記憶術講座というテーマで、記憶術を語る上では欠かすことのできない記憶法を毎回1つか2つずつ紹介していきます。
この方法を身につけなければならない!という訳ではなく、こういう方法があるよ、といった感じなので自分に合う方法があれば試してみる、というくらいの軽い気持ちでお読みください。
では早速、第一回は「場所法」です。
最も歴史が古く、記憶術の中では最も利用される、記憶術の源流と言える方法です。
場所法の発案者と言われているのは古代ギリシアの叙情詩人シモニデス(紀元前556-紀元前468)です。シモニデスが最初に記憶術を使用したエピソードがあります。
貴族スコパースのパーティーに招待されたシモニデス、パーティーの途中で外に出ていたところ、突然スコパース宅の天井が崩落してしまします。
主人のスコパースや親族は下敷きとなって死亡、残された身内は彼らを埋葬しようとしましたが、損傷が激しく誰が誰か分からなくて困っていました。
しかし、このときシモニデスがパーティーの参加者がどこに座っていたのかを記憶していたので、この記憶から身元を判別出来ました。
この経験からシモニデスは「順番と場所に関連付けることで記憶が鮮明になる」ことを発見しました。
これが「場所法」の始まりです。
場所法のプロセスは、以下の通りです。
1.自分に馴染みのある場所を選ぶ(例:自宅)
2.順番を意識しながら、場所を視覚的に想像する(例:玄関→リビング→キッチンと移動するイメージ)
3.それぞれチェックポイントに覚えたいものを一つずつ配置する(例:玄関にリンゴ、リビングにバナナ、キッチンに梨)
思い出すときには頭の中で自宅をイメージし、まず玄関でリンゴを見つける、リビングに移動しバナナを見つける、キッチンに移動し梨を見つける想像をします。
家の中を移動するイメージをするだけで、簡単に思い出すことができます。
このとき、リンゴという文字ではなく実際のリンゴをリアルにイメージするのがポイントです。
記憶術のチャンピオン達も多くの人が「場所法」にアレンジを加えて暗記しています。
記憶力選手権の選手のレベルになると50個のチェックポイントを持つルートを40ほど作っているらしいです。
ルートのチェックポイントを増やすだけで覚えるものの量を増やせるので、大量の暗記に向いている点が大きなメリットです
デメリットとしては覚えたいもの同士の関連性が薄くなったり、教材によっては配布される暗記用のルートを覚えることから始める必要がある点です。
まずは自宅をルートにして、試してみましょう。
慣れれば、一つのチェックポイントに2、3個覚えたいものを配置できるようにもなります。
ルートが自宅なら暇なときにすぐ出来るので、ぜひ脳トレと思って挑戦してみてください。
以上「記憶術 場所法」でした。
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