管理人的には「ああ、そうですか…」。
藤浪晋太郎を入団時から見てきて、3年連続2ケタ勝って、3年目にはあと1勝とイニング数さえクリアしたら沢村賞の候補に十分なるな、と思い、彼に「将来のエースの姿」を重ねたものでした。
金本監督(当時)の161球懲罰投球あり、広島の黒田博樹のインコース恫喝あり、あるいはインステップの矯正、マエケンの脱力投法の模倣、ダル率いるNPB筋肉部の参加などなど、精神的、肉体的な変化に、彼が大阪桐蔭時代に築いてきたものが少しずつずれてきているように感じました。
最初の3年間も「荒れ球」ではあり、精密機械のようなコントロールを武器とする投手ではありませんでした。
四死球だって、暴投だって普通に出すけれど、それを上回るボールの力で打者を打ち取る。
そういった「荒々しい投手」でした。
しかし制球がコントロールできなくなって、右への抜け球が多くなっていき、抜け球は死球か暴投、それを抑えようと威力を減らしてボールを置きにいくと打たれる。
とても1軍マウンドでは見ていられない投手になってしまいました。
精神的なもの(イップス)なのか?
あるいは肉体的なものなのか?
彼が制球を乱す原因が分からないまま、彼は海を越え、メジャーに挑戦しました。
一時的に戦力になった事もありましたが、やはり状況が「良化」したわけではなく、いい時と悪い時を繰り返す不安定な投手のまま、海外挑戦を途中で断念。
日本プロ野球に戻ってくる事になりました。
でも、古巣の阪神タイガースではなく、横浜DeNAベイスターズでした。
晋太郎は確実に「阪神ファン」だし、阪神大好き人間だと思うのですが、阪神は今回の獲得の意思が全くなかった、との事で、縁がなかったんでしょう。
報道では「先発投手として」と驚くべき事を言われていましたが、現実的にはリリーフから始めると思います。
DeNAは独自のAI技術をもっていて、その技術を駆使し、投球フォームを分析、矯正していくというような事も考えられるそうですが、これまでいろんな事を試し、それこそアメリカに行ってフォームの分析をしてきた事のある晋太郎が、何たら技術でそんなに簡単にかつての大エースだった頃のように戻れるのか?
そんな保証なんてどこにもありません。
管理人はいつも思うんです(ここでも語ってるけど)。
活躍を期待され鳴り物入りでプロ入りしながら、結局大成しなかった選手に対してかけられる言葉には、2種類があります。
「彼は周囲のアドバイスを聞きすぎて、自分を見失った」
「彼は周囲の言う事を一切聞かず、自己流を通し過ぎて失敗した」
「アドバイスを聞きすぎ」だの、「聞かな過ぎ」だの、どっちやねんって。
他人の言う事って、好き勝手だよね?
藤浪晋太郎は「周囲のアドバイスを聞かない」事で有名な選手です。
でも、野茂も「草魂のおっさん」(鈴木啓示)に酷評され、イチローも「かっぱえびせん」(山内一弘)に振り子打法をやめないと使わない、と言われながらも意に介さず、「自分がこうだ」と思う事をつらぬいたから成功したんでしょ。
野茂が鈴木監督に「コントロールが乱れるから、もうトルネードやめろ」と言われて素直に「ハイ」としたら、メジャーでノーノーを2回達成するような大投手になれたでしょうか?
「野茂は監督の話に全然耳を傾けなかった」と今でも酷評されてますか?
結局、結果だよね?
アドバイスを聞いても、聞かなくても、成功すればいいんです。結果がすべてなんです。
周囲からのアドバイスでも、それが単なる「お仕着せ」に過ぎず、自分自身が納得しなければ身に付かないのではないか、と。
だから、晋太郎にはしっくりいくアドバイスに巡り会わなかったのか。
また、しっくりいくものであっても、残念ながら身に付かなかったのか。
いろいろな考え方があります。
藤浪晋太郎は今でも、日夜自分を研究し、良くなろうと努力しているはずです。
だからプロ野球選手を続けているんです。
諦めていない。
その気持ちは素晴らしい。
管理人は晋太郎が必ずや制球難を克服し、再び1軍マウンドで輝けると信じています。
ただ、そのためにはリリースポイントを固定させるため、背中の裏まで腕を引く事をやめるか、(投げる時体が横回転しているという指摘があるので)いっその事サイドスローに転向するか、など、フォームをアップデートする必要があります。
あの投げ方では、力を入れれば絶対に右に抜けると思う。
日本で復活出来たら、またメジャー挑戦したいそうです。
本気ですか?
本気ですよね?
30代後半からメジャーで活躍した斎藤隆の例もあります。
だったら絶対リリーフ、1イニング限定で最大出力で勝負って感じ、しかないね。
他球団だけど、頑張れ晋太郎。
そして、もし阪神戦で投げる時、森下にはぶつけないでね。