4.最大の修羅場 1
真面目にバイトにも通っていました。
私への返済も順調にいっていました。
もう大丈夫なのかな・・・
そう私は信じようとしていました。
1年近く経った辺りで、
バイト先と条件の折り合いが悪くなり
緑犬はバイトを辞めました。
その頃、頻繁にうちに妙な電話が入っていました。
私は知らない人からの電話に出るのが嫌で
いつもすぐ留守電になる様にしていたのですが、
どうも機械的な音声で、よくわからない事を
言っていました。
この頃、預かっていたモ○ットのカードが
無い事に気付きました。
私がだらしないせいもあって、
無くしたかどこかで落としたかと思って
緑犬にモ○ットに連絡してくれと言いました。
すると2,3回目に確認した時に
意外な答えが返ってきたのです。
「オレが持ってる。」
緑犬はまたしてもそこでお金を借りていました。
更に問い質すと
クレカも私の財布から盗み出して
またキャッシングしていました。
これはどうせまた明細が来て、
ばれるのも時間の問題だと思ったからでしょう。
気が狂いそうでした。
毎日、毎日喧嘩ばかりしていました。
でもまだこの時点では
これで済んでいるのだと思っていました。
原因もパチンコだけだと思っていました。
でも頻繁に掛かってくる妙な電話。
よく間違い電話がうちには掛かってくるので
間違い電話なのだと思っていましたが、
これが更に修羅場に発展していくとは
夢にも思っていませんでした。