P.371 板壁に絨毯敷きの一階とは全く違う
UK版P.211 quite different from the wood-panelled and carpeted corridors above.
最近、考えすぎて英語がよく分からなくなってきた…
これって、一階だけじゃなくこのフロアの上の階ってことじゃないのかな?
そして上に同じ。こんなことも分からなくなってきた。
P.371 「おとり爆弾」はあと一個残っている。
UK版P.211 he still had a couple of Decoy Detonators,
これって、2個じゃないのかな…。
P.372 その場の冷たい絶望感、無気力感が、呪いのようにハリーにのしかかってきた……。
なんだか重箱の隅つっついてる感じだけど。
UK版P.212 and the cold, and the hopelessness, and the despair of the place
laid themselves upon like a curse...
the cold って、名詞じゃないかな。冷気とか悪寒とか。
P.374 黒い髪を梳かしつけて髷に結い、
出た、髷。間違ってはいないんだろうけど、違和感。梳かす(とかす)も常用外。なぜ、あえて?
UK版P.213 her dark hair was smoothed back into a bun
試訳:黒い髪はきれいにとかされ、後ろでまとめられている。
P.374 女性が一人で地下牢に入っていくのを、見るに耐えなかったからだ。
UK版P.213 because he hated the sight of her walking alone into the dungeon:
dungeon と言えば決まって地下牢と訳される。この部屋はマグル出身者の尋問が行われて
いる部屋なので、地下牢ではない。直前のP.373では珍しく、地下室と訳されていたのに。
P.374 高欄の囲いの向こうにアンブリッジが座り、
UK版P.213 Here, behind a balustrade, sat Unbridge,
高欄の囲いって何でしょう?
高欄は、辞書によると「建物の回り、廊下などの高い欄干」とあります。欄干は手すりのこと
だから、手すりの囲いってことになっちゃうんだよね。日本語としてもおかしい。
なんで単純に手すりの向こうにとしなかったんだろう?balustrade を辞書で調べれば
すぐに出てくるのに。
なんか細かいことが気になってしまった。
P.374 高くなった裁判官席からは
マグル出身者の尋問を行っているアンブリッジが座っている席のことなんだが。まぁ、法廷だし
裁判官の席がもともとあるだろうし、そこにアンブリッジが座ってるんだなと思って、最初はスルー
してたんだけど。そのあとにアンブリッジたちをさして、検察側という表現が出てくるんだな。
裁判官席に検察は座らないべ?と思ってしまった。
もちろんここには裁判官はいない、アンブリッジたちによる一方的な尋問。裁判官席に座る
のもありなのかな。
UK版P.213 from the high, raised platform.
platform だから、普通に演壇、講壇としてあれば良かったのに。でも怖い感じが出ないか。
P.375では高い席となり、いつのまにか壇になっていた…。結局、一貫性がないのねん。
しかもなんだかぎこちないし。
P.375 高い席から見下ろす床の真ん中に
UK版P.213 in the middle of the floor beneath the raised platform.
試訳:高くなった演壇の下にある床の中央に、
P.375 壇に上る階段に、
UK版P.214 the steps that led up to the raised platform.
試訳:高くなった演壇へと続く階段に、
P.377 高欄から身を乗り出すと同時に、
UK版P.214 She learned forwards over the barrier
ここでの使い方は間違ってないでしょうが、高欄はなじみのない言葉だなとしみじみ。
手すりや柵ではだめなのか。
P.379 額が高欄の端にぶつかり、
UK版P.215 and her forehead hit the edge of balustrade:
上に同じ。ま、ある意味徹底しているか。
なんだかなー。もっと気の利いた書き方、出来ないものか。これじゃあ「エス」って書いてあるよう
にも見えるじゃないか。(って、そんなことはないか)アルファベットぐらい、そのまま書いても
分かるのにね。
P.378 「エスの文字はセルウィンのエス……」
UK版P.215 ' The "S" stands for Selwyn...
試訳:「この”S”は、Selwyn(セルウィンとルビ)の”S”なの」
単純な間違い。
P.381 ハリーは階段を駆け下りながら、「透明マント」をローブにしまい、
UK版P.216 He ran back down the steps, stuffing the Invisibility Cloak back
into the bag,
しまったのはバッグの中です。たぶん、ハグリッドがくれたポーチだと思います。
P.380 「でも――でも、レッジが言ってたわ。私の名前を提出して尋問させたのは、あなた
だって!」
「そうなの?」ハリーは...
UK版P,216 ' But - but Reg said you were the one who submitted my name for
qustioning ! '
' Did I ? ' Harry muttered,
' Did I ? ' を 「そうなの?」って訳すことに違和感。「私がした?」って聞いてるのに。意味はたい
して違わないのかもしれないけど…。ハリーが姿を借りているランコーンが、カタモール夫人の名を
尋問へリストアップしたらしい。ハリーは一瞬、自分が誰だったか忘れて、聞き返す。「え?僕、
やったっけ?」すぐに自分がランコーンだったことを思い出し、「気が変わった」とフォローする。
試訳:「でも――でも、レッジが言ってたわ。私の名前を尋問会へあげたのは、あなた
だって!」
「僕が?」ハリーは...
間違った下訳がそのまま残ったのかな?それとも創作?まったく原書と違う。
P.386 禿げかけの魔法使いは口をあんぐり開け、夫人は二人のレッジ・カターモールの
間で、滑稽な首振り人形になっていた。
UK版P.219 The balding wizard gaped, his head turning ludicrously from one
Reg Cattermole to the other.
試訳: はげた魔法使いは口をあんぐり開け、二人のレッジ・カターモールの間で、滑稽な
ほど首を振っていた。