P.132 鼻メガネを掛けて、


UK版P.80 spectacles perched on the end of her nose.


眼鏡じゃダメなんだろうか?と思って国語辞典で調べたら、鼻眼鏡とは「鼻の根元にはさ

んでかける、つるなしのめがね」だそうだ。単なる眼鏡とは違うのね。英語の表現にあって

いるので問題ないか。でも、私のイメージは、


試訳:眼鏡をちょこんと鼻の頭に乗せて


ところで、なんでメガネはカタカナなんだろう?あんなに漢字多用しているのに。



ハートスペードダイヤクラブ


P.139 ハーマイオニーはかなり激しい表情で


UK版P.84 with a rather fierce look.


激しい表情というのも…。激しく怒るとか何がつかないとなんだかわからない気が。

fierce は激しい怒りなどの強い感情を示す言葉なので、


試訳:ハーマイオニーはかなり激しく怒った表情で



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P.140 繊細さに欠ける


UK版P.84 for lack of tact


ハリーがハーマイオニーを泣かせてしまったシーンなので、意味としてはいいと思うけど

繊細さと言うよりは、配慮の方がいいような。


試訳: 配慮に欠ける



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P.144 「でもさ、お客が来ると、ママのテンションは上がる一方なんだよな」


UK版P.87 "Well, guests aren't going to help Mum's stress levels,"


テンションが上がるという日本語が不適切な感じが。


試訳:「でもさ、お客が来たってママのストレスが解消されるわけじゃないからな」



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P.147 ハリーは半ば感心し、半ば呆れてハーマイオニーを見た。


UK版P.88 Harry asked, regarding Hermione with a mixture of admiration and

incredulity.


なんで、このシーンで呆れるんだろう?と思って考えてみた。実はHorcruxに関する本をすでに手に

入れていたハーマイオニー。


Incredulity は、状況によっては「呆れる」という意味で使われることもあるそうだが、手元の英和

辞典には、「容易に信じられない、疑い深い」とある。翻訳の例なども参考にすると、「信じられない」

が転じて「驚く」という意味にもなるそうだ。


このシーンは、ハリーは呼び寄せ呪文を使って本を手に入れていたハーマイオニーの大胆さに

感心しつつ驚いたのでは。最初に読んだ時は、ハリーが信じてないという意味合いかと思ったが、

'when did you do this ?'と聞いているし、疑っているのではなく驚きのような気がする。 もちろん、

驚きすぎて呆れるってこともあるでしょうが。


試訳:ハリーは驚きと感心の入り混じった気持ちでハーマイオニーを見つめ、尋ねた。



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細かいことだけど、この場合の should は推量ではないだろうか。

P.151 「いいこと、私がいま刀を手にして、ロン、あなたを突き刺したとするわね。でも

私はあなたの魂を壊すことはできないわ」

「そりゃあ、僕としては、きっとほっとするだろうな」ロンが言った。

ハリーが笑った。

「ほっとすべきだわ、ほんとうに!」 (ハーマイオニー)


UK版P.90 ハーマイオニーの台詞は略。

' Which would be a real comfort to me, I'm sure,' said Ron.

Harry laughed.

' It should be, actually !


試訳:「それを聞いて安心したよ、ホントに」 ロンが言った。

ハリーが笑った。

「そうでしょうとも、本当に!」



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P.157 ミラマンのマジック幕


UK版P.94 Millamant's Magic Marquees


今まで Magicマジックとしたところってあったかな?

個人的には、なんだか中途半端なことになってるなぁと。


ミラマン(ミラマント?)のマジック・マーキー、ミラマンツ・マジック・マーキーと一度言ってから

説明するでもよい?もしくは最初から、ミラマンの魔法大天幕としてしまうとか?

もしくはミラマンのマジックテント。


Marqueeは、英和では大天幕と出てくる。


国語辞典によると、【幕】長くぬい合わせて、おおい、またはしきりに使う布。

【天幕】テント。天井に張って飾りとする幕。


この場合は結婚式用のテントだから、幕では説明不十分な気がする…。


※そういえば、双子のお店はウィーズリー・ウィザード・ウィーズ(と全部カタカナ)


P.166では、テント(UK版P.97 marquee) になっている。

P.183でも、テント(UK版P.107 marquee) になっている。

P.198 もはや結婚式当日でも 巨大な白いテント(UK版P.115 the great, white marquee )

最初からテントにすればよかったのに。


※P.214 ずっとテントで来たのにいきなりテント会場(UK版P,124 in the tent)


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P.165 ロンはとたんに咳き込んだが、二階の踊り場のドアが開いて咳が止まった。


UK版P.98 Ron's splutter was interrupted by the opening of a door on the

first-floor landing.


splutter には咳き込むという意味があるんだろうか…。ここでは、ハーマイオニーがロンの

パンツの話をしているので、咳き込むにしたかったのかな?調べても、早口でまくしたてるとか、

ぶつぶつ言うとか、そういう意味しか見つけられない。


試訳:ロンがぶつぶつ言ったが、二階の踊り場でドアが開いてさえぎられた。


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P.156 「さあ、どうぞ、お入り下さい!」

ウィーズリーおばさんが朗らかにデラクール一家を招じ入れた。

「いえいえ、どうぞ!」「どうぞお先に!」「どうぞご遠慮なく」がさんざん言い交わされた。


UK版P.93 ' Well, come in, do !' said Mrs Weasley brightly, and she ushered

the Delacours into the house, with many ' No, please !'s and ' After you !'s

and ' Not at all!'s.


言い交わすとなると、交互に言ってるということだが、ウィーズリーおばさんが言っているような

気がする。私の読解力不足か?


試訳:「さあ、どうぞ、お入り下さい!」

ウィーズリーおばさんが朗らかにデラクール一家を招き入れた。

「いえいえ、どうぞ!」「どうぞお先に!」「どうぞご遠慮なく」と何度も言いながら。



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P.170 ハリーの誕生日のディナーには、台所は狭すぎた。チャーリー、ルーピン、トン

クス、ハグリッドが来る前から、台所ははち切れそうになっていた。そこで庭にテーブル

を一列に並べた。


UK版P.101 As Harry's birthday dinner would have stretched The barrow's

kitchen to breaking point even before the arrival of Charlie, Lupin, Tonks

and Hagrid, several tables were placed end to end in the garden.


確かに狭いんだけど、狭すぎた…って書いてない気がする。


試訳:ハリーの誕生日のディナーは、チャーリー、ルーピン、トンクス、ハグリッドが到着

する前でさえ、隠れ穴の台所を限界まで拡張させていた。そこで、庭にいくつかテーブル

つなげて置かれた。


あら。堅苦しい訳になってしまった。でも have stretched は、魔法で部屋を拡張させてる

って意味かと…。


ぶーぶー


P.190 すでに満杯の「隠れ穴」


UK版P.111 in the overstretched Burrow


やはり魔法で拡張ではないのか。