モノを売るんじゃない
おはようございます。
モノを売るんじゃない、〇〇を売れ。
心を揺さぶることが大切です。人間だもの。
昨日、勧誘の電話が2件あった。
「事業資金にお困りではないですか?」
「3Dプリンター買い替えませんか?」
どちらも喉から手が出るほど欲しいのですが、その先が見えない。
事業を拡大したい、手元資金があれば、あれも出来るこれも出来る。
ただし、借り入れをするのは、返済の見込みがあるからであり、返せもしないお金を借りても泥沼にはまっていくだけ。
甘い言葉には、必ず落とし穴がある。返さなくていい借金など無い。
しかしながら、別の視点もある。事業拡大するためには、資金が必要だからだ。
将来の回収が(具体的に、確実に)見込めるのであれば、チャレンジするだろう。
だが、すべてを投げうってでもそれに賭けるほどの意欲は特にない。がんばらない。
3Dプリンターの進化は、急激で、加速しており、いまや高性能機種が数万円で変える時代になっている。
フルカラープリントできる機種やカーボン素材を使える機種もある。
欲しい。正直、欲しい。
何を作るのか、ではない。卵が先か鶏が先か、なので、機械があれば作ることができる。
ただし、モノがあれば解決する問題という訳ではない。
創って造って売る、が商売の基本だからだ。売る、という部分がネックになる。
良いものを造れば確実に売れる、という時代ではない。
なんかよさげ、カッコいい気がする、流行ってるらしい、という「雰囲気」が必要なのだ。
芸能人やYouTuberが紹介しているから、というだけでもいい。
ポタ電なんて、通常生活では不要だし、キャンプに持って行って家電を使うのもおかしげだと思っている。
ただ、なんかよさげ、だから買おうかな、となる。
モノを売るんじゃない、感動を売るんだ。
Civil3Dを買っても、どう使ったらいいかわからない。ネットの操作マニュアルなんて読む暇ない。
ちょっと講習会をすれば、「クイック縦断がとても便利」とか、「道路設計がこんなに楽にできるなんて」という感動を共有できる。買うための理由になるのだ。
3Dプリンターを買う人は、CAD操作ができて、造りたいモノがあって、誰かに作ったモノを売りたくて、というかなり限られた人たちだ。
過去の購入履歴から営業するのも正しいと思うし、実際お金に余裕があれば即買いしていたかもしれないし、ちょっと余裕が出来たらすぐ買おうとさえ思っている。
もう一押し、なんですよね。きっと。
ボクの営業ももう一押しが足りないのだとは思いますが。あはは。
Civil 3Dを使うと便利だという事はわかっている方が多数いらっしゃると思います。
仕事が捗るとたくさんの案件を抱えることになるので大変になるからやりたくない、という方は、大正解です。
Civil3Dを使いこなして、3日かかることを1日で終わらせて、2日は(こっそり)のんびりだらだらしましょう。
これがどうしてダメなんでしょうか。勤勉さを求められるからでしょうか。
戦略とは、戦いを省略すること、つまり戦わないことです。
仕事の戦略とは、仕事をしないためにどうするかを考えることです。
人間が仕事をせずに済むように機械やソフトに働いてもらえばいいのです。
i-Constructionで生産性向上と言われているのも、少ない人数で同じ仕事量をこなすため、です。
一人当たりが抱える案件が増えるのは当然の流れでしょう。
働き手の人口が減るのは、統計から明らかになっていますし、急に増えたりはしないです。
少ない人数で同じ仕事量を効率よくこなしていかなければいけません。
Civil3Dを買って、使いこなすためにも講習会をオススメします。
独学でCADをやるのは、独学でピアノをやるようなものです。習う方が簡単だし早いです。
とはいえ、3Dプリンターをポンと買えるくらいにならないとね。
欲しいモノはいろいろあるけど、その先を見ていかないと。
誰かの役に立てれば嬉しいです。ありがとう。
がんばろ。