CSファイナルステージ3回戦 甲子園
C|000 110 000|2
T|000 201 10x|4
【勝 利】桐 敷 1勝
【セーブ】岩 崎 1勝2S
【敗 戦】床 田 1敗
広島=●床田―矢崎―大道―島内
阪神=大竹―〇桐敷―岩貞―石井―島本―S岩崎
アドバンテージの1勝を含む4勝負けなしで、阪神が日本シリーズに駒を進めた。
序盤、広島キラーの大竹は制球に苦しみ、またファウルで粘られ、いつになく球数が増えていってた。
4回表に失点し、裏に逆転をしてもらってからも、さらに5回表にまた1失点。
明らかに「いつもの大竹」ではなかったが、何とか5回を2失点で抑えたところで勝機が芽生えた。
広島にしたら、大竹に対してリードしておかないといけなかっただろう。
だって、阪神のリリーフはそろいもそろって得点しにくい投手ばかりだからね。
大竹の後の桐敷のピッチングによって、広島打線はすっかりシュン太郎になってしまった。
7回まで抑えてしまえば、後は岩貞―石井―島本の豪華リレー。
広島に勝ち目はなかったと思う。
一方阪神は、なぜか伏兵の坂本のタイムリー、森下の満塁押し出しで加点。
決してクリーンナップの豪打というわけでもないのが、今の阪神の「どの打順からでもチャンスが作れる」強みである。
そしてやっぱりここでも、「四球」の重要度があった。
ヒットは広島10に対し、阪神は7。
しかし四球は広島3に対し、阪神は7。
いかに粘り強い野球ができた、という事だろう。
もちろん攻撃だけではなく、今日は中野や森下の好守もあった。
守備をきっちりこなす、という、岡田監督の考えが浸透してきているという事だろうか。
矢野阪神には絶対にない事だ。
今日の試合を見ていても、4番や5番が不発でも、他の打者がチャンスを作り、コツコツ返していくという攻撃が見られた。
いやぁ、これって最強ですよ、最強。
クライマックスシリーズをスイープで抜けた阪神は、見事日本シリーズ進出。
クライマックスシリーズ成績3勝1敗のオリックスを待ち受けるのだった。