気象庁や地震学者の地震解説は、結婚式のスピーチのようなものだ。

昔、QCやものづくりに関する著作を多く残した唐津一氏は、情報量について説明する際、結婚式のスピーチは情報量ゼロだと説明していた。

 

 情報量とは意外性の大きさのことだ。つまり意外性が全くないものは情報量ゼロなのだと。ずっと天気が続いているとき、明日は晴れると言ったなら、情報量は少ないが、明日は雨が降るよと言ったら、情報量は大きい。そういう意味から、新郎新婦の悪口は言わない結婚式のスピーチは、情報量ゼロなんだと。(冗談で悪口をいう奴もたまにはおるけど)

 

 つまり、気象庁や地震学者の地震解説は、毎回同じで、意外性も何もなく、中学生でも言うことができるから結婚式のスピーチのようなもので情報量はゼロだ。

 いやいや、ゼロどころではない。デタラメと適当なこと、見てきたような嘘までつくから、情報量はマイナスというべきだ。

 

大阪地震でもまたぞろ地震学者が情報量ゼロの言説を垂れ流している。

「今回の地震は、これまでに知られている活断層の一部が地下で動いたのかもしれないし、まったくマークしていなかった断層が動いたのかもしれません。場所が1596年に起きた慶長伏見地震と似ていますが、当時はこの地域で活断層による地震が連続しました。

これをきっかけに周辺の活断層が刺激されて、さらに大きな地震が誘発される可能性があります20164月の熊本地震では、最初の地震の28時間後に、さらに大きな地震が発生しました。今回も、今後数日〜1ヵ月は注意深く見ていかなくてはなりません。

 地震とは、数十年から数万年という長期間にわたって地殻内に蓄えられた歪(ひず)みが、断層という弱い部分から数秒〜数十秒間に一気に地面の揺れ(地震波)として解放される現象をいいます。つまり、地震とは断層運動のことです。(後略)」遠田晋次・東北大学災害科学国際研究所教授

 

  高橋学・立命館大学教授は以下のように述べ、大阪地震を予測していたらしい。

「私は旧知のメディア関係者にこのことを伝えて、「有馬―高槻断層帯付近で大地震が起こる可能性を報じた方がいいのでは」と呼び掛けたのですが、残念ながらその提起に耳を傾けてくれたメディアはありませんでした。

…ここ最近、西日本を中心に、大きな地震が連続して起こっています。まず、20164月の熊本地震、同1610月の鳥取県中部地震、20184月の島根県西部地震…範囲を広げれば、2016年には韓国の慶州でも大きな地震が起こっています。

そして、今回の大阪北部地震です。ごく簡潔に言いますと、熊本から少しずつ、東へ東へと地震が起こっているのが分かります。偶然と捉えることもできますが、私はこの流れを軽視してはいけないと思っています。

 

もう少し広い範囲で見てみますと、台湾でも2016年と2018年に大地震が発生しましたし、それと同時期ごろから、沖縄・西表島・トカラ列島などでも地震が頻繁に起こっているのです。

これらは、フィリピン海プレートがユーラシアプレートに沈み込み、ユーラシアプレートを圧縮することによって生じている地震だと思います。そしてその先にあるのは……南海トラフ地震(スーパー南海地震、千葉から沖縄、台湾まで被害が及ぶ大地震)です。

私は熊本大地震が起きたときも、これは南海トラフ地震の前兆であると指摘しました。その見解はいまでも変えていません。ユーラシアプレートの歪が非常に大きくなり、今、悲鳴を上げている状態なのです。桜島や霧島新燃岳、硫黄山などの火山活動の活発化も、ユーラシアプレート内のマグマ溜まりが圧縮されてマグマが外に飛び出そうとしているのです。

 

南海トラフが起こる確率を、政府や研究機関は「30年以内に80%」というなんとも曖昧な数字で表現しています。地震学で80%というのは確実に地震が起きるということであり、30年以内の中には今日も明日も入っています。30年先ということではありません。

 

私は、2020年までに南海トラフ地震が起こるだろうと思っています。決して脅すわけではありません。どうか来るべき震災のための「備え」を進めてほしいのです。」

(追加)おい、高橋!今現在、2023年で、もう2020年から3年も過ぎたが、南海トラフ地震は起きていなぞ!高橋よ、お前の地震学はデタラメだぞ!なんか言い訳をしたのか?それとも、いえいえ、明日こそ起きるかもしれませんってか?いつまで言い続けるつもりなんかね?いい加減にしろよ)

 

  何だか今度は南海トラフ地震がすぐにでも来るような言い方だが、この高橋学・立命館大教授は「狼が来た」と過去にも次のように言っていたようだが、週刊誌は小馬鹿にしていた。

20151226日に東京湾でM23の小地震が連続したことを受け、「この小地震の2ヶ月後(つまり201623月頃)に東京湾直下大地震がくる」と予測し、「地震発生の5分後には津波が湾岸エリアを襲う」と危機感を煽りましたが、該当するような大地震も津波も起きませんでした。」(女性週刊誌より)

 

 恐らく高橋先生、毎日大地震がどこかに来ることを待ち望んでいるかのようだ。

この先生、地震学者の異端児のようにみえるが、とんでもない。活断層とプレートの歪理論信奉者だから定説地震学者と言っていることは全く同じ。新味は全くと言ってない。

 

 世の中では、主張には必ず対立があり、切磋琢磨している。例えば政治的には左翼と右翼、経済ならケインズ派とマネタリスト、財政緊縮派と財政出動派、地球温暖化説と反地球温暖化派、移民受け入れ派と鎖国派等々。主義主張が入り乱れながら真実を求めるために、それぞれが理論を磨いている。これらはそれなりに健全であるといえる。

 

 しかし地震原因については、全く一色に染まっている。仮説であるにも関わらず、真実であるかのように学者もマスコミも一般市民も思いこんでいる。定説地震学者たちの独壇場だ。どんなデタラメを言っても文句が出てこないのだから。

 

 しかし、ここ数年の大地震や火山噴火により、定説地震学がかなり揺らいでいるにも関わらず、次から次へと綻びを繕う適当な嘘話を作り出すことによって延命を図っているようだ。

 

東日本大震災の際に

「過去30年の地震学が崩壊した。東日本大震災の巨大地震に地震学者が打ちひしがれている、史上最大の地震を予測できず、研究を防災に生かせなかったからだ、敗北の裏には、過去の経験則に基づく地震学の限界があった」と産経新聞は伝えていたはずなのに、余震がとても多かった熊本大地震のとき、地震学者は何と言ったか。

「地震活動が飛び火して急激に拡大していく事態は、日本中の専門家にとっても未経験だ」とか「余震が多いのは、活断層が集中している地域で発生したからだ。エネルギーがたまっていた断層で発生した地震が引き金となって、隣接する断層を刺激し、玉突きのように地震を誘発していったと考えられる」とか適当なことをいって誤魔化したのだ。

 

 それに自信を得たのか、どんな形の地震が起きてもへっちゃらとなった。何でもござれ。どんな地震も簡単に解説して差し上げましょうということになった。香具師か「ガマの油売り」の口上の「サアーサアーお立合。ご用とお急ぎのない方はゆっくりと聞いておいで。」と成り果てた。

 

さあーさあー、活断層が動いたよ、余震は今後も続くから注意してよ、今後はフィリピン海プレートが押し込んで、南海トラフ地震が起きそうだよ、困ったことじゃないか、起きても大丈夫なようにおさおさ準備は怠らないでよ。

 

 今地震で困っている人には、不謹慎の誹りを受けそうだ。

そう、不謹慎なのである。私がではない!地震学者たちがである地震学者たちが不謹慎なのだ。

全くのデタラメな学説をここ何十年も吹聴し続けているのだ。これが不謹慎と言わず、何ていうのか。

 

高橋立命館大教授が

「私は、2020年までに南海トラフ地震が起こるだろうと思っています。決して脅すわけではありません。」

というが、堂々と脅しているじゃないか。

 

四国や中国地方の人たちはここ数年びくびくしながら過ごせと言うのか。「どうか来るべき震災のための「備え」を進めてほしいのです」と言われて、普通の人々に何ができるというのか。高々水と食料と懐中電灯の準備ぐらいか。そんな程度で地震学者が脅す壊滅的な南海トラフ地震に備えられるとでもいうのだろうか。

 

東海大地震が来る来ると何十年も前から言われ、静岡県の人は毎日戦々恐々として過ごしてきた。しかし、東海大地震の予知を前提とした大規模地震対策特別措置法(大震法)に基づく防災対応が見直された。

これは確度の高い発生予測は困難といういわば地震学者のギブアップの表れのはずなんだが、狡い地震学者は目先を南海トラフ地震に替えさせて、自らの地震学のいい加減さを糊塗しようとしている。

 静岡県民はいい面の皮であるが、今度は四国の県民がターゲットになってしまった。

 

一般人も含めマスコミも地震は自然現象であり、人間が立ち向かうのには限界がある。地震学者たちも頑張っているはずで、予知できないのは地震学者の責任ではない、と思うしかないようだ。

 しかし、病気の治療もそうだが、病気の原因を間違えていたら治る病気も治らない。治療方法も確立できない。どうするか。祈祷する、まじないをする、病気の悪霊を追い出す、適当な薬を出して気休めをする等々。これは近代以前の医療の姿なのだ。

 

 今の地震学がこのような状態だったらどうだろうか。予知なんかしようとしてもできる訳がない。私が言いたいのは、現在の地震学が説明する地震原因はデタラメであるかもしれないということだ。

そして世の中では必ず異論が存在し切磋琢磨しているのに、地震学だけはそういう異説が全くない(というより認めない)という不幸な状態にあるのだ。

 

地震学の定説とは、地震原因を二つしかないと考えている。

活断層理論とプレートテクトニクス理論。

 

地下深くの活断層に長年の力が加わり、ひずみが溜まり突然ずれて地震が発生するという活断層理論。

一つのプレートが他のプレートに沈み込んで、上になったプレートが跳ね返って地震を起こすプレートテクトニクス理論。

全てはこのふたつから成り立っている。

 

しかし、この地震理論では説明できないことがたくさんあるのだ。

・活断層理論では余震が説明できない。

・活断層のすべりでは強い加速度を説明できない

・活断層による地震では、地底から聞こえるドーンという爆発音の説明ができない

・歪みが蓄積されるというが、不均一な岩盤が圧力を受けたら、圧縮されエネルギーを蓄える前に力点がひび割れたり崩壊するはずで、蓄積されるわけがない。

・プレートの存在自体が怪しい。

 南海トラフ地震が起きる原因とされるフィリピン海プレートがユーラシアプレートに潜り込むというが、フィリピン海プレートの噴き出し口が見当たらない。噴き出し口がないのになぜ動くのか説明ができない。

・活断層理論、プレート跳ね返り理論では震源がポイントで示されるのはおかしい

・火山噴火の地震を説明できない。

 

私は素人なので自分で勉強した少しの範囲のものでしかないが、まだたくさん定説地震学では説明できないことがあるようだ。

地震学者は説明できなくなると、全く見てきたような嘘話を想像して作り上げてしまうのだ。スロースリップなど。

 

現在の地震学は約40~50年ほど前にアメリカから輸入されたものだが、日本にはそれ以前から立派な地震学者が沢山いたようで、アメリカ帰りの若手学者に駆逐されたそうである。

当時の地震原因は、「岩漿(マグマ)貫入理論」と呼ばれるもので、マグマに関連するものとして捉えられており、火山噴火と地震は同一原因の可能性が指摘されていたそうだ。

 

長くなったので次回にするが、定説地震学に替わるものとして日本の正統地震学を受け継ぐ地震爆発論(石田昭氏提唱)がもっと注目されてよいのである。

 

 そのためには、マスコミが定説地震学に拝跪することばかりでなく、もっと自らもその定説地震学のおかしさを学んでいくべきなのである。

 そうすれば南海トラフ地震などはまやかしであることがわかるだろう。地震が起きないと言っている訳ではない。南海トラフで地震など起きるわけがないといっているだけである。