【Civil3D】擬似ノードをディゾルブとは
おはようございます。
Civil3Dの深堀り解説でもしてみようかと思います。
何故この名称でこの結果になるのか、疑問に答えます。
Civil3Dの日本仕様(Jツール)で最も素晴らしいと思う機能に、等高線に標高入力する、という機能があります。
そもそもは、Map3Dの機能なので、[ワークスペース]を[計画と解析]に切り替えます。
[図面クリーンアップ]を使うと、以下のような効果が期待できます。そして、()は、それを実行する機能です。
・ゴミみたいな小さなオブジェクトを削除する(長さゼロのオブジェクト)
・何本も重複している線を1つにする(重複オブジェクトを削除)
・切れ切れになっているポリラインをつなげる(擬似ノードをディゾルブ)
・線分をポリラインにする(線分をポリラインへにチェック)、他同様
・図面のオブジェクトを減らして軽くする(図面クリーンアップ)
さて、この効果を得るために使用する機能の名前がおかしい(というかよくわからない)ものがありますね。
「擬似ノードをディゾルブ」です。
まず、ノードとは、ポリラインや線分の折れ点のことです。■で表されます。
擬似ノードとは、同じような場所にあるノードのことです。CADは細かいので、ちょっとでもずれていたら別オブジェクトとして認識します。
そして、ディゾルブとは、簡単に言うと1つにまとめる、という意味です。
つまり、似たような場所にあるノード(折れ点)を1つにまとめるということです。
小間切れになっている線分があった場合、ほぼ同じ位置にある点を1つにするので、線分がつながる、というわけです。
そして、ポリラインに変換するので、小間切れの線分が1本の長いポリラインに変換されます。(ココ重要)
等高線に高さを入力したい場合には、1本の繋がった等高線になっていれば、入力が少なくて済むので、省力化につながります。
AIとか進化してきたら、図面を読み込んで自動で高さ変換してくれる気もしますけどね。まだそこまでには至ってないですね。
ですので、等高線標高入力を行う前に図面クリーンアップを行うのですが、どうしてこれを行うのか、どうしてこの機能を選択したらこの結果になるのか、が分かったと思います。