P.17 上唇の汗を拭うマルフォイの手が震えていた。


UK版P.15 His hand shook as he wiped sweat from his upper lip.


英語で upper lip といえば上唇だけではなく、上唇と鼻の間も指す。普通唇に汗などかかない。


試訳:鼻の下の汗を拭うルシウスの手が震えていた。


※マルフォイでもいいのですが、ここはマルフォイ家のみなさんがいるのだから名前で。



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P.17 お側に侍りたい渇望を言葉では表しきれないとでもいうように、


UK版P.16 for mere words could not demonstrate her longing for the closeness.


ベラトリックスが、場末の店で働いているような印象・・・。もしくは江戸時代の大奥の方々かお

安っぽいエロさを感じる。考えすぎ?


試訳:彼女の主君に対する親密さへの欲望を言葉だけでは表しきれないとでもいうように


これでも固い?要は、ベラはヴォルデモートに一番の腹心であると認められたい、

一番近くにいたいってことなんだろうな。


試訳:主君へより近づきたいという欲望を言葉だけでは表しきれないというように


あえて主君としたのは、本文中に出てくるご主人様という表現があまり好きではないので。



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P.18 一座から嘲笑が湧き起った。


UK版P.16 there was an eruption of jeering laughter from around the table,


一座には、確かに「座席の者全部」という意味があるらしいが、一座と聞くとどうしても「芝居や

演芸の座組」を想像するのは私だけだろうか。急に死喰い人の皆さんが、楽しいグループに

思えてしまった。


試訳:(テーブルの)周りから嘲笑が湧き起こった。



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P.24 紅茶のカップは、ダドリーの仕掛けた罠だったのかもしれない。ダドリーは賢い

「間抜け落とし」と考えたのだろう。


かなり腹が立った一文である。ショック! なぜなら、原書は


UK版P.19 Possibly the cup of tea was Dudley's idea of a clever booby trap.


たったこれだけなのだ。ずいぶんと文を長くしたものだ。最初の一文だけでいいいのでは?

しかも間抜け落とし。映画やドラマの影響で、今やブービートラップで通じる気もするし、

せめて「罠」や「いたずら」でいいのでは。二文にしてまで強調するほどの部分でもない。


ちなみに、1999年小学館発行のプログレッシブ英和辞典には確かに「まぬけだまし(戸などに

仕掛けたいたずら)」とあるが、最新版のEXCEED英和辞典(三省堂)には、「いたずら仕掛

(ドアを開けると物が落ちてくるなど)」としか書いてない。古いってこと?


試訳:紅茶のカップは、ダドリーが仕掛けた「巧みなブービートラップ(罠もしくは

いたずら)」だったのかもしれない。


試訳:紅茶のカップは、ダドリーが「賢い!」と考えたブービートラップ(罠もしくは

いたずら)だったのかもしれない。


偶然にも、家の近所に「booby trap」という美容室がある。内装に本物のアメリカンバイクが

飾ってあるお店なのだが、前を通るたびに「間抜け落とし」なのかと、しみじみ。


P.58 には「悪戯」と訳されている。じゃあ、最初から「いたずら」でいいのでは・・・



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P.45 バーノンおじさんは、意識を集中するあまりどでかい赤ら顔を紫色のしかめ面に

して、


UK版P.31 Finally, his large, purple face crumpled with concentration,


うーむ。赤ら顔を紫色に・・・。


試訳:バーノンおじさんの大きな紫色の顔は、意識を集中するあまりしかめ面になって、



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P.48 隣の芝刈り機がエンストして止まった。


UK版P.33 The next-door neighbour's lawnmower stalled again.


エンストだけで止まっている感じがする。エンストの元になった英語は engine stall で、

ストは失速という意味の stall からきている。


試訳:隣家の芝刈り機がまた止まった。あるいは、またエンストを起こした。



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P.49 病院を公式見舞いするマグルの首相


公式見舞いという日本語は、ちょっと不自然では?「公式訪問していた」「公式に見舞いに訪れた」と

でもすればいいのに。と思って原書を見直したら、


UK版P.34 he visited a hospital.


「病院を訪れていた」でもいける。


試訳:病院に見舞いに訪れていたマグルの首相



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P.51 そういうことはのらくら者の魔法使いなんかにゃ、どうでもいいことなんだろうが


UK版P.35 I don't suppose those things matter to a bunch of layabout wizards-"


得意の魔法使いをバカにする発言をしたバーノンおじさん。

のらくら者って何?30年以上生きてきて、初めて聞いた。なので、国語辞典で調べてみたら

載ってた!!!!!!!のらくらとは、「なまけ遊んでいる日を送ること」。


つまりなまけ者ってことね!勉強になりました。べーっだ!  じゃあ、なまけ者でいいじゃん・・・。

そもそも layabout は英和でも普通になまけ者、浮浪者と出てくる。


試訳:そういう事はなまけ者の魔法使い達には、どうでもいい事なんだろうが



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P.53 あれだけのボタンやら丸い握りやらを見たら、


UK版P.36 by all those buttans and knobs


ディーダラスが、自動車が運転出来るバーノンおじさんを褒め称えてるつもりのシーン。

もちろん魔法使いは車を運転しないので、おかしな発言をしてもいいと思うが…。

knobはドアノブ(取っ手)やこぶのこと。確かにドアノブは丸い握りだけど、不自然な日本語かと。


試訳:あんなに多くのボタンや取っ手を見たら、


あるいは出っ張りとか…。



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P.55 丸ハムのような大きな手


UK版P.38 a large, ham-like hand


試訳:ハムのような(肉付きの良い)大きな手


マッチョないとこダーズリーの手についての表現。

ハムの塊をイメージしたんだと思うけど、丸ハムって言う言葉あるのかな?



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P.64 ハリーはキッチンの裏戸(うらど)を開けるのももどかしく


UK版P.43 the back door


試訳: キッチンの裏口、キッチンのドア、勝手口、裏口


P.76 裏口 ( the way back to the door )


P.96 勝手口 ( the back door ) 隠れ穴の場合は、勝手口らしい・・・。


P.154 勝手口 ( the back door ) やはり隠れ穴の場合は勝手口と思ったら、2行後の

the door は、裏口。なんか2か所出口があるように思えたのは、私の読解力のなさか。


P.189 勝手口 ( the back door ) 隠れ穴



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P.66 ガヤガヤを遮るように、ムーディが大声を出すと、


UK版P.44 roared Moody over the hubbub


ガヤガヤは副詞だそうだ。きっと hubbub な感じにしたかったんでしょうね。


試訳:大騒ぎをさえぎるように、話声をさえぎるように、ざわめきをさえぎるように、



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P.68 キングズリーの所


UK版P.46 Kingsley's place


別にでもいいけど、place はでは?

※P.249 僕の家 (UK版P.143 at my place)