いつまで続く長雨、梅雨。気持ちまで滅入るが、記録的日照不足と聞いて3年前に書いたブログ記事を思い出した。
「鬱陶しい長雨もメリットがあるんだ!発電できない太陽光発電のことだ、再生可能エネルギー批判その1」(2016-09-29)
そこでは次のように書いていた。
「雨、日照不足は気分も滅入らせるし、いいところはあまりないのだが、よく考えるといいこともあった。それは太陽光発電が能力通り発電しなかったことだ。困ったことじゃないのかって?冗談でしょう。雨や雪で太陽光発電効率が減少すればするほど国民にとっては嬉しい知らせなのですよ。」
太陽光発電という仕掛けにより、菅直人と孫正義の陰謀によって、国民から強制的に大事なお金を盗む法律を作った。それもその時次のように書いた。
「ついでに、この世の中には絶対に捕まらない詐欺というものがある。つまり国家的詐欺、法律の後ろ盾を持った詐欺だ。FITがその典型だろう。FITとは、太陽光発電等の再生可能エネルギー固定価格買取り制度のことだ。孫正義と菅直人がつるんで国民から詐欺をしようとした制度だ。
太陽光発電はいわばクズ電力だ。こんなものが多くなってもなんの役にも立たない。それを原価以上大幅固定価格で20年も買い上げるというトンデモ詐欺制度だ。
今や全国から年に1兆円以上も国民から吸い上げている。クズ電力に対して、むりやり国民から金をふんだくっている。大泥棒も大泥棒。詐欺も詐欺。しかも全く捕まらないときている。
GACKTを騙した詐欺師は100億円だが、孫と菅の詐欺は1兆円、しかもこれからもっと増えるのだ。これは詐欺の理想だな。」
こういう国家的詐欺によって、我々の大事なお金が掠め取られるわけだが、日照不足で太陽光発電量が少なくなれば、それだけ掠め取られる額も少なくなるというものだ。だから梅雨の長雨も捨てたもんじゃない。
この再生可能エネルギー固定価格買取り制度は7年前にスタートして、余りにも買い取り価格が高すぎると言うので、年々見直しがなされて買い取り価格が低下しているのはいいことだ。
しかし、最近はどこの山でも畑でも田舎へ行くと、ソーラーパネルを見ないところはないくらいどこにでもはびこっている。そして山肌に設置されたソーラーパネルは大雨でがけ崩れの原因にさえなっている。田舎の自然の景観も大きく破壊しており、いいことは何もないのが太陽光発電だ。
菅直人はこういう現実を見てどう思っているのか。孫正義はソーラーパネルは金のなる木としてしか思っていないから、こんな奴には聞いてもしようがない。
この自然を破壊するメガソーラー。もっとトンデモナイことを引き起こすことに余り気が付かなかった。ソーラーパネルの大量廃棄ゴミ問題。
メガソーラーを前から問題視している慧眼の士には当然わかっていることだったが、ソーラーパネルにも耐用年数があることだ。大体20年と言われている。
つまり、再生可能エネルギー固定価格買取り制度の固定価格買取り期間が20年なのだから、ちょうどソーラーパネルが壊れるころ固定価格買取りが終わるということだ。
その後の買い取り価格は市場価格となる。
そもそも太陽光発電による電力はゴミ電力と呼ばれているのだから、電力会社は絶対に高く買ってくれない。しかし、それでも太陽光発電事業者は構わない。なんせ既に元は十二分に取っているのだから、壊れたソーラーパネルを直してまで、つまり高い費用を掛けてまで更に太陽光発電をする事業者はいない。
じゃあ壊れたソーラーパネルはどうなるのか。ゴミである。そして放置されるであろう。ゴミを片づける太陽光発電事業者なぞいるわけがない。法律で規制する?その前に太陽光発電事業者はみんな何らかの理由を付けて逃げてしまうか倒産させるかでソーラーパネルゴミ処理をほったらかしにしてしまうことだろう。
ところで、環境省はどの程度ソーラーパネルのゴミを予想しているのか。制度が出来た7年前の時点で、30年後つまり2040年度(今から20年後だ!)に年77万トンに達するという試算を発表している。
しかし、その後のメガソーラーの大普及状況を加味すれば、77万トンにとどまらず、100万トン以上になるはずだ。毎年100万トンといえば、大阪市が年間およそ100万トンなので凄いゴミの量といえる。
しかも問題はふたつある。
まず問題は、太陽光パネルを処理する設備がない。おそらく粗大ゴミ処理となり費用がかかるので、放置されるものも多いだろう。列島は黒いゴミだらけという事態になることは想像に難くない。
もう一つの問題は、ソーラーパネルのゴミには有毒成分が含まれているということだ。
毒物や公害原因物質として超有名なヒ素、鉛、カドミウム、セレン、テルルも含むのがソーラーパネルである。これが放置され、土壌に染み込み、果てはがけ崩れ等で住宅地まで運ばれる恐れもあるということだ。太陽光発電にはいいところは一つもない。
再エネごみ列島、ソーラーパネルゴミ列島、太陽光発電ごみ列島日本!
そういうと反原発論者は必ずいう。「原発よりまし!」と。そして環境保護家ですら、自然エネルギーという言葉に騙されて、太陽光発電の公害性には目をつぶる。「原発よりまし!」と。
そういう奴らは、誠実ではない。精神が侵されている。100歩譲って「原発よりまし!」という言葉を許そう。しかし、「原発よりましかもしれないが、太陽光発電も公害の下でよくない」ってなぜ言えないのか。それは、原発に反対するてまえ、じゃあエネルギーはどうするんだと言う時、自然エネルギーと答えるのが常套句になっているから、太陽光発電を批判できないのである。まさに目が曇っているのである。火力発電があるじゃないかといえばいいのに。
さて、そんなトンデモメガソーラーに拒否を宣言した村があった。福島県大玉村である。
6月18日に村議会が「大規模太陽光発電所と大玉村の自然環境保全との調和に関する宣言」を議決したのである。
朝日新聞より
「メガソーラー望まない宣言」 福島の農村、異例の可決
2019/07/12
世界遺産で有名なペルー・マチュピチュ村と友好都市提携を結んだ福島県大玉村。先月の村議会で、「大規模太陽光発電施設の設置を望まない宣言」を可決した。建設ブームの波が村にも押し寄せ、のどかな農村の景観を失いかねないとの危機感がある。
宣言はメガソーラーについて、「自然景観に著しく違和感を与える」としたほか、伐採による土砂災害や、事業終了後の廃棄物処理を心配する内容になっている。法的な拘束力はないが、環境省によると、全国的にも珍しいという。
63自治体・地域が加盟する「日本で最も美しい村」連合にも名を連ねるが、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度が始まった12年以降、全国各地と同じように、太陽光発電施設の建設が進む。事業面積が1ヘクタールを超える施設が3カ所で稼働し、さらに3カ所で建設・計画中という。」
「メガソーラー望まない宣言」の文をもう少し詳しく見てみよう。
大規模太陽光発電所と大玉村の自然環境保全との調和に関する宣言
私たちは、化石燃料や原子力発電に依存しない社会を目指すため、太陽光、小水力、バイオマス等再生可能エネルギーを積極的に活用し、地球温暖化防止や低炭素社会の実現に向けて自然環境へ与える負荷の軽減に取り組んで来ました。
本村においては、再生可能エネルギー利用推進の村として自然環境に大きな負荷をかけない住宅屋上への太陽光発電施設や薪ストーブへの助成、豊かな水資源を活用した小水力発電民間事業者への支援等を今後も積極的に行ってまいります。
しかし一方で、自然環境に影響を与え、かつ、自然景観に著しく違和感を与えるような大規模太陽光発電所の設置が各地で行われており、傾斜地での造成や山林の大規模伐採による土砂災害への危惧や発電事業終了後の廃棄物処理等、将来への負の遺産となりうる懸念を払拭することが出来ません。
本村においては、村勢振興の重要資源である豊かな自然環境や優れた農山村の景観を未来に継承するため、「大玉村ふるさと景観保護条例」を制定しております。
また、「日本で最も美しい村」連合に加盟し「自然との共生」を目指し、農山村や田畑の原風景の維持及び魅力発信に努めて来ました。
以上の現状を踏まえて、みどり豊かな自然環境、優れた景観を保護保全するとの、本村の基本理念と著しく調和を欠くと思われる大規模太陽光発電施設の設置を望まないことをここに宣言します。
令和元年6月
大玉村長押山利一
メガソーラーを拒否する村なんて素晴らしい村ではないだろうか。
小売店にプラスチックのレジ袋の提供を禁止する条例を制定するアホな京都府亀岡市と比べて如何に素晴らしい宣言か。これは、子孫の為に自然を破壊しないという約束である。
この「大玉村の将来像」として「小さくても輝く 大いなる田舎 大玉村」が掲げられている。
まさに「小さくても輝く」第一歩を全国に先駆けて踏み出したのである。大いに応援していますよ。