日本もここまで墜ちたかという感慨しかない。国立大学が、である。私立ならまだ許されるが、税金をそんなことに使っていいのか。

 

ニュースから。

お茶の水女子大(東京都文京区)は8月2日、戸籍上は男性でも自らの性別を女性と認識するトランスジェンダーの学生を2020年度から受け入れると発表した。

 トランスジェンダーは心と体の性が一致しない人で、LGBT(性的少数者)に含まれる。文部科学省によると、これまで日本の女子大は戸籍上の女性を学生とすることを前提としてきており、こうした動きは極めて珍しいという。 

2020年度の受け入れに向け、学内に「受け入れ委員会」をもうけ、そこで受け入れ後の「対応ガイドライン」を作成する。室伏学長は、入学希望者がトランスジェンダーかどうか、確認できる書類などが求められる場合もあると言及した。

ただ、「自分が女性と自認していて、真摯なご希望なら、それは受け入れ委員会で検討する」と話し、提出が難しい場合は大学で検討する考えも示した。

 

 そこそこレベルの高い大学、しかも国立大学が、こんな奇を衒うというか、世界の潮流の先取りか又は合わせるというか、左翼バカというか、多様性バカというか、フェミニズムのなれの果てというか、こうも劣化した哀れさを示したのは驚き、というより笑うしかない。

 

笑うしかないのだが、当事者たる学長はいたって真面目なようだ。折から杉田氏の生産性問題でLGBTが話題となっているが、それに対抗でもしたかったのだろうか。

 

 日本ではまだ早すぎるし、別に大きな問題にもなっていないだろう。

肉体が男で心が女の受験生がお茶の水女子大に、ごまんと押し寄せたのだろうか。数人なら、別の男女共学の大学へ行ったらと諭せばいいだけの話だ。

 

 もしそれに理解を示したいなら、まずはお茶の水女子大のれっきとした男女差別を止めて、お茶の水大学とすればいいだけの話だ。

 

女という意識がある奴は入れてやるというのは、全くもって汚い男性差別だ。偉そうに多様化なんぞというな。

全く率先してやるべき緊急性はなかろうに。

 

 恐らくお茶の水女子大としては、世界に名を売りたい、世界的な先進大学として名を売りたいという魂胆があるのだろう、きっと。

 新聞には続けて

「トランスジェンダーの学生受け入れを巡っては、アメリカが先鞭をつけた。2014年からミルズ、マウントホリヨークといった主要女子大学が初めてトランスジェンダーの学生を受け入れて以来、ほかの女子大にも広がっている。」

と書かれていた。

 

 これが大学の本音だろう。世界の先を走る又は遅れをとらない女子大学になりたいだけだ。

 

先に書いたように、そもそも女子大の存在自体がおかしいという感覚はないのか。

男女平等とか多様化を言うなら、女子大の看板をはずせよ。

しかし、この学長、そんな気は全くないらしい。あと20年後も30年後も女子大を止める気はないと明言しているそうな。

 

 オカマなら入学を許すというのが多様性なのか。

それなら、2020年から大学名は「お茶の水女子・オカマ大学」と変えるべきだ。

 

 そして、全国の普通の男性受験生諸君、ぜひ自称オカマになって、お茶の水女子大を受験してほしい。

「自分が女性と自認していて、真摯なご希望なら」受け入れると言っている。女と自認していると嘘でも言えばいいのだ。

 

お茶の水女子大には、素晴らしい教授が沢山いるだろう。優秀な女子学生も沢山いるだろう。楽しく学びたい男子学生にとってはとてもいい大学だと思う。

 

 だから、別に女と自認なんかしてなくても、自称オカマであれば大学は受け入れてくれる。いやもう受け入れざるを得ないのだ。

 

「入学希望者がトランスジェンダーかどうか、確認できる書類などが求められる場合もある」とか「受け入れ委員会で検討する」とか歯止めを掛けているつもりなようだが、全くナンセンスである。

江戸時代のキリスト教の踏み絵(最近は絵踏みというらしい)と同じことをさせるのか、

 

 自称オカマに対し、「貴方は自分が女性と自認しているというけど、嘘でしょう。証拠を見せなさいよ」なんぞと迫ったとしたら、これこそ差別取り扱いでなくなんなのか。

つまり、本当の心を言え、と自白を迫っているのだ。人権侵害もはなはだしい。

 

 本当にトランスジェンダーの男が、女性と自認していますと、答えても何だか怪しいから認めない、受け入れ委員会でも検討したが、心は女と認めないと決断を下したら、この男はショックだろう。

自殺するかもしれない。そんな危ない橋を大学は渡れるのか。

 

 又は、自称オカマが、受け入れ委員会でトランスジェンダーでないとバレてしまったとしよう。

入学を拒否された自称オカマがあることないこと差別されたとネットで訴えたら、大学はどんな対応ができるのか。結局受け入れざるを得なくなる。

 

 つまり、どっちに転んでも、嘘でも本当でもオカマと言われたらもう拒否できないんだ。

 

そういう実験をぜひしてほしい。全国の勇気ある男子受験生よ。そしてこういういい加減な大学を許せないと思う男子受験生よ、立ち上がれ。

 

そしてお茶の水女子大を受験して、真の「お茶の水女子・オカマ大学」を構築せよ。それは女子大という特権をはく奪し、真の男女平等につながる崇高なる行為なんである。

 

 さて、もう一度、何でお茶の水女子大はこんな馬鹿げたことを始めようとしているのか。

ひとつは、先ほど掲げた、世界の潮流の先兵になりたいという下司な欲望からだと思うが、もう一つ考えられることがある。

 

 アメリカには大統領選時、隠れトランプ派がいると言われた。イギリスのEU離脱か否かの投票の際も隠れブレグジット派がいると言われた。そしてその隠れ派の人々が、それぞれの動向を左右したと言われている。

 

なぜこんなことが起きたのか、それはエスタブリッシュメント又は知識人といわれる人達はリベラルな物言いしか英米では許されないのである。つまり、公的な言語空間ではリベラルな物言いを言わないと軽蔑されて、その社会では生きてはいけないのだ。本音は別のところにあっても。

リベラルが充満すると何も言えない窒息社会、全体主義社会となる。

 

 お茶の水女子大の学長以下教授連は、当然英米のエスタブリッシュメント又は知識人との付き合いの頻度が大きい。

その中で日本人教授が生きていくには、必要以上に積極的なリベラルな行動を示さないと受け入れられない。

 

 だから、そのためにも、日本でも時期尚早のトランスジェンダーの受け入れをしないと英米から評価されないという事情があるのではないか、と思うのである。

 

トランスジェンダーの悩みを大学が真剣に捉えるのはいいことだ。

それならトランスジェンダーの男だけを入学させるのではなく、女子のみという差別を撤廃することで解決できるはずなのである。

 

そういう当たり前のことをせずに、バカなことをすれば、「お茶の水女子・オカマ大学」と言われるのが落ちなのである。

下らないリベラル的な考えは捨ててしまえ。