文在寅の韓国政府は無茶苦茶なことをやっても平気な顔をしているから、その無茶苦茶性が感じなくなるようだ。つまり革命政権は何でもあり、なんだと。

 

チョ・グク前法務部長官の後任は女(秋美愛法務部長官)だが、これまた札付きの強硬派らしく、独裁国家らしい無茶苦茶な強権を発動した。

しかし、その割に日本のマスコミは報道しない。逮捕とか捜索とかの絵になるものがないからかもしれない。

 

秋美愛法務部長官による最高検検事総長への反撃が始まった。血みどろの権力闘争。

法務部長官でも検事総長を罷免する権限はない。そのため、検事総長を裸にして無力化するために捜査検察幹部を全て左遷するという強硬策に出たのだ。当然文在寅の指示だ。

 

文政権を捜査する「尹錫悦師団」大虐殺

朝鮮日報 

韓国法務部は8日、青瓦台の蔚山市長選挙介入疑惑や柳在洙元釜山市経済副市長に対する監察もみ消し事件を捜査してきた尹錫悦(ユン・ソクヨル)検察総長の参謀陣を「完全解体」するに等しい検事長級人事異動を強行した。

今回の異動によって、これまで青瓦台と与党勢力に対する捜査を担当してきた検察の指揮系統の幹部らは大半がソウルと地方にばらばらに分散した。異動は秋美愛(チュ・ミエ)法務部長官が文在寅大統領の裁可を得て実行した。

法曹界と検察内部からは「ウォーターゲート事件を捜査していた特別検察官を解任したニクソン元米大統領による『土曜日の夜の虐殺』を連想させる明らかな捜査妨害であり、報復人事だ」とする批判が出ている。

秋長官を巡っては、法令に規定された検察総長の意見聴取手続きを無視し、検察人事を強行した脱法行為論争も浮上した。

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最高検幹部らを「一方的に左遷」と法相告発 韓国最大野党

聯合ニュース

最大野党「自由韓国党」は9日、秋美愛法務部長官を職権乱用容疑で大検察庁(最高検)に告発した。同党は「秋長官は昨日(8日)、職権を乱用して現政権の主な関係者たちがかかわった重大犯罪を捜査している検事たちを大挙左遷させる人事を一方的に断行し、職権乱用の疑いがある」と主張した。previousnext

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 また秋氏が人事実施の過程において、検事の任命などで検事総長の意見を聞くように定めた検察庁法に違反したと指摘した。

 同党は「秋長官が法的な手続きに反して無理に人事を強行した意図は自明だ」とし、権力を持つ人に対して捜査を行う検察を無力化し、現政権に近い人物を検察の要職に置くことで、青瓦台関係者が関与するさまざまな犯罪を隠すのが目的と指摘した。 

 一方、秋氏は9日の国会法制司法委員会で、今回の人事を決定する前に尹検事総長に配慮し、意見を出すよう何度も要請したが聞き入れられなかったと説明している。検察庁法を引き合いに出しながら「むしろ検事総長が法の定める命に背き、攻撃してきた」との強い表現を用いながら尹氏に非があることを強調した。

 

秋美愛法務部長官、検察の特殊チームを事前封鎖

秋美愛法務部長官が10日、大検察庁に職制にない捜査組織を別途設ける際、長官の事前承認を受けるよう特別指示を下した。尹錫悦検察総長が地方に左遷された検事長の派遣を受けて特別捜査チームを設置することを事前に遮断する措置とみえる。

法務部はこのような内容を大統領令である検察庁事務機構に関する規定などを改正する時、明文化する計画だ。法務部が推進中の検察の直接捜査部署の縮小など検察改革の基調の延長線というのが公式の理由だが、大検察庁に独立的な捜査機構を置くことができる検察総長の捜査裁量権を統制する狙いがあるという分析が優勢だ。

最高検察庁の例規によると、検察総長は、国民が関心を向ける疑惑や社会の注目を集める重大な事案を処理するために、大検察庁に独立的地位を持つ特別捜査本部を一時的に設置することができる。特別捜査本部長に高等検察庁検事長を任命し、捜査結果の報告を受けることができるのだ。(中略)

尹総長が韓東勲、朴チャン浩検事長らを中心に特別捜査チームを設置して捜査を継続できるという観測が流れている。秋長官の特別指示により、長官承認がなければ特別捜査チームを作ること自体が「指示不履行」になり、懲戒の理由になり得る。
(引用終り)

 

韓国のここ数日の報道をみていると、文在寅側秋法務長官と反文在寅つまり尹検事総長とが激しくぶつかり合っている、というより文在寅か任命した尹検事総長が裏切って文在寅に牙を向き、つい最近までは検察側がかなり有利に事を進めていたが、ここ数日に秋法務長官が強硬手段で反撃に出たということか。職制上は法務長官(大臣)のほうが上だから、権限行使では文在寅のほうが有利だ。

 

しかし、日本と違ってやることが極端だ。青瓦台に検察捜査が及びそうになったら、担当検事(検事総長以外)は全部左遷してしまうというのだ。

日本ではいま、IR疑惑で自民党議員が地検特捜部に逮捕されているが、さしずめ安倍政権が地検特捜部の幹部をみんな左遷したようなものだ。しかし、日本ではそんなことはあり得ないし、考えられない。

 

しかし、そういうことを韓国は堂々とやってしまうのである。まさにこれが革命政権の革命政権たる所以である。民主主義は自分の政権に有利に働く時のみ重視するのであり、不利になれば簡単に捨てる。これが文在寅革命政権なのだ。

 

検察側も尹総長権限を駆使して対抗しようとしているらしいが、それも事前に食い止めようと法務長官側も必死だ。

 

しかし、この権力闘争は文在寅の勝利が目前に迫っているのである。

というのは、文在寅の念願だった政治家・政府高官らの不正を捜査する「高位公職者犯罪捜査処」の設置法案が韓国国会の本会議で昨年末30日に可決されたのである。

捜査対象には、大統領、国会議員、大法院長(最高裁長官)および大法官(最高裁判事)、憲法裁判所長および憲法裁判官、首相と首相秘書室の政務職公務員、中央選挙管理委員会の政務職公務員、判事、検事、高位の警察官などが含まれ、このうち警察官、検事、判事については、高位公職者犯罪捜査処が直接起訴し、公判を維持できるという内容だ。

 

全く知らなかった。日本で報道しただろうか。

この「高位公職者犯罪捜査処」を櫻井よしこ氏や西岡力氏は「韓国版ゲシュタポ」と呼んでいる。

つまり最大の権限を持ち、反対派を弾圧できる政治警察なのであり、このトップは文在寅大統領が指名できるから、文在寅が反対派を思うまま弾圧し、逮捕・監禁・刑務所にぶちこみ、死刑にすら自由にできるまさに「ゲシュタポ」なのだ。

 

これまでもへらへらと「韓国は三権分立の国だ」と盗人猛々しい文在寅はうそぶいていた。裏では全て文在寅の息のかかった者を任命してきたが一応表向きは独立を装っていたが、今回のゲシュタポ設置で事実上完全独裁体制を文在寅は作り上げたことになるのだ。

 

検察も手中に収めていたと思っていたら、飼い犬に手を噛まれたわけだが、「高位公職者犯罪捜査処」さえ掌握しておけば、検事総長ですら逮捕できるようになったのである。理由はなんでもいい、適当にでっち上げればいいのだから。

 

韓国人が作る(おそらく)ブログ「自由の波」は今回の高位公職者犯罪捜査処(公捜處)の危険性を次のように指摘している。

 

文在寅集団よ、お前らはナチスか、お前らは共産党か

公捜處は大統領の偏向人事による政治警察、左派弁護士などで構成される。警察全体を僕として使い、他の部署からの無制限の出向を受ける恐竜組織だ。高位職、判事や検事、現役と予備役の将軍などに対する恣意的なターゲット捜査と起訴を恣行する、恐ろしいスーパー秘密警察、スーパー秘密検察だ。

 

公捜處は、このような「大韓民国解体を狙った全体主義の陰謀」の一部分だ。公捜處は政治家、判事や検事、公務員、現役と予備役の将軍などを粛清、抑圧し飼いならして大韓民国を全体主義(ヒトラー・スターリン・毛沢東・金日成・ポルポト体制)へと転落させる「猟犬」(秘密警察・秘密検察)でしかない。

 特に公捜處は、賄賂・不正だけでなく、彼ら(文在寅集団)の思う通りに広範に立件できる、職務遺棄、職権乱用、秘密漏洩、弁護士法違反などを扱うため、公職者たちを身動きが取れないようにする。

また、公捜處の内部でも、上級者に対して下級者が無制限の粛清ができるように、いわゆる「異議権(下克上を犯すことのできる権利)」を置いたため、青臭い左派の弁護士たちの紅衛兵のような振る舞いの天国になってしまった。

さらに、現職の警官を公捜處へ発令し後に元の所属に復帰させることができるため、警察組織全体を「権力に奉仕する猟犬」として飼いならすことができるようになった。

 

韓国憲法第89条は、検事組織の長である検察総長を捜査の指揮と起訴の総体的責任者と規定し、その任命の任期を保障している。ところが公捜處は、検察総長とは全く別個に存在する特殊な秘密警察・検察だ。これは憲法が規定した「捜査と起訴に関する原則」を正面から破壊する。

韓国憲法第96条は、政府組織法によってのみ、政府の部処を置くことができると規定している。ところが公捜處は、政府組織法の改正なしに推進された。これは憲法が規定した政府組織の原理を正面から破壊する。

 

そしてすべての政府組織は予算と人員によって制御されるのが憲法の精神だ。ところが公捜處は、警察組織の全体を僕のように使うことができ、他の部処から無制限の出向を受けることができるため、予算と人員による統制を逃れた巨大な恐竜組織だ。これは憲法に内包されている政府組織の原理を正面から破壊する。

 

捜査の執行は警察が、捜査指揮は検察が、起訴は検察がするようになっているのが最小限の憲法の精神だ。ところが公捜處は捜査権と起訴権を同時に持つだけでなく、特定の集団(いわゆる「高位職」)に対しては、捜査権と起訴権を独占する。これは憲法に内包されている個人の尊厳、自由、人権を徹底して踏みにじる憲法破壊だ。

(引用終り)

 

この武器があれば、野党国会議員は全く自由に逮捕できるし、警察も検察もトップは逮捕できるのだから、みんな文在寅の意のままに動くのである。北朝鮮のような恐ろしい独裁国家が今年7月に出来上がるのである。

 

しかしである。やり過ぎは反発を起こすのである。

ゴムひももゆっくり引っ張れば元に戻るが、急激に強く引っ張れば、元に戻る前に切れてしまう。

韓国国民はこの独裁政府をこれまでのような悠長な見方はしなくなるのである。

 

文在寅反対派のデモやストライキ活動は、ほとんど日本では報道されていないが、かなりの盛り上がりを見せているのだ。

この検察陣の強制左遷と「高位公職者犯罪捜査処」の設置は、文在寅政権への爆発となって返ってくるだろう。それでなくても、韓国経済はガタガタであり、普通の韓国民も文在寅に愛想をつかしている。つまり火が付く下地は出来ているのである。

 

パククネに対するロウソク革命と同様の反文在寅の大規模(前回10月開天祭のときの集会もかなり大規模だったがそれを上回る)デモ・ストライキはここ数か月で起きるに違いない。

 

文在寅は、香港警察のように韓国警察に命じて韓国民衆を催涙弾や実弾で弾圧するであろうか。

韓国の軍隊はいまサラリーマン化し、トップも含めて文在寅政権のいいなりである。しかし、韓国軍の少壮幹部はサラリーマン化しているのか。もし、民衆が警察に弾圧されて被害者が多数出れば、彼らは黙っていない可能性がある。

もし文在寅とその政権下の役人が逮捕されれば、いつものように文在寅は裁判で死刑判決を受けることだろう。

 

韓国が歴史上最低の大統領を選んだのは韓国民の責任である。韓国民自身が落とし前を付けなくてはならない時期がもうそこまで来ているのだ。