北陸新幹線の列車名である「はくたか」は、2015年3月まで越後湯沢-金沢間の特急「はくたか」であった。ここまでは大方の人が知っていると思うが、さらにその前はどの区間に運転されていたか? 鉄道好きの人以外は知らない人が多いだろう。
答えは、上野-金沢間で、上越線経由で運転されていた。1980年頃、小学生だった私は地元の高崎線で「はくたか」を何度も見ていた。1982年11月、上越新幹線が開業すると、「はくたか」は廃止され、長い間お蔵入りになってしまった。
1997年3月、ほくほく線開業により、上越新幹線に接続する特急は越後湯沢発着となるのを機会に、越後湯沢-金沢間の特急として「はくたか」の愛称が復活した。ほくほく線内では在来線最速の特急として運転され、そして北陸新幹線の愛称へ昇格する。
前置きが長くなったが、今回の写真は懐かしい特急「はくたか」が2007年に復活運転した時のものをまとめた。



上越線津久田-岩本にて。2007年9月撮影。
懐かしい絵入りのヘッドマーク。今では珍しいボンネット型。この時期に上野-金沢間に運転されていた夜行急行「能登」の489系が、特急「はくたか」として運転された。




谷川岳を背景に水上の諏訪峡を行く「はくたか」。2007年9月撮影。

わずか2日間の復活劇であった。