小池都知事の悪口を家で言うと、女房が猛烈に怒る。昔も同じことがあったっけ。小泉はおかしいぜと言った時のことだ。
 しかし、女房もその後はポピュラリスト小泉のダメさは理解してくれたけど、小泉と同類の小池については、石原が悪い、これを今抉っている小池のどこがいけないんだと吠えるので、小池が出てくるニュースはすぐチャンネルを回すことにした。家庭の幸せの為に!


 さて、小池はなぜダメかというと、小池には都の行政に関心がない。関心があるのは都議選の結果で勝利することのみ。つまりそれを踏み台にして次のステップに上がることが目的だ。
 そのために敵を次々と作り、マスコミを敵に集中させ都民の怒りをその敵に集中させ、投票行動に持っていく。まさに大衆扇動、大衆迎合の戦略そのものだ。これをポピュリストではなく、西部邁先生の造語でポピュラリズム・ポピュラリストという。
 小泉・橋下の手法の三番煎じなる代物だ。ここには都民はバカであるという大前提に立っている。うちの女房がその代表かもね。


 そのダメな小池の具体性について、自分の言葉を書き連ねるのも面倒なので、ネットの声を拾ってみる。

小池知事は評価に値しないどころか、移転しても何も問題ないのに都議会選挙目当て「だけ」に自体を引っ掻き回しているので性質が悪すぎる。
築地市場の地下でも有害物質が検出されているのに「問題ない」ってどういうダブスタだろ?築地市場は地下だけでなく市場の汚染も深刻で、特に衛生上一日も早い移転が望まれるのに、選挙目当てと共産党の扇動に乗った結果が今回のゴタゴタ。
 紆余曲折の上決まった事を自分尾独断でぶち壊すのは辺野古でのルーピーといい勝負。豊洲への移転の遅れが東京五輪インフラ整備に響くのは判ってるはずなのに・・・


・豊洲市場の問題で新たな事実です。地下水に含まれた有害物質の濃度、それまでより突出して高かったことが議論を呼んだ最終のモニタリング調査。「担当した業者が、東京都の指示によって、これまでの調査とは違う手順で調査をしていた」と明らかにしました。劇場型仕込み?

・9回目の調査を実施した業者:「東京都の職員からパージ水を分析資料として採水するよう指示があった。パージの水については多少、濁っていた」
 ガイドラインでは、井戸にたまった水を一定量くみ上げる「パージ作業」をした後に水を採ることになっています。ところが、9回目の調査を行った業者は、都の指示でパージ作業で採った水を一部、分析していたことを明らかにしました。9回目の調査では、最大で環境基準の79倍のベンゼンなどが検出されていました。(テレ朝ニュース)

 

・おさらいしよう
<本来>
地下水には雨水が入ってる。雨水には大気ガスだの含まれてるので、ベンゼンは高く検出される可能性がある。これを除外するために、「パージ」によっていったん地下を空っぽにしてから、新たに地下水が溜まるのを1~2日待ってる、雨水による影響を極めて少なくした後、この地下水を評価する。
・1-8回目の検査は、このように検査した
・9回目は時間がないという理由で、地下水が十分溜まる前に(雨水の混入量の多い状態で)検査をした。この検査が201箇所のうち大半でなされている
・201箇所のうち1箇所は十分な地下水が確保できなかったので、雨水が多量に混入してる「パージした水そのもの」を使用してる
<考察>
・少なくともパージした水そのものを使ったのは明らかな不正で許容できない

・201箇所の大半で「パージ後ただちに」採水したのが適切かは3月中旬の専門家会議での検討待ち
・都のガイドラインはパージ後1-2時間後に採水が適切とされているが、今回は20分後に採水されたサンプルもある


・豊洲市場の9回目の地下水調査業者「東京都からせかされ適切ではない方法で採水作業を行った」。去年11月に基準値を大きく超えた観測点があることを都に伝えたが、結果は1月に提出するように指示された。

日経記事「東京都の小池百合子知事は1月13日夜のBS日テレ番組で、豊洲市場の環境面での安全性を確認する9回目の地下水モニタリング調査結果について「厳しい数字が出てくる可能性が高い」と述べた。調査結果は豊洲市場の土壌汚染対策を検証する都の専門家会議が14日に公表する。」

・こうなると100条委員会まで設置した東京都議会の間抜けぶりが明らかになってくる。折角立ち上げたから当初の目的を変えて、小池都知事を喚問した方がいい、という論調がいずれ現れるだろう。

小池都政をずっと見て来ましたが、少しずつ「あれ?」って事が表面に出て来た気がします。今回の石原前都知事の「豊洲を使わずに半値で外資に売る」と言う発言を聞いて「あぁ、やっぱり」って思われた方は少なくないのではないでしょうか?7月を待たずにチェックメイトかもですね


藤井聡京大教授「石原慎太郎氏は安全と安心は違うと言い続けている。豊洲市場が安全で都民が不安に思ったら、安全だから安心させるのが小池都知事、お前の仕事ちゃうんか。小池!仕事しろ!」

 「最大で環境基準の79倍のベンゼンなどが検出」が小池都知事の武器だったわけだが、この汚染がフェイクらしいということがバレたら、小池としては今後どうするつもりか。

 簡単なことである。論点をずらして、採取方法の疑惑などどこかへ吹っ飛ばしてしまえばいいだけの話。マスコミは喜んで論点はずしに協力するだろう。

 今度の敵は石原慎太郎だから、石原と豊洲市場の関係についてはもう文句を言わない。いえば小池も困るから。
それより、新銀行東京問題とか石原の息子への便宜供与問題とか石原はトンデモナイ奴だという週刊誌レベルで攻撃すればマスコミも都民も大喜びするだろう。

そうこうしているうちに都議選近くなり、小池が圧勝すれば、豊洲市場の問題なんて消えてなくなる。つまり安全だとわかったから当然移転しますよ、ジャンジャンでおしまい。


 これでわかったことは、都民ファーストでも何でもなく、小池ファーストだったってこと。都民はそのために体よく出汁に使われたってこと。まあ自業自得ってことで諦めるしかないやね。