ドブトーーク-エッセイSP開催と募集のお知らせ- byからかん、ちゃんこ | どぶろぐ

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ちゃんこAA<以下、からかんくんからの告知文章です

 

 

前になにかで読んだ。
小説家の村上春樹が読者からのお便りに答えているものだった。
村上春樹に送られた質問は、確か就職活動に用いる自己PRをどう書いたらいいだろう、というもので、村上春樹はそれに対してカキフライについて書けばいいと答えた。
カキフライについて書くことで、自ずとカキフライとの距離でもって自分自分というものが浮かび上がるだろうと。

僕がこれからみなさんとやりたいのは、そういうことだ。
テーマは「夏」で、それについてのみなさんの文章を僕は読みたい。
夏と聞いて思い浮かんだことを書いていただければいい。
それは海でも、蝉でも、野球でも、扇風機でも、坂道でもいい。
ひとりでも、兄や妹とでも、帰省した先の知らない子どもでも、死者とともにあってもいい。
うれしくても、悲しくても、むごくても、少し不思議でも、先の戦争についてでもいい。

みなさんが、それぞれの場所で立って(横になって鼻をほじっていてもいい)、そこから何か言葉や風景を掴みとったものがみたい。
書かれたものがあらわしてしまうものは、なにも視座という座標軸的なパースペクティブだけではない。
その世界と触れてる瞳の水分量や、頬の湿度を、かかとにかかる体重を感じたい。

最後にひとつだけ。
エッセイには少しばかりのコツがいる。
これはそうした多様なものを一つに収斂させる、ありきたりなテンプレに落とし込めるためのもの、ではなくより深く潜るためのコツだと思ってほしい。
それは答えを求めないということだ。
エッセイにオチは必ずしも必要ない。
人間は生き物として、なにか不思議なことと対峙すると、それを受け入れようと解釈をして物語を作りだしてしまう。
僕自身も、だれもかれも、そこから自由ではないけれど、言葉にしたいと思った出来事を、一般的な論理の枠組みに押し込めようとすると途端にそれは大人しいものになってしまう。
エッセイには常識も、筋道も、一貫性も不要だ。僕たちがほんとうはそうであるように。

文字数は長すぎなければどれくらいであってもかまわない。
放送上の都合で、長すぎるものについてはちょっとご遠慮願う。
ちなみに、このリード文は約930字ほど。参考にしていただけたら、と思う。

みなさんの書かれた文章を待っています。ほんとうに。


文責 からかん

 

ちゃんこAA<というわけで、皆さんからのエッセイを募集します

   スカイプかツイッターのDMなどで僕まで送ってください

   よろしくお願いします

   約1ヵ月くらい募集して、7月中に放送したいと思っています

   読んで感想いう予定ゲストは

   プレゼンターからかんくんとミントさん、レギュラーのみっこりんさん

   読んで感想をいいたいゲストも募集しています