ココロの向かう場所 -32ページ目

4.最大の修羅場 1

真面目にバイトにも通っていました。

私への返済も順調にいっていました。


もう大丈夫なのかな・・・

そう私は信じようとしていました。


1年近く経った辺りで、

バイト先と条件の折り合いが悪くなり

緑犬はバイトを辞めました。


その頃、頻繁にうちに妙な電話が入っていました。

私は知らない人からの電話に出るのが嫌で

いつもすぐ留守電になる様にしていたのですが、

どうも機械的な音声で、よくわからない事を

言っていました。


この頃、預かっていたモ○ットのカードが

無い事に気付きました。

私がだらしないせいもあって、

無くしたかどこかで落としたかと思って

緑犬にモ○ットに連絡してくれと言いました。


すると2,3回目に確認した時に

意外な答えが返ってきたのです。


「オレが持ってる。」


緑犬はまたしてもそこでお金を借りていました。


更に問い質すと

クレカも私の財布から盗み出して

またキャッシングしていました。

これはどうせまた明細が来て、

ばれるのも時間の問題だと思ったからでしょう。


気が狂いそうでした。

毎日、毎日喧嘩ばかりしていました。


でもまだこの時点では

これで済んでいるのだと思っていました。

原因もパチンコだけだと思っていました。


でも頻繁に掛かってくる妙な電話。


よく間違い電話がうちには掛かってくるので

間違い電話なのだと思っていましたが、

これが更に修羅場に発展していくとは

夢にも思っていませんでした。




3.パチンコに・・・

それから何ヶ月か後に

また同じカードで(というか彼名義でのクレカは

これ一枚しか作っていません。)

新たに30万程のキャッシングがありました。


前回の返済がもうちょっとで

終わる・・・といったところでした。


流石に呑気に構えていた私も

これはおかしいと思って問い質しまくりました。


結婚前から持っていた別の借金がある事を

ようやく自白しました。

勿論これはパチンコで散財したのです。


モ○ットで50万。

別のローカルな消費者金融で10万近く。


目の前が真っ暗になりました。

前回のと合わせたら100万!?


このお金をどこから工面しようかと

まず考えてしまいました。

↑ココ、大きな間違いです。

ここで私が何故お金を工面しなきゃいけないのか。


でも、流石にこれは結婚した後の私の

管理不足だと思われると思ってしまったのです。


ここで私はちょっと意地悪というか

彼の良心の呵責を煽ろうと思って

わざわざ、

「私の親が将来の為の生命保険代として

くれた郵便局に貯金してあるお金」

と言って、このお金90万から

借りる事にしました。


郵貯だったので借り入れの金利も低く、

このまま毎月高い消費者金融の利息を

払っていくのがバカらしかったから。


実際、私は持病のオペ後ということもあり、

もう新たに生命保険に入ることが出来ないのです。

両親はただ一つの終身保険の支払いの為に

私に予めこのお金を結婚する時にくれていました。


緑犬は本業の他にアルバイトを始めて

これを返済していく・・・という事になりました。


勿論、これをきっかけに

私が全ての金融カード類、家計を

管理する事にしました。


緑犬は毎日1,000円だけを持って

出勤することになりました。


この時にGPS付きの携帯を持たせ、

居場所は常にわかるようにし、

信用情報開示にも行って

他の借金がないかも調べてもらいました。


幸い、自白した以外の借金は無く、

しばらくは何事もなかったかのような

毎日が続いていました。



2.最初は些細な事でした

私と緑犬(夫)は結婚する前、

10年近く付き合っていました。


両方の親公認でしたので

結婚前提で同棲生活から始めました。


その頃私はもうすでに働いていなかったので

家計管理はほぼ緑犬に任せていました。

必要なお金はその都度

緑犬から貰う・・・といった形で生活していました。


しばらく経って、

あるカードの支払い明細に

覚えの無い10万円のキャッシングを見つけました。


緑犬に問い糺すと

結婚前に友達に借りていたお金を返す為に

使ったのだというのです。


この時は何も疑わず、

まぁ結婚して身辺整理の一つだなと

呑気に構えていました。


返済は月々の引き落としでいいか・・・と

本当に呑気に考えていたのです。