年のせいで勉強しても覚えられない、と悩んでいる人も多いかもしれません。
たしかに日常の中でそう感じることもあります。
しかしそれは年齢とともに記憶力が低下するのが原因ではなく、記憶システムが変化したからそう感じるのです。
今回は記憶システムに合った勉強法を紹介します。
1.子供は丸暗記が得意
小学生時代は意味記憶(言葉や概念)と言われる単純記憶が最も得意だとされています。
つまり意味を理解しないで覚えること、丸暗記が得意なのです。
なので歴史の年号、九九もこの時期に覚えやすいです。
「素読の効果」で紹介した素読は寺子屋や藩校で幼少期に行われていましたが、九九と同じく、行う時期としてはまさにうってつけだったと言えるでしょう。
意味記憶は年齢とともに低下します。
いつまでも意味記憶を軸にした丸暗記の勉強をしていても効果が出ないのはこのためです。
丸暗記が全く効果が無いという訳ではありません。
しかし覚えたいこと全てを丸暗記しても、成績は思うように上がらず、努力に見合わない結果となるでしょう。
記憶力が低下したと感じるのも、このことが原因と言えるでしょう。
ちなみに小学生以前は手続記憶(箸やスプーンの使い方、自転車の乗り方、洋服の着脱など)が得意です。
こうして手続記憶→意味記憶という流れを見ると人間の成長に必要な記憶システムの変化だと思いませんか?
まず身の回りのことを覚えて、それから単純な知識を覚える、人間として成長するのに必要なステップでしょう。
2.高校からは理解を伴った勉強をメインにする
手続記憶→意味記憶ときて、次に発達するのはエピソード記憶(時間軸、感情を伴った記憶)です。
エピソード記憶とは個人的な体験、感情を伴った出来事といった経験の記憶になります。
年齢とともに記憶力が低下したのではなく、あなたは経験を蓄えてきたのです。
子供が箸やスプーンの使い方を覚え(手続記憶)、九九ができるようになった(意味記憶)のと
同じように、あなたも経験を活かせるように成長する必要があります。
これまでの丸暗記中心の勉強からは卒業しましょう。
ではエピソード記憶を使った勉強法を紹介します。
1.とにかく理解を優先にする
勉強内容をしっかりと理解することが大事です。
知っている人に質問をする、もっと分かり易い説明が無いか調べる習慣をつけましょう。
理解できたら、テキストやノートに自分の言葉で書きとめてください。
2.エンターテインメント性、物語性のある教材を選ぶ
淡々と説明してある教材はやめましょう。
理解できなければ意味がありません。
エンターテインメントや物語はエピソード記憶に関係しています。
「究極の暗記術」でも紹介したように小説、アニメ、ドラマも使い方次第で立派な教材になります。
3.感情移入する
エピソード記憶は自分自身の経験と関わっています。
自分の立場になって考えることで理解が深まります。
感情移入することで、その分野に必要な考え方を学ぶこともできます。
4.日頃の勉強にときどき変化を与える
いつも同じように勉強するのではなく、ときどき変えてみましょう。
いつもと違うところで勉強する、勉強場所に小物をおいてみるというくらいの変化で構いません。
5.内容を理解した後に音読をする
音読はテキストに対して主体的な経験を付与します。
後で「この場所は音読した覚えがあるぞ」という風に思い出せるようになります。
ぜひ「暗記の王道」の音読テクニックと合わせて学習してみて下さい。
いかがでしたか?
今の自分の記憶システムに合った勉強をすることで学習したことを効率的に覚えることが出来ます。
丸暗記は大人になるにつれて不得意になってきます。
これは仕方の無いことです。
丸暗記が不得意になったっていいじゃないですか。
かつての馴染み深いところから離れることも成長だと私は思います。
大人になったから勉強出来ないなんてことはありません。
あなたは大人になったからこそ、経験というかけがえのない武器があります。
経験を活かした勉強法で合格、良い結果に繋げていきましょう。
以上「年齢に合った勉強の5つのポイント」でした。
最後までお読みいただきありがとうございます。
読者の皆さん、いつもありがとうございます。
新しい読者の方も募集しております。
気軽に読者登録してくださいね。