また相撲の季節がやってきた。もう貴乃花問題は見たくない。今場所の見どころは、稀勢の里と栃ノ心と貴ノ岩の三力士の頑張りだ。

 貴ノ岩は十両最下位だから相撲取組の始まりから大勢の観客が押し寄せることだろう。その取り組みが終わったら時間つぶしにみんな席を立ってしまうかもしれないが。

 栃ノ心は怪我をしたらしいから、力を出し切れないかもしれない。うまくいけば大関に一番近い力士だが。

 稀勢の里はどうか。休場するかもしれないと報道されている。私の推測では出ないだろうと思う。

(追伸:やはり私の予想通り稀勢の里は休場することになりましたね。これでは来場所も当然休場、そしてそのまま引退でしょう。3.8)

 日刊スポーツ(2018年3月7日)

稀勢の里が軽めの稽古 春場所出場は明言せず

 大相撲の横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が7日、大阪市の部屋で軽めの稽古を行った。

 四股や若い衆相手に立ち合いの確認など約1時間30分、土俵周りで調整した。春場所の出場についてはこの日も明言せず「また明日(8日)、稽古が終わってからですね。大阪に乗り込んで来た時よりは(状態は)良くなったと思う。しっかり力が出るかどうか、15日間やれるか。感覚もそうですし、そういう部分を冷静に見極めていきたい。しっかり今の状況を把握するのも大事なことだと思う」と、初日、2日目の取組を決める取組編成会議(9日)の直前となる8日に結論を出す意向を示した。

 前日6日までの二所ノ関一門連合稽古は、初日の5日が不参加、6日は参加こそしたが相撲は取らなかった。その2日間は、この日と同様に四股など軽めの稽古に終始し、春場所の出場については7日以降に判断するとし、明言していなかったが、タイムリミットギリギリともいえる8日まで様子を見ることになった。

(引用終り)

 

 報道によれば、全く準備が出来ていないようだ。今さら「しっかり力が出るか、15日間やれるか、そういう部分を冷静に見極めていきたい。しっかり今の状況を把握するのも大事なことだと思う」と言うようでは、もう横綱の資格が全くない。

要は稀勢の里は、相撲が怖いと言っているようなものだ。

怖いから出たくないって、これ引きこもりの子供の言い分じゃないか心が萎えている。

 

 そもそも引きこもりは甘えだ。いじめとかの要因もあるだろうが、多くは本人の甘えと周囲の甘やかしだ。外の世界は敵ばかりで、つらいし負けてしまいそう。それを親が許してしまえば、子供は安心する。このまま外に行かなくてもいい、辛い経験をしなくてもいいとホッとする。

しかし、これを乗り越えなければ大人になれない。社会に出てやっていかれないのだ。

 

 個人的な経験で妻から聞いた話だ。私の息子が小学校2年の時、私の転勤のため転校した。新学校に最初は行っていたが、ある日登校直前に子供が、お腹が痛いと言い、学校を休むと言い出した。

妻は担任の先生(女性)に電話をして、「子供がお腹が痛くなったので、学校を休ませたい」と伝えた。

担任の先生は「何か腹痛になったことで心当たりのことはありますか」と。「特にない」と答えると、「わかりました。お母さん。子供さんに伝えて下さい。先生が今から迎えにいきますからと」。

妻は息子に「先生が家に来るってよ」というと、息子は「わかった。先生に来てもらわなくていい。学校に行くから」とのことで、息子を登校させたとのことでした。

 

 つまり、担任の先生は、低学年の転校生は学校になかなか慣れずに、気が重くなり休みたくなる、それを腹痛などの理由で休む児童を経験から知っていたのでしょう。

だから、家に行って元気付ければ登校拒否児にならなくなると分かっていたのだと思います。

息子も恐らく担任の先生が家に来るなんて話が大げさになると思ったのか、即座に学校に行くということにしたのだと思います。

 先生の経験による指導に私たち親は、納得しきりでした。つまり甘やかせては子供の為にならないということを教えてもらったのです。

 

 さて、稀勢の里はどうでしょうか。もう引きこもりも同然の珍しい横綱になってしまいました。場所に出る素振りを少しはしますが、本気ではありません。休場する理由を何とか見つけたい。息子が腹痛を理由に登校拒否をしようとしたように。

 

 それは、一義的には怪我が完治していないということを主張したい。しかし、この嘘はもうバレバレなんですね。

次は相撲協会や親方の言い分に乗りたい、ということ。つまり、完璧に相撲が取れるまでいつまでも休んでいいと言われたこと。

相撲協会や親方は激励の意味で言ったのでしょうが、相撲が怖い稀勢の里にとっては、今すがれる唯一の拠り所になってしまったのです。

 

だから、「しっかり力が出るか、15日間やれるか、そういう部分を冷静に見極めていきたい。」なんぞとトンデモナイ発言を平気でしているのです。つまり、「しっかり力が出ないし、15日間やれる自信がないので、休んでもいいでしょう?」と言っているのだ。アホとちゃいますか?

 

 ここには、息子の担任の先生のような甘えを許さない「外部」が存在しない。

どこまでも稀勢の里の甘えを、苦虫を潰しながら眺めている相撲協会と親方がいる。相撲協会と親方は堪忍袋の緒を切らないといけないのだ。これができないから「引きこもり横綱」となってしまったのだ。

 

 しかし、事はもう完全に遅いのである。今さら堪忍袋の緒を切っても遅いのである。今場所無理やりにでも出場させれば、先場所と全く同じ轍を踏むことになるだろう。五日目ごろには1勝4敗程度で休場せざるを得ない。そして引退宣言をするしかない。

 

 それを避けたいから今場所も休場?もう許されないでしょう。

今場所休場しても引退宣言は必至だと思いますよ。それは横綱に何としても残りたいという努力が見られないからです。稀勢の里にスケートの羽生結弦のようなガッツが見られないからです。

 

 これは稀勢の里の自業自得ではありますが、相撲協会、横綱審議会、親方等の責任でもあります。弱い横綱を作ってはいけないという教訓です。

弱い横綱は、本人の為にならないばかりか、相撲協会、横綱審議会の資格も問われることになるのです。

 

 私の息子の行っていた小学校の担任の女の先生のようなしっかりした人が相撲協会か横綱審議会に一人でもいれば、稀勢の里はまだずっと相撲を取っていたはずなのです。

稀勢の里をダメにしたのは相撲協会、横綱審議会なんです。横綱の資格がない大関を無理やり横綱にした相撲協会、横綱審議会の責任なんです。

 

来場所も休場するなら、稀勢の里に引退だと勧告をせよ!

その時初めて稀勢の里は事の重大性に気付くだろう。

最後のチャンスを生かせるか?

99.9%無理だろうが、0.1%に賭けて見る気はないか!