子どもの頃の思い出です。
ある夏の日、誰かが冷蔵庫を開けっぱなしにしました。誰も気づかずに一晩寝てしまいました。悲惨なことになりました。母が半泣きで腐った食材を捨てている姿を覚えています。
今は、めったにそんなこと起こりませんね。昔の冷蔵庫は無口でしたが、最近の冷蔵庫は警告してくれます。一定時間ドアが開けっ放しになると「ピー ピー」と教えてくれます。冷蔵庫の掃除のときにはうるさいですね。
先日、冷蔵庫から飲み物を取り出して飲みました。愛妻はテレビを見ていました。しばらくして警告音が聞こえました。「ピー」。
(あ、冷蔵庫を開けっぱなしだったな、ちゃんと閉めなくては)と冷蔵庫のところまで戻ってきましたが、冷蔵庫の扉は閉まっているのです。何の音だ? 冷蔵庫の前で立ち尽くしていると、また同じ警告音がなりました。「ピー」。
テレビでした。愛妻はフェンシングの試合を見ていたのです。フェンシングはポイントが入ると「ピー」という音がするのです。それが我が家の冷蔵庫の警告音にそっくり。
昔の家電でおしゃべりなのはレコード、ラジオ、テレビくらいでしたが、今はいろいろな家電がいろいろな音でお知らせしてくれます。聞きなれない電子音を聞くと、不安になりますね。「今の、何の音だ?」。何かの報知器だったら、緊急事態です。
何故、我が家の冷蔵庫とフェンシングの得点の音がそっくりなのでしょうか? 我が家の冷蔵庫を設計した人は、もしかしたら昔フェンシングの選手だったのかもしれませんね。
イラスト by freehand




