ごぶさたしております。
皆様、お風邪などお召しになってはおられませんでしょうか?
ウェブログといふものの更新が二日程滞っておりましたが、
実はわたくし、奇妙な小旅行へ参っておったのでございます。
まぁ、話せば長くなりますが、
旅先で出会った少女を家へ送り届けるべく、
東へ西へ 走り回っておった次第でございます。
それはエゲレスへ旅行した時の話、ロンドン急行 に乗っていたわたくしは
心地よい列車の揺れに誘われ、いつのまにやら夢の中へ …。
終着駅で車掌にゆすり起こされると、なぜか上海 にたどり着いていました。
そしてわたくしの傍らには一人の迷子の中国人の少女が居りました。
~中略~
優しいわたくしはその少女を家まで送り届けてあげることにしました。
2月の上海はまるで氷の世界 。 列車から降りると突然の夕立 。
傘がない と困り果てたわたくしは、仕方なく
近場のリバーサイドホテル に泊まることにしました。
疲労困憊したわたくしたちは、床に入ると
「おやすみ 」すら言う間もなく眠りにつきました。
翌日は昨日とは打って変わってのかんかん照り でした。
なにやら外が騒がしいと思ったら、どうやら今日は、
季節外れの夏まつり を行うらしいとのこと。
せっかくなのでわたくしたちも参加することにしました。
いくつもの白い船 が川に浮かべられ、
子供たちは二色の独楽 で勝負をしているようです。
そんな中、家に帰りたいのに帰れない二人 。
すると今まで観戦していた少女が
「わたしもやってみたい!」と手話で訴えてきたので、
「い・い・よ」とモールス信号で返事をしました。
驚くべき独楽の才能を発揮し
いつのまにか少女は ちゃんぴょんになっていました。
するとギャラリー からどうやら少女の母親らしき女性が現れました。
「娘!」 「母!」
ふたりはがっきと抱き合い1日ぶりの再会をかみ締めていたようです。
わたしが家へお帰り と促すと、少女は
「ワタシノ ナマエ サナカンダ My House 、Good,Good-Bye 」
と片言の別れを告げ、
小さな手 を振り続けながら雑踏の中へ消えてゆきました。
さて、どうしようかと彷徨っていると、
川沿いで見つけた看板に書かれた『Tokyo までこの先5km』の文字。
「なんだ、中国と日本、案外近いものだな」と思ったわたくしは、
積荷のない船 を探し、日本まで送ってもらえないか交渉してみました。
ボディランゲージのみでの交渉は意外にもあっさりと成立しました。
しかし半日ほど待ちぼうけ をくらった上、
船ではなく深夜のバス に乗せられました。
バスのジャストフィット な補助席は窮屈であり、心地よくもありました。
こうして無事帰郷 することができ、
わたくしの二日間の小旅行は幕を閉じたのでありました。
人生が二度あれば 、
またこんな旅から旅へ 的な体験をしても良いかな?なんて思います。
つたない文章でしたが、
最後までお付き合い頂きどうもありがとう ございました。
みっこりぬ♪