Blimey が「おったまげー」「ぶったまげー」と訳されることは、かねてから気になっている。
だいたいロンの台詞だったので、そんなこと10代が言うだろうか?と。そもそも30数年生きて
来た私の人生の中でも、聞いたことがないし。
ところが、ある映画館で売られていたペットボトルの水が「ぶったまげ」だったので、かなり驚いた。
友達に写メしたほど。方言なのか?!なんで、あの水買わなかったんだろー(涙)
なので、この巻では Blimey に注意してみた。
Blimey は God blind me が原型。ちなみに、イギリス留学時の私の先生David の口癖だった。
確かイギリス英語のはず。私の印象では「マジで?!」が一番近い。しかし「マジ」をあまり
多用されてもどうかと思うので、「驚いた!」を変形させるしかないのかな?
英英には、expressing surprise or annoyance とある。「しまった!」的なニュアンスで
使われることも。要は驚いた時や呆れた時に使われる。それをどう日本語に訳すかは、使われて
いる状況と使っている人の普段の言葉遣い次第。
P.60 「驚いたなぁ、ダドリー」 ハリー
UK版P.40 ' Blimey, Dudley, '
お別れでいとこのダドリーが握手を求めてきて。
P.63 「驚いたなあ、こんなに狭いなんて」 ハリー
UK版P.43 blimey, it's small,
ハリーが昔使っていた階段下を見て。「ぁ」 と 「あ」の違いはなんだろう?(笑)
P.92 「おったまげた。ハリー、いったいどうやって助かった?」 ハグリッド
UK版P.59 ' Blimey, Harry, how did yeh get out o' that ?
ハグリッドなら、しかもおったまげたなら許せる気がする。
P.117 「とんでもねえ、ハリー」 ハグリッド
UK版P.73 ' Blimey, Harry
P.199 略~ おっとどっこい、緊張しろ――見ろよ、おいでなすったぞ」 ジョージ
UK版P.116 Oh blimey, brace yourselves-here they come, look, '
おいでなすった…は、好きじゃないけどアリかな(笑)でも、緊張しろはナシかな。
覚悟しろ、気を引き締めて、とかじゃない?
試訳:おっと、みんな覚悟しろ――お客の到着だ、ほら!」
P.332 「あのさあ、
UK版P.189 ' Blimey, Hermione, I forgot one little thing - '
一つのミスを突っ込まれて、いい返すロン。ロンの台詞なのに、おったまげーじゃなかった!
しかし、あのさあでは…。blimeyのニュアンスが伝わらないような。
※P.333 取っ憑かれている ロンの台詞。別に、取り憑かれているでいいのに。
P.349 「おったまげー、怖いぜ」
UK版P.197 ' Blimey, that's scary, '
ロンの台詞。ポリジュースで変身したハリーが筋骨隆々の大男だったので。
P.368 「ハリー!おっどろき、君の姿を忘れてた―
UK版P.209 ' Harry ! Blimey, I forgot what you look like -
ロンの台詞。変身したハリーに再会するも、気付かなかったロンにハリーが話しかけて驚いた。
びっくりしたー!とか驚かせんなよ!ではダメ?
P,399 「まったくさあ、僕、あの家族に逃げてほしいよ」
UK版P.226 ' Blimey, I hope they escaped, '
逃げてほしいでいいのかな?過去形じゃないのかな?
試訳:「あ~あ、あの家族が逃げられてたらいいな」
P.400 なんだよ、ちょっと言ってくれたってよかったのに!」
ちゃんと訳されている。
UK版P.226 Blimey, you could have mentioned it '