岡田前監督は、佐藤輝明のサードに固執しました。
我々阪神ファンの多くは「輝はサードやろ?」「輝を外野にもっていったら、前川を含めた他の若手の外野手どうすんねん?」と思っていました。
だから「佐藤輝明の外野コンバート」という手法は、今の阪神の流れからすると、「外野手候補はいるが、サードの後釜が乏しい」という若手選手層のチーム状況に反する、というイメージでした。
もちろん、佐藤輝明のサード守備も今季格段に良くなってましたから。
藤川監督はそこにメスを入れました。
いったん輝をレフトに置き、サードに新外国人ヘルナンデスを入れました。
もしかしたら先にヘルナンデスをスタメンに入れる事を念頭に慣れているサードにし、輝を対応可能な外野にする、という順番だったかも知れません。
そして、輝の負担軽減(レフトよりライトの方が出場経験が多い)と強肩を生かす意味で、ライト森下、レフト輝を入れ替え、今度はライト輝、レフト森下としました。
このアイブラック兄弟による両翼の守備、今のところ非常にうまくいってます。
佐藤輝明の打撃も悪くなる事はなく、森下のチャンスに強い打撃も健在です。
当初輝の外野コンバートに懐疑的だった人も、管理人含めて声が小さくなりました。
藤川監督は成績不振になった前川をスタメンから外し、専門外の中川やら髙寺にもレフトを守らせてみましたが、守備の不安は解消できず(もっと打てば良かったのですが、守備の不安に目をつぶる程は打てなかったので)、思い切って輝を動かすという手を打ってみた、という事でしょう。
順位が首位にいると、「うまくいってるのだから」監督はやり方を変えたくないものです。
よくパッと変えたものですし、佐藤輝明もよくやってます。
皮肉にも、矢野監督時代に、ライトだサードだ(時にはセカンドだ)、とたらい回しにされ、耐性がついていたのでしょう。
正直な事を言うと、佐藤輝明が直近でメジャーを目指したいならサードは明らかに不利で、そういう意味でいうと、今外野手としてやっていくべきだと思います。
なので、輝としては、シーズン終了までライトでいって、ホームランを30数本、打点を120打点ほど記録して、ポスティングによるメジャー移籍という流れが理想的でしょう。
ただ。
輝の代わりのサードが物足りない。
ヘルナンデスや熊谷や木浪(あるいは百歩譲って糸原)という事では、打線の強みが全くありません。
特にヘルナンデスはもうちょっとやってくれないとね。
長身を生かしたサード守備はまずまずなので、打率は要らなくても、ヤクルトのオスナ並みにいいところで打ってくれればいいのですが。
他にサード候補として、小野寺暖の生き残りを賭けたサード起用が浮上するなら期待したいし、2軍で頑張っている佐野大陽や百崎なんかもサードで試してみたい。
その辺り、連携が良好に見えない藤川―平田間がどうなってるか。
今のところ、現有戦力では手詰まりなサード起用に期待したいです。
あと、創価大学の立石正広は、次世代のサードとしてぜひ獲って欲しい!
それに。
若手の外野手の台頭が停滞するのが何ともキツイ。
2軍落ちしてから、前川右京が無双しているようです。
いや、右京はもう2軍レベルの選手でない事は確かですから。
でもいくら2軍で無双していても、1軍に来たら守るところがない、というのは気の毒です。
守備に不安があっても、出場する事で経験し成長していくわけなので、試合に出られないとそれも望めません。
DH制のある交流戦はいいですが、公式戦に戻っても代打起用のみでは、これももったいない話です。
ファースト?
そうか、大山の代わりがあるか!
大山さん、確かに守備が絶賛されているけど、5番打者としての存在感にかなりの陰りがあります。
昨日も森下、輝で作ったチャンスで、明らかな外目のボール球を思い切り空振りして三振してましたからね。
藤川監督に、大山に対する思い入れがそれほどないなら、どこかの時点でパッと代える可能性もありますよね。
やっぱり打者は打たないとダメ。
もう「いるだけでいい」という4番打者の役割ではないので、大山にもっともがいて頑張ってもらわないといけません。
FAして巨人入りも考えた中で「今のみんなと優勝したい」とチームに残ったわけですから。
NPBが誇る「ドラ1生え抜きクリーンアップ」。
森下、輝は頑張って結果を残してます。
大山も、このままの成績でいいとは思ってませんよね?