なるほどメモ㉕

「目には目を」という「ハムラビ法典」の復活を望みたい幼児殺人事件がつい最近起きた。

 

「「目には目を」の深い意味」
「目には目を」というのは「ハムラビ法典」の有名な言葉で、「目を潰されたら相手の目を潰すだけで我慢しなさい」という意味である。つまり「目を一つしか潰されていないのに両目を潰したり、手や足や命まで奪ったり、奥さんや子供にまで報復を広げてはいけません」ということで、罪よりも重い刑罰や復讐のエスカレーションを諌める、近代法への第一歩ともいえる進歩的な考えなのだ

 ところが、これが逆に「やられたらやり返せ」と復讐を奨励するように聞こえるのでイスラムの凶暴さの象徴と誤解されてきた。」
(町山智浩「底抜け合衆国」(ちくま文庫)より)
 

 へぇ、そういう意味だったのか。まさに「目から鱗(うろこ)」だ。最近、昔習った歴史がかなり書き換えられているようだが、これもそのひとつといえるかも。半沢の「倍返しだぁ!」は、「ハムラビ法典」に違反しているということになりますね。

(昔書いた「なるほどメモ」終り)

 

半沢について言及しているから、もう何年も前のことになる。

当時は町山智浩の映画評論はとても面白かったので、彼の本はよく読んだ。しかし、だんだんと左翼臭に気付きはじめ、保守派に向けたバカげたツイートやトランプ嫌いの言動が激しくなってからはもう町山は見るのも嫌になった。ただ、「目には目を」の評価は新鮮に思えた。

 

先日の摂津市の幼児に熱湯をかけた虐待殺人事件、3歳の子供を「「シャワーでお湯の温度を上げる遊びをしていた。38度から始めて最終的に60度まで上げた」などと嘘を吐く殺人犯松原拓海。

シャワーを60度にしてかけたら自分もやけどするはずだから、熱湯の湯船に沈めてふたをして殺したのではないか。幼児は泣き叫んだだろうに、それを放置というか楽しんだ残虐極まる殺人鬼だ。

この殺人犯松原拓海は今の法律では全く死刑にはならないだろうが、それでよいのか。

 

そこで「目には目を」という「ハムラビ法典」の復活を望みたい。

この男に60度のシャワーを1時間ほど浴びせ続けるという刑罰を与えてほしいものだ。「やられたらやり返せと復讐を奨励する」のもたまにはいいだろう。