P.52 おじ、おば、そしていとことの別れ―それもたぶん永遠の別れ―心の準備をする

のに、あまり悲しまなくてすむ別れだった。


英:The prospect of parting - probably forever - from his aunt, uncle and

cousin was one that he was able to contemplate quite cheerfully.


prospect心の準備としたのは、本来の文が尊重されてない気が。しかも、別れって3回も

出てくるのも・・・


試訳:おば、おじ、そしていとことの―たぶん永遠の―別れの事を考えるのは、

割と楽しいことだった。



ハートスペードダイヤスペード


P.57 この人たちは、あなたがどんな経験をしてきたか、わかっているのですか?

あなたがどんな危険な立場にあるか、知っているの?反ヴォルデモート運動にとって、

あなたが精神的にどんなに特別な位置をしめているのか、認識しているの?


UK版P.39 Don't these people realise what you've been through ? What danger

you are in ? The unique position you hold in the hearts of the anti-Voldemort

movement ?


in the hearts of 中心だと思った(苦笑)。確かに言われてみれば心の中のと訳せる。

と、一度は思ったが。


in the heart of the anti-Voldemort ならば、単に「中心的存在」というだけで「精神的」という

意味は特にない。「中心的」「中核的」という意味で英語でごく普通に使われる表現。


一方 in the hearts of だと「誰それの心の中で」という意味になるが、その後に続く名詞は人
(heartsなので複数)になるはず。anti-Voldemort movement を反ヴォルデモート運動自体
ではなく、それに関わっている人たちを示す言葉として代用しているのかも…。とは言っても
あまりそういう使い方はしないし、本来なら "in the hearts of people in anti-Voldemort
movement" になるはず。

heart か hearts でこんなに意味が変わるなんて!というわけで、ここでは
もともとの「中心的」の方で訳してみた。

試訳:この人たちはあなたがどんな経験をしてきたか、わかってないの?どんな危険

状況にあるかは?反ヴォルデモート運動の中心的存在で、特別な立場にあるという事は?



ハートスペードダイヤスペード


P.64 「臭い」


UK版P.45 The Trace


逆探知もしくは足跡かと思っていたら、「臭い」かー(涙)確かに警察犬は「臭い」を追うけど・・・。


さて、この The Trace は、新しく出てきた表現。魔法の世界では、17歳になるまで自由に魔法が

使えない。魔法を使うと自動的に魔法省に知られるのは、The Trace がついているから…と言う

訳である。原書を読んだ時には、逆探知、軌跡、印、もしくは見えない糸がつながっているような

イメージだった。あるいはGPS?!それが日本語版では、臭い となっている。trace にはそういう

意味もあるが、違和感を感じた。


こういう時って、原作者に問い合わせたりするのかな?もし、本当に臭いというニュアンスである

なら、いいのだけれど。



ハートスペードダイヤスペード


P.67 残された数少ない輸送手段を使う。


UK版P.45 We're going to use the only means of transport left to us.


試訳: 我々に残されたたった一つの輸送手段を使う。




ハートスペードダイヤスペード


P.74 「生き霊」


UK版P.49 doppelgangers (ドイツ語)


まぁ、100歩譲って許容範囲だけど違和感。ドッペルゲンガーは、自分自身の姿を自分で見る

幻覚だからなぁ…。「ハリー自身」「ハリーの分身」とかなんだろうか。



ハートスペードダイヤスペード


P.78 いっせいに飛び立ってほしい。


UK版P.51 I want us all to leave at exactly the same time.


試訳:ぴったり同じタイミングで飛び立って欲しい。



ハートスペードダイヤスペード


P. 86 バイクを一直線に下に向けた。


UK版P.56 Hagrid............and steered the motorbike into a vertical dive.


一直線に下に向けたでは、まだバイクは急角度かもしれないけど、普通の姿勢を保っていら

れる気がするのは、私だけ? vertical dive を直訳すれば、垂直急降下となる。

まぁ、一直線に下に向けたでもいいけど、甘い気が。


試訳:バイクを頭から真っ逆さまに急降下させた。バイクを垂直に急降下させた。


ちなみに、バイクはところどころオートバイになっている。原書の motorbike bike に対応させ

ているのかと思ったら、そうでもなかった…。なんでバラバラなのー。



ハートスペードダイヤスペード


P.87 ヴォルデモートは「しまった!」と叫んだ。


UK版P.57 Voldemort screamed, "NO !"


俺様が、自分の非を認めるような「しまった!」とは言わないだろう。しかも、杖がなぜ折れたの

か分からないという状況で。


試訳:まさか!、どういうことだ!、うそだ!、



ハートスペードダイヤスペード


P.95 鼻の奥がツンと痛くなるのを、ハリーは恥ずかしく思った。


UK版P.61 he felt ashamed of himself as the tears stung his eyes.


直訳すれば涙が眼を刺したとなる。鼻の奥がツンと痛くなるでもいいと思うけど・・・。


試訳:目頭が熱くなったので、ハリーは恥ずかしく思った。



ハートスペードダイヤスペード



P.128 ヴォローヴァン・パイって何でしょう?フランス語かと思って、翻訳ソフトを使ったら

vol-au-vents (UK版P.78) → flight-au-winds となった(笑)


これは、イギリスでも人気のあるパイ料理だそうだ。名前からわかるように元々はフランス料理

で、70年代頃にイギリスでも流行。その頃ほどではないが、今もスーパーで時々出来合いの

ものが買えるぐらいの人気があるとか。

単にヴォルデモートと韻を踏んでいるだけではなかったのね!


ネットで画像も検索してみたら、おいしそうなパイだった得意げ

ハリー・ポッターシリーズには、補足という形式はないけれど、カタカナに直しただけの場合、

あった方がわかりやすいのでは?と考えてしまった。でもこれを言ってしまうと、最初から

やり直しになってしまう~。


どういう書き方がベストなのかわからないけれど・・・。


試訳:ヴォローヴァン・パイ(イギリスで人気のパイ料理)