モデルのローラが沖縄の米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に関し、工事中止の嘆願書への署名を呼びかけたというが、そんなことに余り興味がわかないけれど、YМO坂本龍一にしろ、桑田佳祐にしろ、ウーマン村本にしろ、彼ら芸NO人が政治的発言をするとなると、何故か左翼的なことしか言わないのかは考える価値があると思う。

 

1950年代のアメリカでマッカーシー旋風が吹き荒れた時、やり玉に挙げられたのはハリウッドの映画関係者だった。映画監督、脚本家、俳優の多くが非米委員会に召喚され、アメリカ共産党員かどうか問い詰められた。

リベラル派としてはグレゴリー・ペックやヘンリー・フォンダ、バート・ランカスターなどが弾圧に反対し、一方、ウォルト・ディズニー、ゲイリー・クーパー、ロバート・テイラー、エリア・カザンらは非米委員会に協力した。

実際召喚された映画関係者が共産党員だったかどうかは不明であるが(多くは共産党員だろう)、当時は米国政府内の要職に大量のソ連スパイが潜り込んでいたのは事実である。そもそも大統領のフランクリン・ルーズベルト自体が容共的な思想の持ち主であったのだから、スパイたちはやりたい放題だった。

 

共産党の戦術として特徴的なのは、謀略と宣伝だ。力が弱いから少ないエネルギーで最大の効果をもたらす戦術としてソ連も中共も謀略と宣伝に力を入れたのである。

だから、ソ連が映画という強力な宣伝手段を使うために、アメリカ・ハリウッドに党員及びシンパを拡大したのは当然のことだ。その伝統は今に引き継がれており、いわゆるリベラル的発言をするハリウッド関係者は数多い。それがハリウッドではステイタスとなっているのだろう。

そんな中でも、アンジェリーナ・ジョリーは反日の女優兼監督としては有名だ

 

 日本も先日「万引家族」の監督是枝裕和が、文部科学相が祝意を伝えたい意向に対し、「公権力とは距離を保ちたい」として祝意を辞退したが、これなどは堂々たる左翼表明で筋金入りなんだ。

ハリウッドの伝統の流れを日本の映画界もキチンと受け止めているのだろう。

 

何しろ彼らは国家が嫌いなんだ。(中・韓は別にして)国家に反抗することがカッコイイという信念を持っているようだ。YМO坂本龍一、桑田佳祐、ウーマン村本等々みんな国家嫌いなんだ。

 

今回のローラについても言えることだが、元から信念が固い芸人は別として、突然左翼風味を出す芸人は、芸の坂を下りつつある芸人に多いのではないかと感じられる。

 

ローラももう旬も過ぎ、モデルとしての峠は越えている。そんな時に何か人目を引くことはないのかと考える。

一種の炎上商法。モデルとか女優のフィールドで目立たなくなったのだから、別のフィールドを探す。政治。しかし、泥臭いところはいけない。みんなが「そうだよね」といってくれるコンテンツ。

 

ウーマン村本が「ザ・マンザイ」で早口で喚いていた。沖縄の海はアメリカのものでも日本のものでもない、沖縄県の人々のものなんだと。

 

辺野古の綺麗な海が埋め立てられ、醜い飛行場に変わる。ウーマン村本さんの言う通りだ。この青く澄んだ綺麗な海を壊させないために、工事を中止させよう。まだ時間はあるはずだ。そして賛同してくれる人も多いはずだ。これはうまく行きそうだ。

 

ローラは大衆の心をきちんと掴んでいる。ローラは辺野古移設がどのような経緯でなされることになったのかは知らないだろう。知ろうともしないだろう。そもそもそんなことに関心はない。ファンという大衆も同じことだ。

みんなが工事反対といっているのだから、それに乗っただけの話だ。普天間飛行場近くの小学校の危険性なんて知らない。そんなことは専門家に任せればいい。

というより、一般大衆の知識も関心も私と同じ程度のはずなんだから難しことは考えなくていい

綺麗な海を守ろう!これ一点だけでいい。マスコミも必ず応援してくれるはずだ。

 

まあ、私のいつもの妄想ですが、ローラの大衆を見る目はこんなものなのではないでしょうか。なにしろ余計なことは考えない。それが一番なんですから。

 

ネットにもうローラの矛盾が指摘されていた。

「しかし、ローラの呼び掛けは多くの賛同者を得る一方で、ただの思い付きとも思われるような発言も多く、ネット上では数々の矛盾点を指摘されている。
「割り箸やエコバック、過剰包装などをやめるよう意識改革を促す発言もありましたが、マイクロファイバー繊維を大量に廃棄しているファッション業界で仕事をしているという矛盾点を指摘されています。また、プラスチックストロー廃止を言及した直後に、ドリンクにストローが刺してある画像を投稿し、ネット民から失笑を買ったことも。発言と行動に整合性がないうちは、真の同意を得ることは難しいんじゃないでしょうかね」(記者)
 ネット上では《そもそもほとんど外国で生活してるくせに何言ってんだ》《父方のバングラデシュの貧困問題はいいんですか?》《思い付きで発言するな。仮に工事が中止したとして、その後何かプランあるのか?」など、手厳しい意見が飛び交っている。》」

 

ネットの指摘は全くその通りだけど、ローラへの賛同者がドンドン増える限りは、矛盾なんてそんなの関係ねえ、ということでしょう。

保守派の私からすると、たまには保守的な発言をする女優やタレント、芸人が出てきてもいいんじゃないかと。千葉麗子さんなんかはその内の一人かもしれませんが、ちょっと弱い。もっと大物芸人が出てきて、アホの村本なんかとやり合ってくれると面白くなるんですが。

 

でも当たり前ですが、政府はローラ如きの嘆願書で工事中止なんぞしやしませんから。

ローラ「そんなこと最初からわかっています。私の目的はそんなことじゃないから」

 

因みに、詳しいことは知らないが、普天間基地の移設候補はいくつかあったそうな。内陸で住民にも迷惑をかけない候補地が挙がった。

しかし、沖縄財界が反対して辺野古にしろとなったようだ。

理由は、内陸では工事費用が少なく住み、沖縄土建業界の実入りが少ない。だから埋め立て等工事に金がかかる土地を移転候補に推したそうだ。

だから、海を汚すのは必ずしも政府ではないのだよ。