P.73 わたし、いどいわ。(「い」には「ひ」のルビ)
UK版P.49 I'm 'ideous.
※ 'ideous = hideous 醜い。
今回、このページで初めて言葉を発したフラー。このフレンチアクセントの翻訳が、またイライラの
原因。フランス語では「H」を発音しない。今まで再三いろいろなところで取り上げられているが、
それぞれの個性や出身を生かしての台詞まわしが、ハリー・ポッターシリーズの特徴でもある。
けれど、フラーの話し方はひどいと思う。
この「ハ行をア行にしてルビ」は許せたとしても、「してくれまーした」などという変な言い回しは
どうしたらいいのだろう?
少々プライドは高いけれど、スリムできれいなフラー。
veela の血を引き、見る者を引きつけてやまないフラー。
顔にケガをおった上に狼男になってしまうかもしれないビルとの結婚をつらぬいたフラー。
素敵なお姉さんなのに、「それはそのとーりでーすが」(P.114)なんて言われたら、おかしな
人に思えてしまう。吉本の芸人のようだ。
残念なことに、映画でも「人質」を「いとじち」としていた。
そういえば、Fleur Delacour って、フラー・デラクールってするのは、英語読み?
気なってネットで調べてみたら、フランス語読みならフルール・ドゥラクールらしい。
たまたまアメリカのドラマを見ていたら、「チェコ訛りの英語を話す」という手がかりから、犯人に
たどり着くというシーンがあった。その女優さんは、確かにくせのある英語を話していた。同じもの
を吹き替えで見たら、普通の日本語で話していた・・・。当り前か。
家族登場。みんなこんな感じ。
P.155
「たいへーんなご苦労をおかけしまーして」と深みのある声でムッシューが言った。
こんなセリフを深みのある声で言われましても。
「フラーが、あなたはとてもアード(ハとルビ)に準備しているとあなして(はとルビ)
くれまーした」
などなど。
以下、父親の台詞。
P.156 「それと、もちろんお会いになったことがありまーすね。私のおちーびちゃんの
ガブリエール!」
UK版P.93 ' And, of course, you 'ave met my leetle daughter, Gabrielle ! '
試訳:「それから、下の娘に会ったことは存じていますが、(あらためまして)ガブリエルです」
こんなに印象が変わる…。