もっとお金が欲しいと誰でもが思うことは否定できない。生活のため、老後のため、もう少し楽をしたい、あれを買いたい、これを買いたい等々。必要な資金はコツコツ貯めるしかない。株や投資信託で小金を増やしてもいい。しかし、ギャンブルは無理だろう。
金がない人間が増やしたいのはわかる。しかし、世の中十分過ぎるほど金を持っている者ほどもっと欲しいらしく、増やす努力をする。金で何かをしたい、買いたいのではなく、金を増やすこと自体が目的になってしまっている。つまり強欲ってやつだ。英語でGreedってことだ。
今日のネットに以下のような記事が載っていた。GACKTや江角マキコらが投資詐欺に引っかかったようだ。強欲の結果の自業自得だな。
超一流芸能人GACKT、投資詐欺でダマされても反省ゼロ
同容疑者は調べに対し、容疑を否認しているという。同誌ではGACKTのほか、江角マキコ、布袋寅泰が被害に遭ったと報じている。なかでもGACKTの損失は甚大。世田谷区の自宅を売却してまでこの投資話に飛びついたが、ことごとく裏切られた。GACKTを知る関係者が明かす。
「ひと言で言えば、彼は昔からビジネスセンスゼロなんです(笑)。楽して大金を掴みたいという願望が強いため、簡単にダマされる。これで何度目かわかりませんよ」(後略)
投資詐欺は、絶対にリスクはなく必ず儲かると言ってきて、最初は必ず儲けさせてくれる。ギャンブル詐欺も、最初は必ず儲けさせてくれる。そこでみんな信用してしまう。
しかし、経験知として「ただほど怖いものはない」とか「美味い話にご用心」とかの格言は知っているはずだ。しかし、甘言に乗せられて、最初の甘い汁を吸わせてくれるので、「美味い話にご用心」という警鐘はどこかに飛んでしまう。強欲が勝ってしまうのだ。
当然詐欺師が悪いに決まっている。しかし全財産を失ったとか新聞やテレビで被害者が訴えているが、私はそういう被害者をみて、全く同情心が起きない。
確かに強欲の結果の自業自得なんだから、自己責任なんだが、こいつら儲かったら何も問題にしないんだろうから。
ねずみ講は理論的に必ず破綻するが、その中でも大いに儲ける奴がいる。
ババ抜きと同じで、ババを引かされた者だけが被害者となるが、この者もババを別の人間に送ってしまえば、被害者でなくなる。つまりは加害者側になる。要は加害者と被害者は紙一重の差なんだ。バブルで儲かった人間とバブル崩壊で損した人間も紙一重の差であり、同じ穴の狢なんだ。
だから、財産を失ったとかで被害者が訴えるのをみても同情が湧かない。お前も強欲で儲けようと張り切っていたんだろう。投資詐欺だということは薄々知っていたんだろう。早く抜け出せば勝てると思っていたんだろう。投資詐欺のお先棒を担いだんだろう。
もし本当に詐欺に騙されたとして、全財産を注ぎ込んだとするなら、お前はこれまでどういう人生を送ってきたのか問いたい。投資詐欺を防ぐ格言は何ら難しい理論はない。
「甘い話は世の中にない」というだけだ。
甘い話があると思って騙されたなら、確かに詐欺師も悪いが騙されるほうもかなり悪いというしかない。
この夜道は危険だ、強盗が出る、殺人事件が起きたといわれる道に夜中通る奴は、普通通る奴が悪いと世間相場は決まっている。単にそんな道を通らなければいいだけの話だ。詐欺も当然だ。引っかかるほうも悪いのである。マスコミももっと詐欺被害者に強く非難しないといけない。
とはいうものの、詐欺師は強欲な人間が世の中にいる限り、絶えることはない。確かに詐欺師は悪い。だから、詐欺への罰則は大きくしておかないといけない。例えば10億円の詐欺被害は懲役30年、100億円の被害には懲役60年とかね。
ついでに、この世の中には絶対に捕まらない詐欺というものがある。
つまり国家的詐欺、法律の後ろ盾を持った詐欺だ。FITがその典型だろう。
FITとは、太陽光発電等の再生可能エネルギー固定価格買取り制度のことだ。
孫正義と菅直人がつるんで国民から詐欺をしようとした制度だ。太陽光発電はいわばクズ電力だ。
こんなものが多くなってもなんの役にも立たない。それを原価以上大幅固定価格で20年も買い上げるというトンデモ詐欺制度だ。今や全国から年に1兆円以上も国民から吸い上げている。
クズ電力に対して、むりやり国民から金をふんだくっている。大泥棒も大泥棒。詐欺も詐欺。しかも全く捕まらないときている。GACKTを騙した詐欺師は100億円だが、孫と菅の詐欺は1兆円、しかもこれからもっと増えるのだ。
これは詐欺の理想だな。
しかし、対抗策が一つだけある。このFITでぼろ儲けした所得に懲罰的税金を掛けて取り戻せばいいのだ。ここだけは法人税を増税すればいいのだ。
そうすれば社会への不正義は解消されるだろう。