後半の方で、アルビノ(白)の孔雀が出てくる。そういえば、どこかに孔雀が出てきたなぁと

思い出し冒頭まで戻ったら、小さな間違いに気付いた。


P.7 音の正体は単なる孔雀で、生垣の上を気位高く歩いていた。


UK版P.9 the sourse of the noise proved to be nothing more than a pure white

peacock, strutting majestically along the top of the hedge.


pure には単なるという意味もあるが、a pure white peacock となれば、真っ白な孔雀では

ないだろうか。日本でもよく携帯のカラーとかに、ピュアホワイトって使うし。しかも、白い孔雀

なんて高そうなもの、マルフォイ家の趣味を表していると思うし。


私個人としては、気位高く歩くというのも日本語として、微妙な印象を受けた。

意味は伝わるし間違ってもいないとも思うけれど、「気位が高い」は「彼女は気位が高い」の

ように、性格とか状態であって動作を形容するものではないような・・・。


majesticallyだし、「堂々と」とか「威厳を持って」とか「上品に」とかの方が自然な気がした。


試訳:音の正体は、生垣の上を堂々と歩く(一羽の)真っ白な孔雀だった。

ハートスペードダイヤクラブ 


この項目でいいのかってぐらいの間違いです。


P.51 骨董品の時計


UK版P.35 the carriage clock


試訳:置き時計


もしかしたら骨董品の値打ちものなのかもしれないが・・・。


日本の英和辞典などでは旅行用携帯時計と書かれている。これは、時計が大きなものだった時代

に、持ち手をつけ運びやすくした事に由来する。現在では置き時計の一つとして、様々な場所に

置ける大きさやデザインになり、時計屋で最も多く売られているごく一般的なもの。現在のイギリス

では、かつて旅行用時計だったから carriage clock と呼ばれている事を知らない人も多いとか。


※ carriage 馬車、乗り物、客車



ハートスペードダイヤクラブ


P.79 騎士団のメンバーは、その真っただ中に飛び込んできたのだ


UK版P.52 At least thirty hooded figures, suspended in the mid-air, formed

a vast circle in the midst of which the Order menbers had risen, oblivious-


細かいことだけど、飛び込んで行っただと思う。



ハートスペードダイヤクラブ


P.87 やっとのことで両膝に落下するバイクを押さえながら、


UK版P.56 Barely gripping the plummeting bike with his knees,


日本語おかしいっす。バイクが膝の上に落ちてきてる・・・。


試訳: かろうじて両膝だけで(挟んで)落下するバイクにつかまりながら、



ハートスペードダイヤクラブ


P.138 ダンブルドアの葬儀のあとで、君たちは僕と一緒に来たいと言ってくれたね。


UK版P.83 I know you said, after Dumbledore's funeral, you wanted to come

with me.


来たいでも間違いないと思うけど、この場合行きたいなのでは?その後のほとんどの台詞

では、一緒に行くとしているのだし。



ハートスペードダイヤクラブ


P.236 胃に酸っぱいものが込み上げるように、不安が湧き上がってきた。


UK版P.136 and fear bubbled like acid in his stomach.


直訳すると胃の中の酸のようにだから、翻訳的には間違ってないのかもしれないが(?)

日本語的には、胃から酸っぱいものじゃないかな?


試訳:胃から酸っぱいものが込み上げるように、不安が湧き上がってきた。