さて、明日のドラフト会議、盛り上がってますね、ハイ。
やっぱりドラフト会議はいいですよ。
各チームの戦力の平均化にもなるし、誰がどのチームに行くか、という話題にもなる。
Jリーグも導入したらいいのに。
「選手が好きなチームに行けない」事を「不自由」だと感じる他スポーツも関係者もいると思うが、たとえば巨人やソフトバンクのような金満チームが常に大金を積んで、有力選手を独占してしまって、プロ野球全体が盛り上がるかというと、それは絶対にない。
各チーム観客動員数が増えていっているのは、不平等ながらも今も存続しているドラフト会議の貢献も当然ながらあると思います。
そんなドラフト会議だが、指名されるであろうアマチュア球界の投手の、マスコミ各社の表現に苦言を呈したい。
もう「最速●●キロ」って表現やめにしてくれませんか?
阪神ファンの心の中には、昨年ドラフト2位の椎葉剛投手ショック、というのが少なからずあると思います。
彼は独立リーグ徳島インディゴソックス所属の「最速159キロを誇る右腕」という期待の投手として、マスコミからもてはやされていました。
もちろん、椎葉投手が速球を投げる動画も散見され、いかにも「最速159キロ」の剛球投手という印象を受けました。
タイガースはその椎葉を2位で指名し(独立リーグ出身投手としては、2位というのはドラフト史上最高順位タイ)、即戦力リリーフの要として、大変期待をかけました。
背番号も1軍選手並みの「26」を与えられ、記者会見の時にも「将来的には絶対守護神になれるようがんばりたい」と語った椎葉ですが、その年の新人で唯一1軍参加した春季キャンプ、オープン戦と時間が経つにつれ、「アレレ?」という事になりました。
彼の直球は159キロはおろか、150キロすら超えません。
椎葉にすれば「コントロールを気にする余り、腕が振れなかった(からボールが走らなかった)」という事だったんでしょうけれど、「最速159キロ」の看板に偽りありとされ、今季は1度も1軍に上がれませんでした。
結局「最速159キロ」が独り歩きした事で、椎葉は期待もされど、落胆もされました。
本当はドラフト2位に選ばれるような投手ではなかったのかも知れません。
石井大智のようにドラフト8位で選ばれながら、ちゃんと結果を積み上げて、のし上がっていった方が良かったのかも、と思います。
「最速159キロ」の「最速」って何だろう?
たとえば、200球のうち奇跡の1球で「159キロ」を記録した、という事ならば、本来の実力ではない可能性があります。
その「最速」というボールは、まぐれかも知れないし、スピードガンの性能のせいかも知れません。
普段は150キロ前後のボールしか投げられない投手が、本当にコンディションがたまたま良かったか、機械の甘い設定か何かで、一瞬159キロを出した、と。
本人的には「いい思い出」かもですが、その最速のボールがちゃんと再現できないと、プロでは意味がないわけですし、その「最速159キロ」を称号をつけられたとたん、過度な期待をされる事になります。
最初から「常時150キロ」の投手として認識されていれば問題なくても、「最速159キロ」と看板を背負っての常時150キロだったら、「何だこんなもんか」ってガッカリされて、絶対に評価が下がります。
「150キロの投手」が「150キロしか投げられない投手」として認識される。
本人にとって悲劇以外の何物でもないと思います。
もちろんプロのスカウトもちゃんと選手を見ているわけですし、その選手の力量は分かっているのでしょうが、椎葉の例は管理人に衝撃を与えました。
今年のドラフトでもご多分に漏れず、「最速●●キロ」投手の目白押しです。
椎葉ショックを繰り返さないためにも、最高でどれだけのスピードで投げたかより、普段どれだけのスピードで投げているかという事で、投手を取り上げて欲しい。
管理人はもう「最速●●キロ投手」は、「高校通算●●本塁打」と並んで信用しない事にしています。
プロは既に「高校通算●●本塁打」には騙されないようにしているのに、やっぱり「最速●●キロ」にはまだ騙されるんですかね。