新・人間革命第6巻 遠路の章に”陶片追放”のことが書かれています。
本来、不法な独裁者の出現を未然に防ぐため市民の秘密投票制度だったが
いつしか優秀な人材を追放するために悪用されたという話です。
その投票に陶器の欠片に名前を書いたところから陶片追放というらしい。
正義の人アリステイデスは、ある日、文字の書けない男から、
代わりに文字を書いてくれと頼まれる。
「なんて書くんだい?」と聞くと、なんと「アリステイデス」と。
「なんだって?いったそのアリステイデスは、あなたに何をしたんだ?」と聞くと
「いやあ、何もしていないよ。第一、その人とは会ったこともない。ただ、
そこらじゅうで正義の人、優秀な人と噂されているから、しゃくにさわってさ」
アリステウデスはその男の言われるまま、その陶片に自らの名を書いた。
そして投票した。
後日、正義の人アリステウデスは追放された。
そして、アリステウデスのような正義の人、優秀な人は次々に追放され、
やがて国は衰退し滅びるのである。
民主主義が機能し、その役割を十二分に果たしたとしても、
国民の一人ひとりが、賢くなければ、愚かであれば、結局、国は栄えない。
そしてそのつけは民衆一人ひとりに覆いかぶさってくる。
物珍しさや、耳障りの良い論調に惑わされることなく、賢明な選択を。
まずは、我々一人一人の有権者が賢くなることが優先だと思う。
どの政党を応援するとか、どの候補などという、少なくとも、
自らの判断で選択することが最も大切だと思うのだが。
人の関係をネタに頼むようなことではない。選挙は。
自らが考え、自らが選択する。
そしてその候補がどうなるのか、じっと見ていくことが大事ではないか。
選挙が終わったとたん、あとは知らないでは、全くのお門違いだ。