鳩心〜小説、ときどき日記〜 -16ページ目

鳩心〜小説、ときどき日記〜

小説が主です!
編集の仕方がわからなくて修正できないのでマチがえは後愛想てことで

アリアの特製のハーブティーの臭いが部屋に広がる。
夏樹が一つのファイルを手に地下から上がってきた。
「イノ、ジェイドここに集められているのが昴くんが過ごしている地球の姿だ。」
ファイルを開くと美しい瑠璃色の星がまず目に入った。
「これが地球。」
ジェイドがつぶやく無理もない。
イノ達が知る地球は青くない黄色とドーム型のシティに当時はまだ残っていたオアシスの緑がテンテンとあるだけだった。
ページをめくるたびにそこには驚く物ばかり写しだされていた。
緑豊かな森、美しい山、黒いスーツ姿の赤毛の少年が白い布をまいた男性と手を取り合い写しだされた風景は滅びた過去の建物が写しだされていた。
「昴さんのいる地球ではカプセルシティーはないのか?」
「カプセルシティーきいたことない。市や町はあるけどああこれはユーキスが商売して時のやつだなあ。」
ユキを抱いたまま昴が覗き込む。
コンクーリートのビルがたたずむまち。
「信じられないなあ。」
イノがつぶやく。
「イノさんやジェイドさんがいたとこはどんな所だったんだ?」
「俺もイノもサイエンスシティのカプセルで産まれた。俺は日向のじいさんが助けにくるまでは、銀色の建物の中で育った。 小さいころからコンピュータの前に座らされてデータや武器の設計をしていた。」
ジェイドがそういって顔をしかめパイプに葉をつめた。
「秘密施設で育ったのか。ちょっとあこがれるな。」
昴がのんきにいう。
「秘密施設ではないな。まあ俺がまかされていたことは極秘だったけど。 コンピュータの前だけの生活、そして繰り返される人体実験できがくるいそうだった。この傷はキリュウが埋め込んだ脳を支配するカプセルを抜いた時にできたんだ。」
ジェイドが耳の後ろの傷をみせる。
「脳を支配する?そんなことできるのか?」
「ああ、直接、カプセルをうめこみ特殊な電磁波で催眠をかけるんだ。俺たちはその犠牲になった。イノみたいに体を失わなかっただけでもましだったけどな。」
今は不思議な経験で正常の体のイノだが昔は右半分は人工に作られたものだった。
「平和そうだな。俺も昴さんがいる地球に産まれたかったよ。」
イノが言うと昴は暖炉の前に座りユキを膝においた。
「平和じゃねえよ。殺人事件なんてしょっちゅうだ。戦争はどっかしらであるしな。ネプチューンの美しい惑星をみると情けねえよ。魔法が俺にも使えたらって思う。」
放射能や紫外線におびえ、サイエンスシティの人間の殺戮におびえる日々を思い出すと息がつまる。
「こんな地球なら瑠璃もナターシャも他のやつらも命おとす必要なかったよな。」
ジェイドがつぶやく。
「わしの考えじゃが。おそらく昴くんがいる地球はわしらには過去なんじゃろう。」
過去か……これから起こるのだろうか?
悲劇が、平和を夢みた。
平等な世界を……。
「なるほどな。瑠璃か、俺の元妻も瑠璃そしてネプチューンの姫だ。そうだカルメンがきたら瑠璃に会いに行かなきゃな。」
昴が暗くなった空気を飛ばすようにいった。