またまた地震学者の迷走が始まった。地震の態様はその都度異なる姿を見せるし、場所も意外なところで起こるので、地震学者たちは地震原因を解説するのが大変だ。
 毎回困った上に辻褄が合おうが合わなかろうが、活断層理論とプレートテクトニクス論に強引に結びつけ、そして最後に言うことは決まっている。
馬鹿の一つ覚え。
「一週間は震度6弱程度の余震が起きる可能性があるので注意が必要です。」
地震原因の解説がでたらめなのに、また余震発生原因の説明もできないのに、「1週間は注意しろ」って、風邪ひいて藪医者にかかっても、「1週間は注意しろ」ぐらいは言うぜ。

 今回の鳥取中部地震は活断層がなかったところだ。
昨日のテレ朝ニュースステーションでは、京都大学防災研究所の西村卓也准教授が「活断層がないところでも、この程度の地震が起きることがあります」と言ったそうだ。活断層がないならなぜ地震が起こったのか説明しなよ。そこでプレートテクトニクス理論の出番。

「西村卓也・京都大防災研究所准教授(地震学)のGPSデータの解析によると、中国地方の日本海側は瀬戸内側より年3~4ミリ東にずれ動いており、ひずみが集中しやすい地域がある。西村さんは「鳥取は地盤が比較的軟らかくひずみがたまりやすい。今回の震源付近はここ数百年はM7クラスの地震が起きておらず、ひずみが溜まっていたと見られる」と指摘する。」(朝日新聞デジタル)

 地震爆発論の石田先生が呆れたように地震学者のアホらしさを指摘する。(「新・地震学セミナー」より)
テレビによく出てくる地震学者は東大古村氏、京大西村氏、東北大遠田氏などの若い方ですが、力学の素養が全く欠落しているのを感じます。「地盤が軟らかくて歪がたまりやすい」というのはナンセンスです。軟らかければ「永久歪」という「単なる変形」が生じるだけで、意味のある「歪」には無関係です。「地殻が常時歪んでいる」とはどういう状況のことを言っているのか、「力学的」には意味不明です。」

 要するに活断層もプレートテクトニクスも地震発生の原因を説明できない。だから地震学者たちはいつもながらの適当なストーリーをたちどころに作り上げて一丁上がりにするのである

 

  なぜなのか。
それはだれも文句を言わないから。マスコミも疑問を突きつけないから。だからどんなデタラメな説明を言っても通ってしまうのである。

 

  仲間の地震学者たちもみんな同じ穴のムジナであり、みんな信じ込んでしまっているから、相互批判や切磋琢磨という健全な学究活動が全くなされないので、地震学者たちはどんな荒唐無稽な理論でも活断層理論とプレートテクトニクス理論という大筋に納まっていれば何を言っても許されるのである。

 京都大学の林とかいう教授も「阿蘇山周辺のカルデラ内に未知の断層があることを突き止めるとともに、地下のマグマだまりによって、断層の破壊が食い止められていた可能性を指摘」というバカバカしい理屈も誰も否定しないのでいい気になって論文とかに作り上げて発表なんぞするのである。

 ところでちょうど1年前にその場所で震度4程度の地震が多発していたのである。地震学者もマスコミもそのことについてスルーしているのだが、そんな情報は自分たちのデタラメ理論には不都合なのかもしれないから無視を決め込んでいる。

 
地震爆発論の石田先生は、1年前の地震発生について、ある可能性についてその時点で言及している。
 つまりこの地域には羽合温泉、東郷温泉、三朝温泉などがあり、東郷温泉では地熱発電が始まったばかりなのだが、その地熱発電が地震発生に影響を与えているのではないかと


「…過去には秋田県鹿角市八幡平の澄川温泉(1997)、岩手県雫石町葛根田(2008)などの地熱発電所で、地震を伴った大規模な崩落事故が起きています。地熱発電も地震を起こす可能性がありますので、慎重な検討が必要です。(中略)
 地熱発電の説明図を見る限り、どこにも問題はなさそうな気がします。しかし、自然噴出する温泉水を利用するうちはいいのですが、澄川や葛根田のように(採算を取るためにはやがて実施せざるを得なくなる)強制汲み上げを実施すようになると、圧力条件が変化して熱解離の安定が崩れるようになります。つまり地震・爆発の危険度が高くなります。」

そして昨日の石田先生のサイト(新・地震学セミナー)では、今回の鳥取地震について、
「地震学者のコメントは、「科学的地震論」に関心のある市民にとっては、もう「与太話」程度にしか受け止められないのではないでしょうか。
 改めて新・地震学セミナー[2211]で紹介した地震爆発論学会の警告を真剣に考えていただきたいものです。

 

今回の地震に関して、どの報道を見ても「湯梨浜地熱発電」との関連を疑う解説・記事はありません。

 本日、14時07分の( M6.6 震度6弱)の地震以来19時40分までに深度1以上の地震が60回以上発生していますが、活断層理論とか、歪の開放理論などで説明できるようなものではありません。

 地熱発電による熱水の汲み上げによって、地下の熱解離の条件を“人為的に乱した”ことにより、解離ガスの爆発現象を起こしたのではないかと考えています。熊本地震では水郷地帯の水が地下に落下したために、解離と爆発が繰り返されて何回も余震が発生しましたが、今回は地熱発電による「人為的な解離層擾乱」が群発地震を起こしているのではないかと考えています
。」

 解離ガスの爆発現象とは石田先生が提唱する地震爆発論のことです

 また今日の石田先生の新・地震学セミナーの記事では…。
「鳥取の群発地震は24時間で123回の地震(震度1以上)を発生させています。21日14時07分の震度6弱の前には18日08時と21日12時の2回しか気象庁の記録には載っていませんが、
地元では「最近地震が多かった」という予兆的な地震の話題が出ているようです。
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「やっぱり」「まじで来た」 鳥取で震度6弱の予兆
ここ最近、鳥取県内を震源とする地震が目立っていた。9月28日には県中部で震度3の地震が複数回発生したほか、10月10日には県東部で震度2の地震が起きていた。さらには、21日の正午過ぎにも震度4の地震が観測されていた。また、鳥取県ではここ1か月ほど、県内を震源とした地震が目立っていたこともあり、ツイッターやネット掲示板には、
「やっぱりここ最近鳥取で地震多かったから...」「最近、鳥取中部で地震多かったから友達とそろそろでかいやつ来るんじゃね?って話してたらまじででかいのきた」「最近ちっちゃい地震が多かったし午前中中部で震度4あったらしくてまさかこんなでかいの来るとは...今でも若干震えが止まらん」
といった声が出ている。
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とあります。地震爆発論学会としては昨年地熱利用発電の危険性に紹介した「湯梨浜地熱発電の影響」を疑っています。」(引用終り)

余りにも説得力の無い地震学者の説明に、心ある人々はきっとうさん臭さを感じていることでしょう。難しいことは専門家に任せるのもいいのですが、素人の疑問をキチンと地震学者という専門家にぶつけて科学的な論争をやってほしいものです。
 NHKも受信料を取ることばかり考えず、また定説地震学者のお先棒を担いだ番組ばかり作らず、ふつうの疑問をぶつけて考える番組を作ったらどうでしょうか

 なにしろ、定説地震学は余震の原因ひとつ説明できないんですから。

 


 今回は地震爆発論について説明は省略してありますが、石田先生のサイト又はYouTubeを見ると地震爆発論がどういうふうに地震の原因を説明しているかわかるでしょう。