まわりはじめた緑にかこまれている白い谷間、大半を占める白い花が浅瀬に咲く川が流れているこの川は地下でわかれやがてこの星の主流の川に流れ込んでいる
川の真ん中の赤い岩がたたずむ島にイノが世話になった夏樹の小屋はある。
ゲンゾウが降りはじめてバシャーと水しぶきあげ着地した。
「コラ、びしょ濡れじゃないか。」
水をしたらせながら降りる。
「アハハ水も滴るいい男。」
笑い声で後ろを向くと白いスカートに黒のノースリブの少女が立っていた。
ゲンゾウはクリーム色の馬と鼻面あわせて挨拶している。
「アリア、向かいにきたのか。」
夏樹の養い子のアリアだ。
薄紫色の布で縛られた髪は前より伸びたようだが明るい瞳は変わらない。
「向かいにきたわけじゃないのよシルバーフラワーの種を集めようかときたらゲンゾウが舞い降りてくるのが見えたの。」
腰に吊るした小さなカゴに種を集めているようだ。
「騒がしいなあ。ああこいつが兎娘のボーイフレンドか。」
岩の影から金髪の切れ長の目の男性が現れる。
「あなたも地球からきた方、らしいですね。はじめまして星砂昴です。僕も地球から来ました。」
地球人? ここにはジェイドと夏樹しかいないのではずだが。
「イノです。地球の『ダーク』の一員でした。あなたは地下住民じゃなさそうですね。サイエンスシティーのかたですか?」
イノがきくと男性は首をかしげる。
「サイエンスシティー?そんな地名きいたことないですね。俺は日本の東京ある奥多摩に住んでます。」
日本?東京?
昔の国と町の名前だ。
昴の服装もスラとしたジーンズに白のワイシャツ、胸もとにはグラサンがかかっている。
昔の格好だ。
「ええと、話はややこしいから後でとにかくじいちゃんのとこに行きましょう。」
疑問だらけのイノの頭にアリアの元気な声が響く。
「何がややこしいんだ?ああサイエンスて言うからこの人は研究組式の人だろ? 」
「ちょっと事情がややこしいのよ。詳しくはあとあと。ホラ闇の時間になっちゃうわ。」
空に黒いかげがせまってきた。
アリアについて夏樹の小屋に向かった。