の白内障手術が無事完了しました。

今日は二日目ですが、もう眼帯も取れて、先に手術した左眼と合わせて普通にものを見ています。

手術後の痛みはほとんどないものの、やはり手術はつらいものでしたね。

でも若手の元気な先生だったので、信頼はしていました。丁寧な手術でした。

 

世界が明るくなって、これが自然の光と色なのかと見まがうような気分です。なにせ、小学2年からメガネでしたからね。メガネ不要の人はこんなキラキラした世界を毎日楽しんでいたのか、と思うと羨ましいかぎりです。

 

しかし、少し失敗したかなと思うことが一つ。

眼内レンズには多焦点レンズと単焦点レンズがありますが、多焦点レンズはどこにも焦点が合うということで、理屈はいいのですが、慣れるのが大変とのこと。で、単焦点(ふつうは皆これ)にしたわけですが、近くに合わせるか、遠くに合わせるかということで、本やパソコンをするのでそれが良く見えるように近くに焦点を合わせたレンズにしました。

それにより、手元は本当によく見えるようになりました。そのため、文章までよく頭に入ってくるような気分です。

しかし、2メートル先のテレビがよく見えないのです。

遠くはメガネで調整ということは分かっていたのですが、2メートル程度は十分ピントが合うだろうと勝手に思っていたのが間違いでした。

今はamazonビデオはよく見えません。まあ、メガネを作るまで(約1か月後)の辛抱なんですが。