食堂かたつむり | dococafe~カフェオープンまでの77の工程~

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カフェ開業を考えるサイトです。
開業までの私自身の心境やオープンまでの流れ、リスクヘッジまでを綴ったブログになります。

小説「食堂かたつむり」を読んでいて、
主人公の倫子が「隔世遺伝」に対する解釈として、
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私は思うのだけれど、女系家族の気質というのは、必ず隔世遺伝するのではないだろうか?

つまり、おかんは貞淑すぎる実の母親に反発してそれとは正反対な波瀾万丈な生き方選択し、その母に育てられた私は、そうなるまいと反発し、また、それとは正反対の地道な生き方を選択する。
永遠のオセロゲームをしているようなもので、母親が白に塗り替えたところを、娘は必死に黒に塗り替え、それをまた、孫は白に塗り替えようと努力する

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という一節がありました。

「あぁ、こんなこと高校生の頃の自分も思ってたなぁ」と感じつつ熟読してしまいました。
もっとも、うちの場合は自分と親父の関係に当てはめていますが…。

最近になって思うことがあります。

この世にある真逆のもの、「白と黒」「好きと嫌い」「男と女」「光と影」など… 真逆の概念がないと自分が成り立たない(際立たない)ように、真逆の親父がいなかったら自分が成り立っていないのだと。

なんとなく尊敬できなかった親父の生き方があっての今の自分。
「表裏一体」と言う言葉がありますが、「親子も二つでワンセットなんだなぁ」

「食堂かたつむり」の一文を読んでふと故郷を想います。