佐藤竹善カバーアルバム「CORNERSTONES」(1995) | ひとりごつ

佐藤竹善カバーアルバム「CORNERSTONES」(1995)

 

佐藤竹善氏のCORNERSTONES(1995)というカバーアルバムの名盤があるのですが。2005年のリマスタリングでボーナストラックが3曲追加されたのを、アルバムで弾いてる大石学師匠に教えて頂き改めて入手。

 

このアルバムは本当に素晴らしく。キャットグレイのシンベや、「O.C.O.E.」のピアノソロなど圧巻。しかしこの曲、ベースの青木智仁氏が浴衣で弾いてるなんて誰も思わないだろう(爆)

 

ボーナストラックはライブテイクで、ビートルズやアイズレーなどのカバー3曲で、編成はsax土岐英史氏、ピアノ大石学氏。テイクも良いがRhodesの音も素晴らしい。

 

リマスターのTed Jensenの腕を以ってしてもいまどきのAORと比べて何かが不足してる感(悪い意味ではなく)があるのは、おそらく根本的に中高域の楽器の数が少ないアレンジになっているからかな。1995年あたりだとwindowsが世界を征服、DTMという言葉が生まれ始めた時期。パート数の制約が一気に解放されて、その後20年余に渡って詰め放題が許されるという歴史が始まるわけだが、そのイマドキの音との差かな。

 

技術革新から音楽が派生する例は、他にも音圧技術→テクノだったりサンプリング技術→DJだったり色々あるけど、ピッチ修正→perfumeなど技術から音楽シーンでなくアーチスト性を直接作れる事例もある。意外と成功する種はパソコンの中に眠っているのかもしれません。