当時はライトノベルという言葉はありませんでしたが、若者向けの小説はありました。
私が十代の頃、夢中になった小説家が、あるインタビューでこんなことを言っていました。「最初の数分で人が死なない作品は面白くない」。物騒なことを言いうなぁと思っておりました。
時は流れ、SNSの時代が来ました。あの頃、夢中になった漫画家や小説家。作品にはお目にかかれない人もいますが、SNSで探してみると、けっこう発信をしているのです。
あの物騒なことを言っていた小説家もフォローしています。その小説家がどんなことをSNSにアップしているかというと…ひたすら、飼い猫の写真です。
ああ、丸くなったんだな。
イラスト by freehand