昨日の対巨人21回戦で、石井大智はNPB新記録となる40試合連続無失点を達成した。
なお、メジャー記録も同じ40試合連続無失点(達成者2名)だが、いずれもシーズンをまたいで、という事で、1シーズン中に40試合連続というのはメジャーにも例がない、との事だった。
この石井大智、神ドラフトと言われている2020年ドラフトでも8位指名であり、同年支配下ドラフトでいうと、8人目の指名は阪神のみなので、まさに「2020年NPB全チーム支配下ドラフト指名最後の選手」だったのだ。
なお、この対巨人3連戦を振り替えると、2020年ドラフトの1位佐藤輝、6位中野拓夢は出ずっぱり、2位の伊藤将司が初戦先発、5位村上頌樹が2戦目先発、そして7位の髙寺望夢が3戦目の決勝打、8位指名の石井大智が3戦目で新記録達成、と指名選手8人中6人が大活躍と、「まさに神ってる」状態である。
この「神ってる」2020年ドラフト最後の男は、秋田工業高専出身で、現NPBでは唯一の高専出身選手である。
四国アイランドリーグ高知ファイティングドッグスを経て阪神入りしたが、8位指名のため、契約金1,500万円、年俸550万円(いずれも推定)で、たとえば同年3位指名の佐藤蓮の契約金6,000万円、年俸1,000万円(いずれも推定)よりも全然安かった(当たり前か)。
1年目より中継ぎ起用はされていたが、ブレイクしたのは3年目の2023年岡田阪神で、44試合1勝1敗19ホールド、防御率1.35と「右の中継ぎ」として当確を現した。
昨季も56試合4勝1敗30ホールド、防御率1.48とさらに成績を伸ばし、今季は43試合で何とまだ自責点1。
既にキャリアハイの30ホールドをあげるどころか、岩崎抹消の際には、「守護神」にも選ばれ6セーブをあげている。
考えてみるに、途中でオリックス廣岡のピッチャーライナーを頭に当て、しばらく休養しての今の成績だから、いやもう凄すぎる。
あのピッチャーライナーが逆に「いい休養になった」と言われるくらいで、そもそもアレってケガでしょって(苦笑)。
もしあのケガがなければ交流戦のあの連敗はなかったし、おそらく交流戦は普通に優勝していたと思う。
(ただあの時の登板ペースを続けていて、石井のスタミナがここまでもったか、というと疑問ではある)
左腕の及川雅貴、右の石井大智、そして左の岩崎優の「Oyokawa IShii Iwazaki(=OISI オイシー)」(と名付けてみました)。
かつての「JFK」になぞらえると、及川が同じ左腕のジェフ・ウィリアムス、石井が剛腕でねじ伏せる藤川球児、岩崎がハラハラ劇場型クローザー久保田智之、と言ったところか。
クローザー専任ではないから、まだプレッシャーが少ない。
だから「つなぎ役」として淡々と投げる事ができている。
そこも良かったと思う。
しかもみんな分かってると思うが、石井の前の及川がとにかく乱れない、崩れない、打たれない。
その上投球テンポがいいので、うまく石井に引き継がれていっている感じがする。
阪神の投手陣のキーマンは石井大智である。
なぜか石井がいなくなるだけで、好調だった交流戦でいきなり崩れ出したからね。
阪神は本当にいい選手を獲得したものだ。
8位によくこんな投手が残っていたよ。
スカウト、そして投手コーチ陣に感謝です。
とにかく石井は今シーズン最後まで走り切ってもらうため、できるだけ故障等には気を付けて欲しい。
今季リーグ優勝、日本一を達成して、来季は少し休もう。
来季は今季ややお疲れの桐敷拓馬や、工藤泰成や木下理都などが勝ちパの中継ぎをやってくれるはずだから。
石井が「自分の出番だ」と思ったらお呼びがかからずイライラしていた時、岩崎に「思うのはいいが態度に出すな」とカミナリを落とされたエピソードが好き過ぎる。
だから、石井も「岩崎譲り」の無表情で淡々と投げているのだろうか。
意外と来季は「ブルペンリーダー」岩崎に代わってクローザー昇格もあるかも知れない。
いやぁ、ますます石井大智には今後もずっとブルペンを守ってもらわないといけない。