P.293 するとホールの奥で埃の姿が立ち上がり、だらりとした死人の手を上げて、

するすると向かっていった。


ひどい文だな。埃の姿って何?


UK版P.167 Then the dust figure rose from the end of the hall and rushed him,

raising its dead hand.


試訳:するとホールのつきあたりから、塵でできた人影が立ち上がり、侵入者へと

向かって行った。その死人の手を上げながら。


(P.246も奥となっている)でもいいのでしょうが、つきあたりの方がよいかな?と思って。

dust はP.246では埃っぽい色の(UK版P.142 dust-coloured)となっている。

ここには coloured がないけれど、埃っぽいとしてもいいのかな?


ぶーぶー


ちなみに。


P.325 人の姿をとる呪いのかかった埃


UK版P.185 the dusty jinx-figure


ハートスペードダイヤクラブ


P.304 『血統書』――つまり、魔法省から、自分が魔法使いの子孫であることを

証明するという証(しるし)


証明するという証って、意味かぶってない?


UK版P.173 Blood Status - meaning that they have proven to the Ministry that

they are of wizard descent -


試訳:『血統書』――つまり、自分が魔法使いの家系であることを魔法省へ証明したもの



ハートスペードダイヤクラブ


P.311 「親は」ハリーが言った。「子どもから離れるべきじゃない。でも――でも、

どうしてもというときだけは」


これでは、どうしてもというときだけは、親が子供から離れてもいいように見える。


UK版P.177 ' Parents, ' said Harry, ' shouldn't leave their kids unless - unless

they' ve got to. '


試訳:「親は」ハリーが言った。「子どもを置いてくべきじゃない。どうしても――

どうしてもそうしなければいけない時以外は」



ハートスペードダイヤクラブ


P.312 しかし、二人が背後で見つめ合い、無言の話し合いをしているに違いないと感じた。


UK版P.177 but Harry felt sure that they were looking at each other behind

his back, communicating silently.


無言の話し合い…。


試訳:しかし、ハリーの背後で二人が見つめ合い、声をたてずに意思の疎通を図って

いるに違いないと感じていた。


ぶーぶー


P.313 ロンとハーマイオニーが、また無言の話し合いを始めたに違いない。


UK版P.178 He was sure that Ron and Hermione had resumed their silent

communications



ハートスペードダイヤクラブ


P.317 ホグワーツでのアルバス・ダンブルドア――語り草か騙り者か


リータが書いたダンブルドアの伝記を抜粋して載せている新聞の、来週の予告。

下手なしゃれは、もういい。


UK版P.180 the prizes and the pretence


試訳:称賛と偽り



ハートスペードダイヤクラブ


P.318 あの『例のあの人』野郎


UK版P.181 bleedin' You - know - who


日本語としておかしい。マンダンガスがハリーたちに問い詰められたシーンにて。

「あの」もかぶってるし、「人」も「野郎」もかぶってる。もし、「例のあの人」という言い方を生かしたい

なら、忌々しい「例のあの人」とかすればいいのに。


試訳:『例のあの野郎』


※ P.321では、マンダンガスは「あの女(あま)」と言っている。イマドキ、女をあまなんて読ませるの

は、極道モノぐらいではないだろうか…。



ハートスペードダイヤクラブ


P.320 ソース鍋


UK版P.320 saucepan


これ、間違いじゃないんだろうけど。今や、ソースパンでいんじゃないか?ソース鍋

なんて言うかな?と思って。英和辞書引くと、ソースパン、もしくはシチュー鍋って出てくる。

いわゆる長い柄のついた深いなべです。



ハートスペードダイヤクラブ


P.327 「『わが校に於ける最善の魔法の伝統と価値を高揚する機会を、我輩は歓迎

する――』」


なんだか翻訳ソフトのような訳。意味がわからない。しかも新聞記事なのに、我輩。


UK版P.186 ' " I welcome the oppotunity to uphold our finest wizarding

traditions and values - ' "


試訳:「『私は、この素晴らしい魔法界の伝統と価値を守っていきたいと考えて

おります。』」


※この直前の記事で最重要職の一つである校長とあるが、校長以外にも重要職ある?と

思って見直したら、原書ではHeadmaster in the most important of several staffing.....

とある。最重要職である校長でいいのよね。



ハートスペードダイヤクラブ


P.329 乗ってないなんて、何だか妙ちくりんな気持がしないか?」


UK版P.187 Weird, not being on it, isn't it ? '


妙ちくりんって、力が抜ける。


試訳:乗ってないなんて、何だか変な感じだよね?」



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P.329 紅の蛇のようにくねくねと走っていた。


UK版P.187 a rippling scarlet caterpillar.


caterpillar は、いも虫では?


試訳:真っ赤ないも虫がさざ波を立てながら走っているかのようだった。



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P.332 ハーマイオニーのスープスプーンが空中で停止した。


UK版P.188 Hermione asked, her soup spoon suspended in mid-air.


間違いではないけど、停止したってのも固い。


試訳:ハーマイオニーのスープスプーンが空中で止まった。



ハートスペードダイヤクラブ


P.334 ハーマイオニーは即座に引用した。


UK版P.189 Hermione recited immediately.


引用したって。ここではハーマイオニーが魔法省で盗み聞きしたことをそのまま繰り返して

いる。引用は、他人の言葉や文章などを用いることだから間違ってないけど。暗唱した

とか、復唱したって感じなのかな。そらんじたは固い?


試訳:ハーマイオニーは即座に繰り返した。


※なお、ハーマイオニーが繰り返している台詞はフォントが小さい。