ここ最近彼の話題ばかりで、赤いアプリを通じてリアルで会った「もう一人」について何も書いていなかったことを思い出した。結論から言ってしまえば、その「もう一人」とは一度会っただけでその後は途絶えてしまったわけだけど。
うーん…「彼」と書くと僕が今惹かれている人と混じってしまうので、ここでは「T君」としよう。
T君は、僕より4個年下だった。T君もまた彼と同じく、引っ込み思案な僕に対してメッセージを積極的に送ってきてくれた一人だった。その内容はぶっちゃけてしまうなら「熱烈なラブコール」だった。
赤い奴に僕がアップロードしていた写真は、自分で携帯カメラを使って撮った顔写真が2枚と、あと飼っている猫の寝姿1枚の合計3枚だった。ありていに言ってしまえば、角度やら着ている物やら照明やらをド素人なりに工夫…というか小細工して、少しでも現物より良く見せようとあがいた作品だ(笑)。
T君はそんな僕に対して「俺も猫飼ってるんです、可愛いですよね。アメショー(猫の品種の一つ)ですか!」から始まり「顔とか、性格も飾らない感じがストライクなんですよ」とか「ちょっとでも早く会ってみたいです。おいしいご飯とか連れて行ってもらえませんか?」とか…メッセージをある程度やり取りした段階で、スーパー鈍感な僕にもはっきりと判るレベルで好意を示してくれた。
自分を偽らずにゲイであることをオープンにした世界で、自分と同種の人から好意を寄せられるのは嬉しかった。何気ない雑談でも、ゲイであることを隠さずにできるだけで楽しかった。
この時の僕はまだ彼に惚れる前(惚れたと自覚する前)で、また彼との食事会をセッティングした後だったこともあり、精神的にもわりと気楽にT君との食事会はセッティングされた。トントン拍子に進みすぎて、その日程は彼との食事会のちょうど一週間後。
T君との食事も楽しかった。彼に比べるとT君はより場慣れしているらしく、あけっぴろげで明るく、そこそこお洒落。服の話題に及んだときなどは、初対面の僕の服選びにはっきり「ダサい」とダメ出しをしてきたりもしたが、それを不快と思わせない愛嬌もあった(僕から話題を振ったというのもあるけど)。
ちょっぴりおネェっぽい雰囲気もあったけど不愉快なほどではなく…きっと一歩間違えていなければ、今でもT君と僕はメッセージなりメールなりの付き合いを続けていただろう。あらかじめ断っておくが、やり取りが途絶えたのはT君のせいではない。僕が悪かったのかと言われるとまたそれも難しいところだが、あえて言うなら経験の差と価値観の違い、だろうか。
続きは後ほど。