今年の夏、「ハリーポッターと死の秘宝」日本語版を読んで、とても哀しくなった。原書を読んだ

直後に読んだのだが、同じ本とは思えないほど受ける印象が違ったのだ。

「のどびこ」「整理箪笥」「厨房」「猿股」「敷居」etc...。いつの時代のどこの何の話だろう?


友達に話したら、「去年も全く同じこと言ってた」と言われた。

そうだった!去年は人生初の富士登山に挑戦し、その道中ずっと「ハリーポッターと謎のプリンス」

の翻訳についてぼやいていたのである。

その友達が覚えているだけでも「おったまげ」「茶さじ」「下手人」などガーン


「だったら、読まなきゃいいじゃん!」と、私の主人。そうなんだけど・・・。

ハリー・ポッターは、私がイギリスに留学していた時に、ホストファミリーの息子さん(当時11歳!)

が「英語の勉強になるよ」と貸してくれた大事な思い出の本なのだ。


あれから9年。帰国してからも原書で読み続け、辞書を引きながらでさえもおもしろいと思ったこの

本が、日本語になったとたんに魅力が半減する・・・。哀しいし、もったいない。

もちろん日本語版を読んで、おもしろいという読者の方はたくさんいるわけだから、全面的に

否定するわけではないが、「なんとかしたい」と思うが強くなる一方だ。私が大好きなお話を

友達にすら自信をもってすすめられない。大人が読んでもおもしろいはずなのに。

物語がぶれてしまっていること、表記の統一感のなさ、キャラクター設定への疑問、時代錯誤の

表現。日本語として疑問を覚える部分も多く、すらすらと読めない。


「死の秘宝」に関しては、

 1) 日本語版を読む。「あれ?こんなこと書いてあったっけ?」と気になり、再び原書を読む

 2) 「うーん。どこに書いてあるんだろう?私の英語、間違ってた?」と、英和辞書を引く。

 3) 再び日本語版に戻るが、今度は「のどびこ」って何?と日本語の辞書を引く。

 4) 最近は、留学時代に現地で買った英英辞典まで引っ張り出してきている。

 

翻訳って途中でみんなで読み合わせたりしないんですかね?

そうすれば、少なくとも今よりはよいものになっていたに違いないのに。


私は本職ではないにしても、翻訳作業をしたことがある。ニュースや契約書なので、物語とは

全く毛色が違うが、それでも翻訳の根底にあるものは変わらないと思っている。誤訳はもっての

ほか、華美に装飾することなく、相手の表現を忠実に再現しなければならない。文面には

書かれていないことを補うことも必要もある。それには、相手の国の背景や文化だけでなく、

何よりも日本語をよく理解していることが大事だと思う。


私の会社では表に出すまでに、何重ものチェックがあった。

自分の文章ではないのだから、その責任たるや自分の物語を書く時よりも重大ではないか。


もう出版されちゃったものだし、どうしようもない・・・と思っていたが、検索してみたら、様々なサイト

を拝見させて頂くことができた。多くの方の努力を目の当たりにして、自分も一歩踏みだしてみよう

と思った。何の役に立つのか、さっぱり自信はないけれど。

今後は、今読んでいる「死の秘宝」をはじめとして、自分が気になった箇所をピックアップ。

最初はランダムになるけれど、ある程度まで進んだら、うまく分類できればいいと思っている。


もしこのブログをのぞきに来られたら、ぜひアドバイスを頂ければと思います!!!